10/11 イギリス旅日記: ノルマンの古城と廃線跡の大鉄橋を探索するオークハンプトンOkehampton
今日は全休日なので、昼からダートムーア国立公園の北端にあたるオークハンプトンの街へ向かう。エクセターから40km、GWRのDartmoor Lineの終着駅である。
列車は綺麗な牧草地の真ん中を突っ切る。イギリスの田舎は本当に綺麗だ。
オークハンプトン駅着。実はこのDartmoor Line、一度休止されたのを2019年に復活させたもの。駅は再開に合わせて綺麗にお色直しされている。
まず向かうのは街中心部にあるMuseum of Dartmoor Life。あまり期待してなかったのだが、3階建てで色々な展示があり盛り沢山。
3階には先史時代の住居などの展示。
2階にあった手工業の展示。
こちらは錫鉱山(Tin Mine)の再現。
中心部には小型のアーケードもある。なかなか洒落ている。
アーケード正面も煉瓦ですごい。
続いて向かうのはダートムーア城。ノルマンコンクエストの時代の古城跡である。English Heritage。日本の石垣も凄いが、この目地材たっぷりの煉瓦積みもなかなか良い。
今立っているところと山頂部の2階層に建物がある。屋根は全て崩れているが、壁は結構残っており間取りも判明している。
上層からの景色。写真左の部屋には集会所、右の部屋チャペルがあったそう。オケメント川を監視・掌握できるこの場所は地政的に重要だった。
窓に腰掛ける。
続いて少し歩いて、Meldon付近の廃線跡へ。かつてはDartmoor Lineがここまで伸びていた。ところどころに煉瓦のアーチがあって碓氷峠みたい。
そして今回の目玉、先程言及したオケメント川にかかるMeldon Virductという鉄橋。強度の不安から鉄道は廃止されてしまったが、人や自転車が通るだけなら全然大丈夫。
ダートムーア国立公園の中なだけあって、周囲は絶景である。大きな谷川を跨いでいる橋なので見晴らしも良い。右の方にメルドン貯水池というダムも見える。
対岸へ渡り切った。やはりここにも自○防止ダイヤルが…(ブリストルの記事参照)
そしてこの橋は下から見ると凄い。巨大なトラス構造の橋桁を何本もの鉄骨柱で支えているのだ。まさしく産業革命期の遺産である。この景色を見に来た。
かつてはこの上を蒸気機関車が走っていた。
周囲はハイキングコースが整備されており歩きやすい。想定外に1.6万歩も歩いた一日になった。
オークハンプトン駅の跨線橋が素敵。