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『S1 Stereo Imager』レビュー 〜ステレオ処理ができるセット〜 [vol.061]

普段良く使うソフト・機材簡潔レビューしていきたいと思います。
今回はステレオ処理プラグイン、waves『S1 Stereo Imager』の使ってみた感想を紹介します。

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特 徴

・「Shuffler」「Imager」「MS Matrix」3つのツールからなる、ステレオ処理プラグイン。
・位相ずれからなる音質変化を回避する補正機能。

使ってみた感想

今回紹介するのは、wavesの『S1 Stereo Imager』というプラグインです。

スピーカーで音楽を聴いていて、たまにスピーカーよりもさらに広がったところで音が聴こえたことはありませんか?

LRいっぱいに楽器の音を振っても、そこまでは広がりません。
広がりの作り方はというと、位相のズレを使ってコントロールします。

昔はいろんなエフェクトを使って手作業で効果を作っていましたが、それが簡単かつ大きな効果を作ることができるプラグインが『S1 Stereo Imager』です。

効果が面白く、ついつい使い過ぎてしまいがちなプラグインですが、広がる反面、音が平たくなり音圧が上がりにくくなる場合があります。
いろんなトラックで使うと、位相の把握もむずかしくなるので、慣れるまで使い過ぎは注意です。

しかしながら、広がりを付けたいというパートには、本当にすごい効果を発揮してくれます。
個人的にはシンセのPadや、LRに振ったギターなどに使っています。

『S1 Stereo Imager』は「Shuffler」「Imager」「MS Matrix」3つのツールがあります。
基本的にステレオデータのものに効果を作っていきます。

<Shuffler>
位相を使って左右に広がりを作ってくれるプラグインです。
初めて使う人はこの効果に感動されると思います。
「Width」を上げるだけで面白いように音が広がっていきます。
「Shuffle」では左右に広げにくい低域の割合を調整でき、「Freq」でその周波数を決めることができます。
下の「Bass Trim」では低域の微調整ができます。
真ん中下の「Asymmetry」では左右非対称でパンニングができ、「Rotation」では広がりを作ったままの状態でパンニングができます。
エディット画面上を見ると、実際の効果がわかりやすく動いてくれます。

<Imager>
「Shuffle」の簡易版で、シンプルに広がりの効果、左右のバランス調整できます。
少しだけ広がりをつけたいときなど、これでも十分効果を加えることができます。

<MS Matrix>
上記の2つとは全く使い勝手の違うプラグインです。
パラメーターはなく通すだけで、LRの2mixがMidとSideに分かれてくれるプラグインです。
これによってMS機能の付いていないプラグインと一緒に使えばMS処理ができるようになります。
現在はもともとMS処理機能が付いているものが多いので、この「MS Matrix」を使う人は少なくなっていると思います。

好きなところ

・簡単でわかりやすく効果も大きい。
・面白いくらい広がってくれる。

気になるところ

・気になるところではないですが、使い過ぎは本当に注意です。

こんな方にオススメ

・もっとミックスに広がりを付けたい
・簡単操作のものが好き

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『レビュー』をもっと詳しく知りたい方はこちら



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