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社会保険料のお知らせ業務ってなぜやるの?

社労士事務所の皆さん、毎年3月は「社会保険料率の変更」を顧問先へ案内するのが恒例ですよね。今年も令和7年度の健康保険料率が発表されました。

今回は、「なぜ社労士事務所が社会保険料をお知らせするのか?」について、改めて考えてみました。


社会保険料変更をお知らせする理由とは?

まず、社労士事務所が社会保険料変更を顧問先へ通知する背景には、法的な義務があります。

第二十九条 厚生労働大臣は、第八条第一項、第十条第一項若しくは第十一条の規定による認可、第十八条第一項の規定による確認又は標準報酬の決定若しくは改定(第七十八条の六第一項及び第二項並びに第七十八条の十四第二項及び第三項の規定による標準報酬の改定又は決定を除く。)を行つたときは、その旨を当該事業主に通知しなければならない。
2 事業主は、前項の通知があつたときは、すみやかに、これを被保険者又は被保険者であつた者に通知しなければならない。

e-Gov 法令検索より

・・・わかりづらい!!😂

年金機構のHPでは、もう少し分かりやすく説明されています👇


🔍 事業主の通知義務(日本年金機構HPより)

事業主は、厚生労働大臣(日本年金機構)から以下の通知を受けた場合、速やかに被保険者に通知する義務があります。

通知対象となる事項
(1)被保険者の資格取得または喪失
(2)標準報酬月額の決定または改定
(3)標準賞与額の決定
(4)適用事業所以外の事業所が認可を受けて適用事業所となったこと
(5)適用事業所が認可を受けて適用事業所以外の事業所となったこと
(6)適用事業所以外の事業所に使用される70歳未満の者が認可を受けて厚生年金の被保険者となったこと
(7)上記(6)の被保険者が認可を受けて被保険者の資格を喪失したこと

🚨 この通知義務を怠ると・・・

6ヶ月以下の懲役 または 50万円以下の罰金 が科される可能性があります!

社会保険料変更の案内は「法律の義務」ではない?

毎年3月の保険料率変更は、上記のような法令で通知が義務付けられているケースには含まれていません
では、なぜ社労士事務所は顧問先に社会保険料変更を案内するのでしょうか?

これは 「会社として従業員にお知らせした方が良い」 という 業界の習慣 から来ていると考えられます。

私が社労士業界に入った平成10年当時は、社会保険料の変更は今ほど頻繁ではありませんでした。
ですが、給与から介護保険料の控除が始まったあたりから、社労士事務所が社会保険料の案内を意識するようになった ように感じます。


給与計算ミスを防ぐための「社会保険料お知らせ」

実際に、給与計算を受託していない顧問先の給与明細を見ると・・・
👉 正しく社会保険料が控除されていないケースが多い! 😱

その結果、
「どのように修正すればいいですか?」
「給与計算ソフトの設定をどうすればいいですか?」
といった相談が増えました。

つまり、
給与計算のミスを防ぐために、事前に「社会保険料が変わりますよ!」と伝えておこう!
と考える社労士事務所が増えたのではないかと思います。


労務管理の基本は「正しい給与計算」から!

給与計算をミスなく行うことは、労務管理の基本のキ です。
充実した人事制度や福利厚生も、労務管理の基盤がしっかりしてこそ活かされます。

社会保険料を正確に控除し、給与計算をミスなく行う。
これができなければ、社員は安心して働けません。
だからこそ、社労士事務所の「社会保険料お知らせ業務」は、顧問先の給与計算ミスを防ぐためにある と私は考えています。


事前の情報提供が大切!

社会保険料のお知らせは、給与計算ミスを防ぐためのもの。
となると、「いつ給与計算をするのか?」 を社労士事務所が把握しておくことも重要です。

給与計算が終わってから「社会保険料が変わりました」と言っても遅い!
だからこそ、適切なタイミングで事前に情報を提供することが求められます。


FORROUの「社会保険料お知らせ機能」で効率化!

社労士事務所の業務負担を減らしつつ、顧問先にもメリットがある仕組みが FORROU です。

顧問先向けの専用ページで、最新の社会保険料をいつでも確認可能!
👉 これにより、顧問先は社労士事務所からの通知がなくても、好きなタイミングでチェック可能!

ただし・・・
👀 でも、ページを見るのを忘れてしまったら意味がない!

そこで、事前にチャットワークやメールでリマインド するのがおすすめです!
📢 「3月分の給与計算より社会保険料が変わります!こちらのページで確認できますよ!」

給与計算を受託している顧問先には、給与明細に「今月から社会保険料が変わります」と自動で表示 することも可能!
しかも、変更対象者を自動リストアップし、前月と比較して案内を適用できるのもFORROUならではの強み です。


まとめ

社会保険料変更の通知は、法律ではなく業界の習慣として広まった
給与計算ミスを防ぐためには、顧問先担当者が給与計算を行う前に案内することが大切!
FORROUを活用すれば、いつでも最新の社会保険料を簡単にチェックできる。社労士事務所は社保のお知らせ業務から解放される!

社労士事務所の皆さん、FORROUを活用して、よりスマートに社会保険料のお知らせを運用 しませんか? 😊


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