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「Trilian」レビュー 〜生ベース最強ソフト〜 [vol.002]
普段良く使うソフト・機材を簡潔にレビューしていきたいと思います。
今回はベース音源ソフト Spectrasonics『Trilian』の使ってみた感想を紹介します。
特 徴
・ウッドベースからシンセベースまで34GB以上のコア・ライブラリー
・実機モデリングを含む333種類のシンセ・ベース
使ってみた感想
ベース音源はたくさんのメーカーから出ています。
「MODO BASS」「AMPLE BASS」「SCARBEE BASS」などたくさんあります。
いろいろ使用したことのある中で、「Trilian」の使ってみた感想です。
まず、本物の生の音がします。
人間味のあるランダム感もリアルです。
他のソフトはいろいろエフェクトで音を作り上げていますが、Trilianは楽曲に合わせて微調整でOKという感じです。
アレンジしていてウッドベースをよく使いますが、マルチ音源などに入っているものは、ウッドベース風な音が多くて、なかなか良い音源がないです。
しかし、Trilianのウッドベースの質は群を抜いています。
これがなかったらもう困ります。
基本の使い方ですが、簡単な音色選びから、細かく音作りができて非常に親切です。
<音色選び>
音色プリセットのカテゴリーは大きく4つに分けられています。
「ARP + BPM」
アルペジエーターのパターンが作られているプリセット
「Bass Instruments」
アコースティック(ウッド)ベース、エレキベースの生楽器プリセット
「Synth Bass」
シンセベースプリセット
「Synth Mono」
リード系のモノシンセベースプリセット
そこから「Type」「Model」「Complexity」と絞り込んでいって、音色を選びます。
<エディット>
音色を選んだ後、ウィンドウを切り替えて音作りができます。
「MAIN」
音の原音を調整
「EDIT」
音の細かいニュアンスを調整
「FX」
エフェクトの調整
「ARP」
アルペジエーターの調整
<キースイッチ>
そしてキースイッチがまた扱いやすいです。
サンプリング音源のため使用できる音色は限られていますが、とても人間味のあるタッチが表現されています。
シンセベースには使えません。
キースイッチの使い方は慣れていないと把握(はあく)するのが難しいかもしれませんが、一般的なキースイッチの使い方と一緒です。
奏法は以下のものが用意されています。
「元の音」
キースイッチ何も入れていない音
「Gliss UP」
弾き始めをグリスアップで入る
「Slide Down」
スライドして下がる
「Slide Up」
スライドして上がる
「Slide UpDown」
スライドして上がって下がる
「Harmonics」
ハーモニクス奏法
「Staccato」
音を短く切る
「X-Notes」
ゴーストノート
キースイッチでいろんな奏法を組み合わせれば、より人間味があるノリが作れます。
<シンセベース>
シンセベースもかなりのクオリティです。
実機モデルでさらに実名なところが嬉しくなります。
音もとてもよくできていて、シンセサイザー機器を使わなくとも十分即戦力になってくれます。
好きなところ
・音作りの気遣いが親切。
・ウッドベースの音は唯一無二。
・アナログシンセ機器が実名。
気になるところ
・細かくエディットしようと思うと慣れが必要です…。
こんな方にオススメ
・バンドものの楽曲のベースをリアルに打ち込みたい
・シンセベースの音が欲しい
・音質重視
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『レビュー』をもっと詳しく知りたい方はこちら
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