サチュレーションとは? 〜アナログ機器、真空管の暖かな歪み〜 [音楽用語 vol.004]
サチュレーション(Saturation)
真空管ギターアンプなどで音量を上げていくと、ピークになる前に音が徐々に歪んでいきます。
テープレコーディングでも磁気や回転数によって、歪みが加えられます。
これらをDTMで再現できるのがプラグインをサチュレーターといいます。
デジタルのメリット・デメリット
デジタルレコーディングは小さい音でも大きい音でも高音質で録音できるという利点があります。
しかし大きすぎる音だとピークがいきなり来て、耳に痛いクリッピング状態になります。
パソコン内であの暖かな歪みを得るためには、エフェクトで再現するしかありません。
(外部機器を使ってリアンプで歪み効果を得るというやり方もありますが‥。)
デジタルレコーディングは作業に関してもいいことばかりですが、やはり世界中の人たちが聴きなれている暖かなサウンドはみんな共通で追い求めてしまいます。
マスタリングでの使用法
マスタリングにも大活躍します。
デジタルで得られた尖(とが)ったアタック感をサチュレーションをかけることによって抑えることができます。
それによりピークを抑えて音圧をグッと上げることができます。
楽器の倍音が加わり音の隙間(すきま)を埋めてくれて、ペラペラな楽曲だとしても厚みをつけることができます。
ドラムのバストラックにかけると、ドラムキットの一体感が上がり、アンビエンス効果にも使えます。
ベースにも最適です。
ベースはもともと倍音の少ない楽器なので楽曲に混ざり、存在感も出てとても効果的です。
人気のサチュレーター
DTMでは、心地良いサウンドを作るためサチュレーターが重要なプラグインになります。
サチュレーターは、すごく良いものがたくさんのメーカーから出ています
『Kramer Master Tape』Waves
『PSP VintageWarmer 2』PSP Audioware
『Abbey Road Saturator』Waves
『Decapitator』SoundToys
『Saturn』FabFilter
『Harmonics』Softube
『Tape』Softube
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