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Web界隈の動向を5年ぶりくらいにキャッチアップするメモ 9/29 update!

geek扱いされていたのも早5年以上前になるだろうか。
最近のWeb界隈の動向をキャッチアップするメモ。

デザイン/UI/フロントエンド/ブラウザ

 デザインシステム

2014年にGoogleのMaterial Designというデザインシステムが登場し、
2017年以降に「デザインシステム」という言葉が国内でも使われるようになってきたようだ。デザイン体系や成果物を整理するのに使えそう。
Figma Communityで企業やブランドのデザインシステム資料が公開されている。更にFigma Communityで公開されているデザインシステム資料を見やすくまとめてくれているサイトも。

 プロトタイピングツール:Figma

以前はSketchとAdobe XDの名前をよく目にしていたけど、最近はFigmaの名前を目にする機会が増えている。チームでデザインを進める時にはFigmaがよく使われていそう。コンポーネント管理など、デザインシステムのメンテナンスに使える機能は便利そうだ。

 アクセシビリティ/WCAG2.2勧告、WCAG3.0草案

一時期仲良くしていたWCAG2.0は2008年勧告
WCAG2.1は2018年勧告、そしてWCAG2.2は2021年勧告。
WCAG3.0草案も登場。

 Webサイトパフォーマンス計測:Page SpeedとLighthouse

昔はWebサイトパフォーマンス計測ツールといえば、YSlowとPage Speedだったけど、今はLighthouseがよく使われているのかな。Lighthouseは、PWAのパフォーマンス計測用に生まれて、Chromeに統合されたのか。PageSpeed InsightsにもLighthouseが使われているらしい。

 モバイルブラウザのHTMLレンダリングエンジン

ここは引き続き、iOS SafariがWebKitで、Android ChromeがBlinkか。
昔、利用者の多いサービスのスマホウェブ版を担当していた時に、iOSアップデートでレイアウト崩れやコンバージョン影響が出ることがあったので、特にWebKitのバージョンアップは注意して見ていたっけ。WebKitのWikipediaページにお世話になりつつ、情報更新もしていたなぁ。

 Google サードパーティーCookie廃止を延期

2022年1月に廃止予定だったけど、2023年後半まで延期になったのか。
そしてこちらもヨーロッパの影響が…。

バックエンド/データ

 BaaS(Backend as a Service):Firebase

2014年のGoogleによるFirebase買収、2016年のFirebaseへのFirebase Analytics導入、2017年にはGoogleがFabricとCrashlyticsを買収してFirebaseに追加。これらを通してモバイルアプリケーションへのFirebase導入が進む。
アプリの分析だと、Google Analytics for Firebaseがよく使われているんだろうか。

 Google Analytics GA4

2013年くらいにUA(Universal Analytics)が登場して、
2020年には次世代になるGA4(Google Analytics 4)が登場。
GA4とUAでは計測方式が異なり、まだ機能はUAの方が充実しているため、GA4とUAを併用している人が多いだろうか。
GA4は、Cookie廃止への対応や、GDPR(EU一般データ保護規則)やCCPA(カリフォルニア州 消費者プライバシー法)のデータ規則にも対応。ヨーロッパの影響が…。
ひとつびっくりしたのがGA4は無料でBigQuery連携をサポートしていること。無料で生のアクセスログデータを操作できるのは素敵。有料版であるGA360(130万円/月くらい)じゃないと使えなかった機能で、GA360の導入を検討したけど投資対効果に合わなくて導入断念した人には嬉しい機能か。いい時代。

 HTTP/2からHTTP/3へ

2015年にHTTP/2が規格化されて、2021年はHTTP/3が規格化へ。

ジョブ

 技術系職種の変化:PdM、VPoE、VPoP

身の回りで増えるPdM(Product Manager)とVPoE(Vice President of Engineering)。VPoP(Vice President of Product)ってのもあるのか。
最近だと以下の3つで、技術系職種が構成されているようだ。
技術責任:テックリード→CTO
技術人事責任:エンジニアマネージャー→VPoE
プロダクト責任:PdM→VPoP
CTOは、VPoEとVPoPの上だけでなく、横に位置されることもあるのか。
セールス/マーケティング/カスタマーサクセスの上に位置する
PMM(Product Marketing Manager)ってのも登場。

 UXライティングとテクニカルライティングへの注目の高まり

2020年あたりから目にする機会が増えている「UXライティング」と「テクニカルライティング」。
HCD-Netの「HCD(Human Centered Design)の考え方と基礎知識体系」でも、基本知識の中で「テクニカルライティング」が扱われている。
UXライティングチャレンジ講座はあとで試そう。

 SRE(サイト信頼性エンジニアリング)に続き、CRE(顧客信頼性エンジニアリング)も増加

Googleが提唱するSite Reliability Engineering(SRE : サイト信頼性エンジニアリング)とCustomer Reliability Engineering(CRE : 顧客信頼性エンジニアリング)。SRE職を見かける機会は増えてきたが、最近はCRE職を設ける企業も出てきているようだ。

プライバシー

 GDPR(EU一般データ保護規則)

GDPR違反の罰金
2019/01 Google 約62億円
2021/07 Amazon 約970億円
2021/09 WhatsApp(Facebook) 約290億円
スタートアップのEU離れも進む。

GoogleやAmazonといったデベロッパー向けプラットフォームを提供する企業がGDPR対応を進める中で、プラットフォーム上のサービス仕様もGDPR対応で変わっていく。

キャッチアップはつづく・・・

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