真空管とは? 〜トランジスタとサチュレーションのかかり方の違い〜 [音楽用語 vol.007]
真空管(Vacuum tube)
1940年代頃にトランジスタが出てくる前に、電圧を増幅していた増幅器です。
真空管が完成した当時は、部屋いっぱいの大きさの真空管だったそうですが、技術がどんどん進歩してコンパクトになっていきまた。
しかし耐久面、サイズ面で圧倒的に勝るトランジスタの登場とともに姿を消していきました。
ギターアンプ
ギターを弾いている人はたくさん真空管アンプ(チューブアンプ)と関わってきたと思います。
ギターアンプは電圧の増幅方法を真空管で行う真空管アンプとトランジスタにで増幅するトランジスタアンプに分けられます。
どちらのアンプにもメリット・デメリットはあります。
トランジスタアンプの良いところは、壊れにくくどのような環境でもコンディションが変わらないので、いつもの音が作れます。
そのため、ライブハウスやリハーサルスタジオによく置いてあります。
それに比べて真空管アンプは真空管を温めなければいけないので、音が出るまでに時間がかかります。
衝撃にも弱く、湿気や電圧など環境によって音作りが左右されてしまいます。
トランジスタではあまり倍音が発生しませんが、テープエコーや真空管は倍音を発生させてサチュレーション効果を生みます。
特に真空管は人の耳障りに良い偶数倍音が含まれるため、温かな気持ちの良いサウンドになります。
この独特なサウンドが愛され、いまだに真空管はたくさんの機材に使用されています。
有名なギターアンプ
『真空管ギターアンプ』
Marshall JCM800
Fender Twin Reverb
ORANGE Rockerverb
VOX AC30
『トランジスタギターアンプ』
Roland JC-120
Roland Blues Cube
YAMAHA F-100
アナログの良さ
デジタル録音が主流になってきた昨今ですが、「アナログの音の方が気持ちいい」と言う音楽好きの人がたくさんいます。
今までいろんな説がありましたが、音の歪みによる倍音の発生がアナログの良さだとわかってきました。
トランジスタではあまり倍音が発生しませんが、テープエコーや真空管は倍音を発生させてサチュレーション効果を生みます。
特に真空管は人の耳障りに良い偶数倍音が含まれるため、温かな気持ちの良いサウンドになります。
この独特なサウンドが愛され、いまだに真空管はたくさんの機材に使用されています。
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