読書の話 | 記憶に残る本の読み方
本を読んだはいいもののなかなか定着しないという悩みをよく聞きます。
▼この記事がおすすめな方
・時間をかけて本を読んだのに記憶に残らないという方
・読書で学んだことを仕事やプライベートに活かしたいという方
実例を挙げながら紹介するので当てはまる方は参考になると思います。
それではどうぞよろしくお願いします。
事前準備
本を読むときにまず準備したいのが
・本
・ボールペン
・蛍光ペン
(お察しのことだと思いますが)ボールペンと蛍光ペンの役割を補足します。
ボールペンは、本の内容で重要だと思った部分に自分自身のアイデアやアクション等のメモを入れるため。蛍光ペンは、本の内容で重要だと思った部分に線を引いて目立たせるために使います。ペンの色はなんでもいいですが、私は黒のボールペンと黄色の蛍光ペンがしっくりきます。
この本をなぜ読むのか(目的)と読んだ後にどうなりたいのか(ゴール)を設定するのも記憶の定着に役立つと思います。本を読むこと自体を目的にしてしまうと文字を追うだけになってしまうため、生産性が低下する可能性があります。
読書は手段。本を読み終えた後に「自分のありたい姿」をイメージしておくといいでしょう。
記憶に残る本の読み方
今回は書籍「デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか」を例に取り上げます。
ボールペンと蛍光ペンを準備。(なかなか読書を継続できない方は、しおりを自分のお気に入りのものにするとモチベーション維持に役立つかもしれません)
この本を読んだ目的は、デンマークの働き方・コミュニケーション方法・仕事やキャリアに対する考え方を学び、仕事とプライベートのコストパフォーマンスを高めたかったから。※デンマークは国際競争力が2年連続1位でありながら、仕事への満足度も幸福度も高い国
本のボリュームにもよりますが、私は本一冊読み終えるのにだいたい2時間程度かかります。速読を提唱している人もいますが、目的が本を読むことではなく本の内容を理解して行動することなので、ある程度の時間はかかっていいというのが私の考えです。(決して速読を否定している訳ではありません)
記憶力が優れている方は別かもしれませんが、「このフレーズが参考になると思っていても、読み終えた頃には忘れているという経験」あなたにもあるのではないでしょうか。
そこで推奨したいのが、本の内容で重要だと思った部分にマーカーを引き、そのページの端を折ることでいつでも見返せるようにすること。気になったフレーズを探す手間が省けます。読み直しにも時間がかかります。
マーカーで印をつけながら、自分事に変換できそうなものはボールペンでメモします。自分の行動に置き換えられないかを考えながら本を読み進めると読書の質も上がります。
例を取り上げます。
本書では、無駄なダブルチェックをなくすことを提唱しています。無駄なダブルチェックをなくすだけで使える時間が圧倒的に増えるといいます。
ここからが実践編。この内容を自分なりに噛み砕いて行動に変換していきます。
・無駄なダブルチェックとは
→無駄なタスクは減らし業務効率を高めるということ
・そのためのアクション
→無駄なダブルチェックを減らすために、その内容が致命的になるかどうか、プロジェクトの規模の大きさを指標で判断する
このように自分事に解釈することで、読んでおしまいからの脱却になると思います。
さいごに
年間80冊以上の本を読んでいますが、読書は最高の自己投資だと思います。このエッセイでも触れましたが、本を読むだけではもったいないです。
読書で教養を高めアウトプットする。読書で学び、人生の質を上げてもらえれば嬉しいです。
今回のエッセイで取り上げた本はこちらです。デンマークの成功事例は日常の生産性を高める上で大変参考になります。
最後まで読んで下さりありがとうございました。