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身体というコロニー、僕のマイクロバイオーム論

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1990年前後からのテクノロジーの進歩は生命の研究を変えた。電子顕微鏡とDNA・RNA解析は従来の生命論では説明できない現象を見つけたのだ。そして、社会科学にも英j今日は及ぶ。少…
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2020年10月の記事一覧

糠漬けの研究:生命の生まれる所

糠漬けの研究:生命の生まれる所

糠漬けを初めて丁度1ヶ月が過ぎた。最初は単なる漬物かと思いながら始めたのだが、どうも「漬物」の意味を勘違いしていたようだ。母に教わったタクワンを思い出しながら、ぬか漬けを作りはじめた。驚いたのは「半額になったお寿司や春雨サラダ」を食べたくなくなったのだ。

味覚の変化は身体の中で何かが変わってきている事を意味している。

50年前にはなかった病が蔓延中その病は「病因」が見つからず「症状」だけが喧伝

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糠漬けの研究:「土を食う」=マイクロバイオームを食べるということ、『輪廻転生=食物連鎖』

糠漬けの研究:「土を食う」=マイクロバイオームを食べるということ、『輪廻転生=食物連鎖』

土を食う人がいるという(注)。「異常食欲」の例として土壁を食べる人が紹介される。しかし、そもそも「土」というのは「葉や枝」が積み重なり腐葉土となり、それを細菌が分解しながら水とともに根から吸い上げられて実となり葉となり枝となる。私達はそれを食べているのである(注)。

土とは生命の始まりの場所なのだ。最初は真菌が「リグニン」と言われる食物繊維を分解して脂質とタンパク質の高分子化合物にする。それらの

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今日の干し柿:2020年10月12日〜11月16日:(35日目)ダイコン追加

今日の干し柿:2020年10月12日〜11月16日:(35日目)ダイコン追加

「身土不二」と言う哲学がある。食べているもの(がとれた土地)と身体は切り離せないということだ。1980年代に「地産地消」と言う行政用語が作られるが、それはグローバリズムという「獣」が社会を食らい始めた時代の幕開けだ。

「輪廻転生」というのも同じことを言っている。僕流に言えば、マイクロバイオームが生命をつないでいるということだ。他の生命を食べる時、その生命は自分というコロニーの中で(最低限に)分解

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糠漬けの研究:マイクロバイオームが代謝ミネラルを食卓に運ぶ

糠漬けの研究:マイクロバイオームが代謝ミネラルを食卓に運ぶ

「難病・膠原病」、「ガン、合併症と言われる致命的な臓器組織の損傷」これらは症状であって、病気ではない。状態であって一時的な外因によるものではない(結核、梅毒、狂犬病、インフルエンザ、O-157)。欠乏症(壊血病・脚気)や毒物の中毒(青酸カリ・毒キノコ)のような「患者に見られるような共通の原因物質」は見つからない。

生活習慣病(とその合併症)や難病・膠原病は病気とは言えない。病気とは「病因」があり

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