主婦のパートに「登録販売者」がおすすめ！薬の資格で医療費節約！
主婦のみなさんは「パートの仕事をしたいけど、どこがいいかわからない」「働きやすいところはないかな」と困ったことはありませんか？
医療費を少しでも節約したいと思いませんか？
「ずっと前に買った市販薬を結局飲まずに捨ててしまう」「すぐに病院に頼ってしまうから医療費がかさんで困る」と嘆いた経験は誰もがあるのではないでしょうか。
生活に役立つ”薬"の知識を学びながら「登録販売者」という資格が取得できます。近年できた資格で働く場所がたくさんあり、家事と仕事を両立しながら取れるくらいの難易度です。
今回の記事では約6年勤めてきた私が、特にパートの仕事を探している主婦のかたに向けて、登録販売者資格を取得するメリットをご紹介します。一生使える知識を身につけながら働いてみませんか？
登録販売者資格とは
まずはじめに「登録販売者資格」とは 何かを簡単にご説明します。2009年に 生まれた資格で、一般用医薬品（市販薬）の9割を扱うことができるものです。
以前まで薬は薬剤師でしか扱えず、人手不足になっていました。薬自体は需要があるにもかかわらず、調剤薬局でしか手に入りにくかったのです。この状況を解消するため、登録販売者資格ができました。やがてドラッグストアなど薬を扱うお店がたくさん生まれ、一般の人でも気軽に買えるようになりました。
薬剤師と違う点は、一部扱えない薬があること、調剤が行えないことです。
お店に来た顧客に「症状に合わせた市販薬を紹介し飲み方を説明する」など、薬の案内や情報提供が主な役目です。
主婦のパートにおすすめの理由
資格取得のメリットをご紹介していきます。
①働きながらでも独学でも勉強できる
主婦のかたはやるべきことがたくさんあり、時間を捻出しづらい悩みはないでしょうか。資格勉強といっても、やる気が出ないかもしれません。
ところが「登録販売者資格」の勉強は
スキマ時間に独学で勉強する
実際に薬を扱う職場で働きながら学べる
通信講座を受ける
と勉強法をご自分のスタイルに合わせて選ぶことができます。
あまり勉強に慣れていないかたは、実際に職場（主にドラッグストア）で薬に触れながら学んでいくのがおすすめです。稼ぎながら自然に薬に触れられますので、モチベーションのアップにもつながります。資格を取りたい従業員向けの薬品講習会を開いてくれる企業もあります。
慣れているかたであれば問題集を購入して独学で勉強する、または通信講座を受講する、といった選択肢が持てます。
②資格の中では難易度が高くない
試験の合格率は全国平均約40～ 50%で、資格の中では比較的易しめの難易度となっています。
合格までの平均勉強時間は200～300時間で、1日1時間の勉強で半年～1年の勉強で合格できる計算です。年に1度の試験に合わせる形になります。
これまで勉強をあまりしてこなかったという主婦のかたがたくさん合格しておられますので、勉強慣れしていなくても大丈夫です。
③求人数が多い
登録販売者の求人数（需要）はとても多いと言えます。理由をご説明します。
1.ドラッグストア全体で店舗数は増え続けている
近年、ドラッグストアがとても速いペースで新店を出し続けていることにお気づきでしょうか。
地域によっては、100m以内に複数の店舗がひしめき合っていることも珍しくありません。これは1つの企業に限ったことではなく、業界全体で起こっています。業績が良く、各地域で地盤を固めるために集中して出店していくのです。ドラッグストア業界の競争は、今後もしばらく続いていくと予想されます。
よって、登録販売者の需要も比例して拡大していくでしょう。
2.薬を販売する企業・業界の増加
ドラッグストアに限らず、薬を扱う業界も増加しています。例えば、
コンビニ
家電量販店
ホームセンター
スーパーマーケット
といったほかのジャンルの商品を扱う小売店です。
なぜ市販薬を扱うようになってきているかというと、利益率が高いからです。利益率とは、売上に対する儲けと考えていただくと良いです。
専門的なジャンルの商品は単価が高い傾向にありますが、市販薬もその例に漏れません。単価が高く利益が出やすい商品だと認識してください。
市販薬を扱うお店が増えるということは、登録販売者の出番となってきます。
しかし繰り返しにはなりますが、資格を取得するまで、また取得後しばらくはドラッグストア勤務をおすすめしたいです。なぜなら、ドラッグストアにはほかの登録販売者の先輩が必ずいるからです。経験者に教わりながら接客法・薬の知識を学んでいくことが何より重要だと考えます。
もし先述の店で勤務したいのであれば、ある程度経験を積んだのちに働くようにしましょう。
3.薬剤師の不足により人材確保が困難
上の図を見ると、全国平均である「薬剤師数が人口10万人当たり200人」のラインを下回っているのが、都市部を除いたほとんどの地域であることがわかります。
さらに地方部では薬剤師の主な勤務先が病院・調剤薬局であることで、ドラッグストアでは常に人手不足が起きているのです。
薬を販売する店舗では必ず資格者が一人以上必要であるため、登録販売者は薬剤師の代わりとしても活躍が必要不可欠と言えます。
③働く場所が全国各地にある
