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#53 年下の余裕に負ける
年下と接しているとき、
ふと余裕を感じることがあって。
「あー、それはこうするんですよ」と、
年下なのに凄く物知りで格好良く見える。
年上の余裕にも惹かれる魅力があるけれど、
年下の余裕にも惹かれる魅力があると思う。
お金とか地位ではなく、
ただ心にある余裕の表れ。
この人はたくさん読書をするのだろうか。
この人はどれだけの徳を積んでいるのだろうか。
寝る前に思い出すあのときの余裕そうな年下。
長く生きた私より余裕があって、恥じ入る。
好きとか気になるとか、そんな思いはなく。
余裕を持つ年下には言葉にできない存在感がある。
なんなのだろう、あの雰囲気は。
もっと知りたい、と思ってしまう人柄は。
余裕を持つ年下に昨日、
「なんでそんなに余裕があるの?」と訊いた。
「余裕はないですよ。あるのは愛だけです」と。
なんだそれ。私のことが好きってか?
年上を欺く魔性の年下ってか。