10/16 イギリス旅日記: 石造りのアーチ橋もスイッチバックも楽しめる国立公園のローカル線Tamar Valley Lineの旅
今日の旅は、プリマスから北へ伸びる風光明媚なローカル線Tamar Valley Lineとその沿線を探索する。
途中では1回のスイッチバックとヘッダーにある巨大な石橋の他、2つの大鉄橋や連続する大カーブなど、非常に見どころ溢れる路線である。テイマーバレー国立公園の中を走り、総高低差は150mほどある。
プリマスまではたまたまペンザンス行きの特急に乗車できた。日立製の最新型は清潔で静か。素晴らしい。
そしてプリマス(地図1)でGunnislake行きへ乗り換え。2両編成で2時間に1本、まさしくローカル線である。
テイマー橋(地図2)でテイマー川を渡って西を目指すグレートウェスタン本線を横目に、この列車は北へ進路をとる。
テイマー川岸に形成されたテイマートン湖と、テイマー川の支流であるテイビー川(地図3)を鉄橋で越える。2つの鉄橋が連続するため見応えがある。
そして列車はBare Alston駅(地図4)へ到着。ここでスイッチバックを行う。ちゃんと線路が2方向へ分かれている。
スイッチバック後に大カーブを超えると、列車はいよいよCalstock Viaductという大きな石橋(地図5)を渡ってテイマー川を越える。そしてすぐカルストックCalstock駅に到着。ここで一旦下車。
Calstock Virductは下から見上げると凄い。鉄道は勾配に弱いため、川を越えるために高度を落とすことはできない。そのためこのような巨大な石橋を用意している。
20分ほど待って、終点のGunnislakeから折り返した列車をパシャリ。いかにも鉄道発祥の国らしい、雄大で美しい鉄道橋である。
ここから蛇行するテイマー川に沿って山道を歩く。馬で駆け降りる女性2人組がかっこいい。
30分ほど歩いてたどり着いたのはCoteheleという、ナショナルトラストによりテューダー朝期の豪邸が保存されている場所。
色褪せたタペストリーに歴史を感じる。
戻ってきたらちょうど2時間経っていた。列車に乗り込み、最後の1駅。終点のGunnislake(地図6)着。この区間では踏切警報機もなく、列車は踏切前で一旦止まって警笛を鳴らして進行するという手順を踏む。
終点での停車は5分ほどで、すぐに折り返しプリマス行となる。帰りの車内から撮ったCalstock Virductの車窓風景はこんな感じ。雨が降ってしまったが..
日本ではほぼ知られていないテイマーバレー線だが、風光明媚な区間を駆け抜ける路線で、鉄道好きなら乗ってみると非常に楽しい路線だ。Coteheleの旧邸もじっくり見ればかなり楽しめる。近くで定住している人はぜひ行ってみよう。