皆さんは仕事を探すに当たって、働く場所が見つからなくて困ることはないでしょうか。例えばパートナーの転勤や引っ越しで、自身も勤務地を変える必要がある場合、「新しい働き口が見つからなくて困った」という経験がある方も中にはいらっしゃるでしょう。
前の項で、登録販売者の需要が増加していることをお伝えしました。言い変えれば「働く場所に困りにくい」ということです。
加えて、資格さえ持っていれば全国共通で通用するのが強みです。
④パート主婦のかたが活躍しやすい環境
女性の働きやすさという点も、登録販売者の魅力の一つです。なぜならドラッグストア業界は女性比率がとても高い業界だからです。
私はドラッグストア（企業問わず）勤務を10店舗以上を経験しましたが、いずれの店舗も8割以上が女性で、うち従業員の過半数がパート主婦社員でなり立っていました。よって「女性が主役の職場」といっても過言ではないでしょう。
ところが、アルバイト・パートで資格を有している人の割合は高くありません(10人中1～2人程度)。ですからもし取得することができれば、即戦力として期待されるでしょう。
⑤家族の健康管理がしやすくなり、医療費の節約にもつながる
登録販売者資格をとってよかったと感じるのはどんなときでしょう。私にとってのメリットは、自身を含めた家族の体調管理がしやすくなった点です。
皆さんは「薬についてはよくわからないし、病気になったら病院に行くしかない」と考えることはありませんか？
薬についての知識が身につくことで、自身で対処できる範囲が広がります。例えば、「熱を出しちゃった」「病院に行きたいけどやってない」といった困った経験はありませんか？こんな時市販薬に頼りたくなりますが、おうちに風邪薬がない場合、買いに行かなくてはいけないと思われがちです。
しかし、実は「軽度の発熱であれば、頭痛薬で対処できる」ことを知っていれば、わざわざ買いに行かずにすんでしまうこともあります。
このように、セルフケアができることは費用の節約にもつながるのです。
仕事内容
資格取得によるメリットを理解していただけたかと思います。ここからは実際の仕事内容をみていきましょう。大まかに分けると以下の通りです。
医薬品レジ（必要であれば顧客に薬の情報を提供・説明する）
一般レジ
品出し
商品の発注
売り場管理
推奨品の売り出し
その他雑務
ドラッグストアには医薬品レジというものがあり、医薬品の案内を担当します。常に最低一人、資格者の滞在を義務付けられています。逆に言えば売り場に立つのは一人で良いため、ほかの登録販売者は別の作業をしていることが多いです。
薬売り場以外にもたくさんの売り場と部門があり、従業員は分担・交代をして作業しています。ときには店全体が忙しく「一日中薬に触れる機会がなかった」という日もあります。
せっかく資格をとっても「薬品の販売だけじゃないの」「ほかのこともやらなくちゃいけないの」と思われるかもしれません。ですが潤沢な人手を揃えているお店は少なく、さまざまな種類の仕事をこなさなくてはならないのが実情です。特にまだ資格取得前で入りたてのかたは一般レジや品出しの担当になるでしょう。
働き始めてから「こんなはずではなかった」とならないように頭の片隅に入れておきましょう。
注意点
登録販売者として働く上で注意したいことを挙げます。
①時給は地域や企業によってまちまち
アルバイト・パートの平均時給は983円となっており、全国平均よりやや低めとなっています。しかし地域や企業によってまちまちで、登録販売者資格手当により数百円上乗せされる場合もあります。そのため応募する際はよく確認をして判断する必要があります。
②正社員を目指すには覚悟がいる
パートから正社員を目指したい場合もあると思います。結論としては、可能ですが主婦のかたにお勧めはできません。以下に理由を挙げます。
ドラックストア正社員の勤務状況
転勤を余儀なくされる（エリア指定は可能）
労働時間が長い（12時間以上の勤務は普通）
休日も常に連絡に備える必要あり（休日出勤もあり）
勤務時間・休日がバラバラで不規則
ドラッグストア正社員で自由な働き方は難しいです。転勤に関しては全国転勤かエリア内（近隣地域のみ）転勤か選べますが、後者を選択すると給料は抑えられてしまいます。どちらにしろ、転勤は発生するものと考えてください。
他の項目を見ても、拘束時間が長く不規則なためプライベートを確保し充実させることは難しいです。「仕事優先の生活」にならざるをえません。
以上の理由から、家庭と仕事を両立させたいかたは、正社員は目指さないのが無難です。
まとめ
登録販売者を目指すメリットや注意点をご紹介してきました。「日々薬について学ぶ意欲」そして「顧客に寄り添う気持ち」を忘れなければ、直接顧客に感謝されることもあるやりがいのある仕事です。
Web上に試験の過去問が公開されておりますので、興味があるかたはのぞいてみてください。
お読みいただきありがとうございました。
登録販売者.com 「登録販売者試験-過去問マスター」
https://www.torokuhanbaishiken.com/
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