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『TR5 Tape Echo』レビュー 〜 T-RackS 5 のEchoplex EP3 テープ・ディレイ〜 [vol.125]

普段良く使うソフト・機材を簡潔にレビューしていきたいと思います。
今回はIK MultimediaのT-RackS 5に収録されているビンテージ・テープエコー、『TR5 Tape Echo』の使ってみた感想を紹介します。

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特 徴

・名機「Echoplex EP3テープ・ディレイ」を忠実に再現したプラグイン。
・シンプルな調整で簡単に古いディレイの音を作れる。
・IK Multimedia「T-RackS 5 MAX」のバンドルに収録。

使ってみた感想

今回紹介するのは、IK MultimediaのT-RackS 5に収録されている『TR5 Tape Echo』というプラグインです。

名機「Echoplex EP3テープ・ディレイ」を忠実に再現したのモデリング・プラグインです。

テープエコーとは、磁気のテープレコーダーのしくみを利用して作られた、エコー効果を作れる機材のことをいいます。

エコー効果とはやまびこの効果と同じで、音が反復されながら減少していきます。
テープスピードを変えてエコーの効果を変更したりできます。

エフェクターができる前に作られた、物理的にエコーをかける機材です。

テープエコーはいろいろプラグインになっていますが、パラメーターが多く設定が難しいものが多いです。

それに対し、この「TR5 Tape Echo」はとてもシンプルでわかりやすいです。
簡単に古い、いい感じのテープエコーが作れます。

逆に言ってしまえば、シンプルでそのディレイしか作れませんが、そういった雰囲気のディレイをつけて音作りをしたいときは気軽に作ることができます。

「TR5 Tape Echo」の使い方

TR5 Tape Echoのパラメーターは、「A」が L(左)、「B」が R(右)になります。

そして、ECHO TIMEの下のロゴをクリックすると隠し扉が現れて、さらに古い音を表現する新たなパラメーター「REC LEVEL」「TAPE WEAR」「WOW FLUTTER」「NOISE」が調整できるようになります。

「INPUT LEVEL」
入力信号の音圧を調整します。上げるとサチュレーションがかかります。

「MODE」
ECHO TIMEの設定をLとRを別々で設定ができます。真ん中のSTEREOにすると、左右リンクして調整できます。

「ECHO TIME」
メモリ上の針を動かしてディレイタイム、ディレイ音の間隔を設定します。右にすると間隔が狭い速いディレイ、左に動かすと遅いディレイになります。

「VOLUME」
ディレイ音の音量を、A(L)B(R)で調整できます。

「SUSTAIN」
ディレイ音の繰り返す数、フィードバックを、A(L)B(R)で調整できます。

「BPM SYNC」
ONにするとECHO TIMEの表示が音価(音符の長さ)に変わり、DAWのBPMとリンクします。

「REC LEVEL」
テープに録音するレベルの調整で、上げるとディレイ音が歪みます。

「TAPE WEAR」
テープの劣化で、こもっていく音を表現できます。

「WOW FLUTTER」
テープ特有の音の揺れを表現できます。

「NOISE」
実機のノイズを再現できます。

好きなところ

・古いかっこいい質感が簡単に作れる。
・シンプルで扱いやすい。

気になるところ

・OUTPUTはあると便利だったかも。

こんな方にオススメ

・ビンテージロックサウンドが好き
・名機の機材に興味がある
・T-RackS 5が好き

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『レビュー』をもっと詳しく知りたい方はこちら


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