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食事に埋め込まれた「コード」(3)「糖質制限」のお話。僕は昔、「江部教」の信者でした。

2010年前後から『糖質制限』と言う考え方がメディアで広く言われるようになる。当初は「糖尿病学会」は否定的に取り扱っていたが、今はノリノリにである。この経緯は僕の体験と重なることもある。

「江部 康二」の研究(するほどのこともない)

何と言っても「江部 康二」がこの流れの立役者でしょう。僕もこの医者には結構入れ込んでいた時期がありました。今は嫌いな医者ベスト10に入ります。とにかく著作が多いので「深い」かと思ったがそうでもない(笑)。

何よりも「糖質制限」を「商売」に使っているのが気に入らない。権威として断定口調であるのも、薄っぺらな文明論を展開しているところも、専門あの文献を(部分的に)引用するところも、著作を読んでいると憂鬱になってきます。たしかに一時は「炭水化物人類を滅ぼす」かもしれないと思った時期も有ったが、今では隠したい過去である(笑)。

医師ゃの本

この頃までは江部信者でした。

そして、医師の書いた本を読んでいればいいと思っていたのです。最新の知識を学び、外空員を守っていればいいと感じていました。権威に依存することこそが間違えだったのに、僕は「江部教」と言う宗教の信者になっていたのです。

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このあと、事業の失敗や人生の紆余曲折がありました。

やがて合併症に追いつかれます。

2015年4月、眼科での失明宣言を受けて、もう一度生活を変えてみようと思うのです。バーンスタイン医師を知り、病と自分で向き合わなければならないと感じました。

まだ、「江部教」には未練がありました。webサイトもよく訪れていました。

彼の顧問をしている会社から「大豆粉」を買ったり、推薦する食事を試したりしたりしていました。

本格的な江部教からの決別(笑)

それは「『糖質制限』に理解のある医師」を紹介するwebで見つけた医師のところに行った時なのです。2015年9月なので自己血糖を測りながら食事を作りA1cも落ち着いてきた頃です。

漢方系の何か薬で、早朝血糖が高くなるのを抑える方法や、自分の今の生活の中でどうしたら変わっていけるのか聞きたかったのだが、『そんな薬はない』と一言である。その場で測ったA1cが6.9だった。血糖値のパターンは「境界線型」ですよね。と話したら、「あなたは糖尿病ですよ」と言う一言である。僕は血糖値の範囲が180mg/dlいかに入っているということを言ったのだが.............。
この医師の脳みそには、エンパワーメントなどという言葉は一切存在しないのである。
恐怖を与え、自分の権威を強化して患者をコントロールする。
医師や教師、役人、政治家、無条件に権威が有ると思われる存在がいうことが正しかった時代のものである。
相当古いビジネスモデルである。
哀れさを感じる。この医師には、眼科いって手術してこいと3回言われた。僕はそれが嫌で頑張っていることを最初に話したのに、まるでバカ扱いである。
インスリンを始めると目に来ると(目が潰れるぞ)何度か言われた。眼科でも内科行って診察受けろと言われたが、内科と眼科は仲がいいようである。

この日に僕は「江部信者」を止めたのです。

桐山 秀樹さんの事

糖質制限黎明期にベストセラー(おやじダイエット部の奇跡)をお書きになられた。知っている人も多いだろう。この本がベストセラーになったことがスポーツジムビジネスや糖質制限食品市場が始まったのではないかと思っ。

彼の本で一番好きなのは『「糖尿病治療」の深い闇』である。2012年位に買っていると思う。題名の通り、医療利権について書かれている。

今の僕の方向性を決めたのかもしれない。この本を読んだあとで、医療利権問題に敏感になった。

桐山さんは2016年に亡くなられた。ご冥福をお祈りいたします。

糖尿病学会の動き

当初糖尿病学会は「糖質制限」には否定的であった。

アメリカでの糖質制限の良性に従って、「カーボカウント」や「ロカボ」と言った事が言われだす。2010年前後、医師向けの専門誌でも特集されることも多かった。臨床の医師もどう扱えばいいのか困っていたであろう。しかし、あくまでカロリー制限のローカルルールとして考えられていた。

ロカボ

2013年には勧められないと公式見解を出す。

しかし、スポーツジムや食品業界、健康食品、機能性食品といった「金のなる木」が参入してくるのである。

とにかく、糖質制限は効果があるから、市場の反応は早い。今ではどこのお店にも低糖質食品は並んでいる。僕もこの姿はいいことだと感じていた。

糖質0麺が美味しいからいいことなのだと考えていたのである。

最近、糖尿病学会の若い指導医(山田悟医師)が、バーンスタイン博士と有ってきたレポートを本にした。

バーンスタイン博士はアメリカでの糖質制限を認めさせた方である。I型患者であった彼は医師権威の言う通りにインスリン治療をして命を失う仲間たちを救いたいから自分の体で糖尿病を見つめた。そして医学界に訴えたが無視され、45歳から学び医師になり多くの患者を救った。そしてアメリカ糖尿病学会は、彼の主張を受け入れたのだ。

そんな彼の言葉をカサにきて自分が一任者だという顔をするこの輩を僕は大嫌いだ。「糖尿病警察」という言葉をおちゃらけで使ったのもこの本の中である。バーンスタイン博士を馬鹿にするのはやめてもらいたい。

そして山田悟医師は江部医師とも手打ちをした。最近見たwebでは「見た目良くなりたいという動機でスポーツジムに言って糖質制限するのも良い」とまで書いている。この輩は僕の嫌いな医師トップ10に入る

糖尿病学会も『糖質制限市場』に参入ということである。

商品化された食事がますます多くなてきている。炭水化物のブロッカーも検査値を下げるには最適だ。

しかし、検査値と災厄は因果関係がないとしたら、どうだろうか?

ここにも「よく効く薬問題」があるのだ。よく効く薬は本当の問題を隠してしまうのである。


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バーンスタイン博士のことはこちら。


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幸運な病のレシピ
厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。