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10/15 イギリス旅日記: 個人旅行で行くストーンヘンジとソールズベリーSalisburyの新旧大聖堂

私は2022.9〜2023.1の間、英国南西部のエクセター大学に交換留学しました。今シリーズは、エクセターを拠点にした英国内の様々な場所への旅行記です。コロナ後の鮮度が高い情報・長期滞在でなければ中々行かないような場所の情報も沢山掲載していますので、英国訪問を考えている皆さんの参考になれば幸いです。

このシリーズについて

今日の旅はソールズベリーの街へ。といってもピンと来ないかもしれないが、ストーンヘンジへの玄関口となる街である。街自体も歴史が古く、大聖堂にも見どころが多い。

本日の切符。SWRが線路工事中のため、GWRのWestbury回りである。

Westbury駅。街はそこまで大きくないが、Bristol⇄SalisburyとReading⇄Exeterの2路線の結節点であるため駅は比較的立派。

そしてSalisbury駅着。ここはSWR
管理駅で、2面6線を有する。

着いたらひとまずStonehenge Tourのバスへ乗り込みストーンヘンジの入口へ。独占状態であるため£17というぼったくり価格を設定している…

ここから有料エリアに入って、シャトルバスへ乗り換えストーンヘンジを目指す。かなりの坂道を走り、ジェットコースターのようなふわりと浮く感覚を覚える箇所がある。

そしてストーンヘンジ着。これが正面から見たところ。Stonehenge Avenueというエイボン川の港からの道がここに通じている。

ストーンヘンジはおよそBC3000年に造営されており、当時はチョークホワイトだったという。建造目的など色々な事が未だはっきりしていない。1つだけ環状に組み込まれていない岩がある。

当時は青銅器も鉄器もない時代である。石で石を削って形を削ったとのことだが、その巨大さをみると中々想像できないものである。重いものは30tもある。

 

上部に水平に置かれた岩(Horizontal Stone)は幾つかが脱落しているが、中でも裏側はかなり荒れている。実は建造時から裏側は見栄え的にあまり重視されていなかったようで、岩の削り方も裏側の方が粗いのだという。

最も近づける箇所。かつては岩に触れることもできたのだが、1978年に保護のため禁止された。


ビジターセンターでは日本の縄文時代との関連性に焦点を当てた企画展が催されていた。ブリストルの日本磁器展以来の日本語である。紀元前には日英お互いの交流は無かったはずだが、両国で環状列石の形成が見られた。日本では秋田の大湯環状列石などが有名である。

続いてOld Sarumへ向かう。元々あった要塞をウィリアム1世が発展させたもので、最盛期には巨大な城塞となっていた。

堀の深さが印象的である。人力でこれだぞ…

そして興味深いのが、かつての大聖堂(Cathedral)の跡である。現在のソールズベリー大聖堂は1220年に落成するが、それまではここが大聖堂であったのだ。ソールズベリー大聖堂へ行くなら先に見ておくべき場所である。

そしてソールズベリーの中心部へ戻ってきた。スパイ毒殺未遂事件の舞台になったとは思えない平和なリバーサイドである。英国地方都市そのもの。

そして大聖堂(南東)方面へ歩く。各方面に門がある。今回通るのはこのHighstreet Gate。気分を高めてくれる。

外観はこれまで見てきた大聖堂の中で最高である。英国の大聖堂で最も高い尖塔が中央に聳える。

内部ももちろん壮大そのもの。800年の歴史が出迎えてくれる。ここは石造りであるが、尖塔などの骨組みには木材もつかわれている!

反対側から見ても本当に美しい。パイプオルガンまでが左右対称で本当に徹底して計算された美しさである。

異国情緒あふれる旗たち。

ステンドグラスの中には最近造られたものもある。

そしてこの歴代司教を見てほしい。ちゃんとOld S arumの時代から続いているのだ!!

南側には中庭を囲うように四角形の回廊が形成されている。エクセターやブリストルにはない。

そしてここにはなんと、マグナカルタ(大憲章)の現存する4つのオリジナルの羊皮紙のうち最も状態の良いものが保存されている!現行法だというのがまた感慨深い。保護のため撮影は禁止。真ん中のブースの中にある。

塀と紅葉・夕日。

駅へ向かう街並み。写真を撮り忘れたのだが、wagamamaという手頃な価格の日本料理店で丼ぶりを食べた。イギリスに来て初めての和食である。

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