09 映画とか寄席とか
2023年の夏。
満中陰も開けて、家の中で本をたくさん読みましたが、この頃から映画や寄席にも足を運ぶようになりました。
家族を亡くしてから2〜3か月の頃は、何もする気が起こらず、外出するのも億劫だったという話をよく見聞きしていました。私の場合は、満中陰の法事を終え、その後の諸々を済ませたことがおそらく一つの区切りとなって、積極的に出かけたりもするようになったようです。
ちなみに、葬儀について妻は生前、「出来るだけ身内だけでこじんまりとして欲しい」と話していました。そして、エンディングノートに葬儀に来てもらいたい親戚や知人を書き記していました。それ以外の友人や知人、私の知人などには、妻の希望で、満中陰の法事を終えた後(ノートには「年賀状の欠礼ハガキで」と書かれていましたが)にお知らせだけしたため、その後の数日は電話やメール、手紙、お供えなどの返事やお礼の対応に追われましたが、その後はぽっかりと時間が空きました。
映画も寄席も夫婦で共通の趣味でした。好みは私に合わせてくれていたのかもしれませんが。
この時期に見た映画は、『宇宙人のあいつ』『怪物』『リバー、流れないでよ』『658km、陽子の旅』。寄席は夫婦でファンだったピン芸人のナオユキが出演する『ハルカス寄席』や『桂雀三郎一門会』。それに古典落語と古典映画『素晴らしき哉、人生!』を観るイベントにも足を運びました。
『怪物』以外は少しマニアックなチョイスなので、流石にグリーフケアとは関係がないものばかりです。
そして、6月の末には、1泊の一人旅に出ました。旅行の話は次の機会に。