『Aphex Vintage Aural Exciter』レビュー 〜音に色がつく魔法のエキサイター〜 [vol.048]
普段良く使うソフト・機材を簡潔にレビューしていきたいと思います。
今回はエキサイター、 wavesの『Aphex Vintage Aural Exciter』の使ってみた感想を紹介します。
特 徴
・実機を忠実に再現したプラグイン。
・wavesの中でも特に人気の高いプラグイン。
使ってみた感想
今回紹介するのはwavesの『Aphex Vintage Aural Exciter』です。
wavesのプラグインは分かりやすく簡単操作でいい音に近づけられるということで人気がありますが、DTM歴が長い人はwavesを卒業する人はたくさんいます。
しかし、今回のAphex Vintage Aural Exciterはそういった人の中でも、このプラグインはよくできているといってプロの中でも愛用している人が多いです。
種類でいうと、エキサイターです。
エキサイターはエンハンサーと同じ扱いをされます。
どちらも倍音を作り出し音抜けを良くしたり、音を太くしたりする効果があります。
エキサイターは原音を歪ませてちから強く倍音を加えるといったイメージはありますが、実際はエンハンサーとの境界線が曖昧です。
今回のAphex Vintage Aural Exciterは実機のハードウェアを忠実に再現したプラグインです。
80年代の楽器の色付けに大活躍した機材ですが、「魔法の機材」といわれてきました。
その呼び名もうなづけるような効果を加えてくれるプラグインです。
僕はボーカルとギターに良く使います。
かけすぎても耳が痛くならない、心地よいサウンドにしてくれます。
しかし僕はうっすらかけるのが好きです。
ボーカル、ギターの抜けの良さを絶妙につけてくれます。
抜けてこない楽器に、EQで調整してもなかなかうまくいかない人に、ぜひ使ってみてほしいです。
「抜けるってこういうことかぁ」という発見もあります。
「MODE」はかかり方のタイプを決める大事なスイッチです。
「BP」・・・バイパス状態ですが、実機のバイパス状態を再現しているので、普通にプラグインをバイパスするのとは違います。BP状態で通すだけでかなりデジタル感が消えるので重宝します。僕はこの状態を良く使います。
「MIX1」・・・原音に倍音効果を足していくタイプです。音抜けを良くするときは、僕はこれにしてうっすらかけます。
「MIX2」・・・エフェクトの効果を作っていくタイプです。強めていくとまろやかな倍音の音になっていきます。
「AX」・・・ローカット状態になり、センド用に使用されます。
「METER」でメータの役割を切り替えます。
「AX MIX」で倍音の効果を強めていきます。「INPUT」とのバランスで音作りが変わってきます。
「ANALOG」はハムノイズを加えることができます。実機のノイズを再現し、よりリアルに作れますが、音抜けのための利用のときは、僕はノイズを使いません。
好きなところ
・デジタルっぽくない。
・確かにスッキリする感じは魔法みたい。
気になるところ
・特にありません。
こんな方にオススメ
・音抜けをうまく作れない
・エキサイターに興味がある
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・