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位相とは?〜フェーズスコープ、ベクトルスコープの見方〜 [vol.017]

位相(phase)

振動プラスマイナス相対していく変化をいいます。

DAWでわかりやすく言うと波形です。

同じトラックを同時に再生した時、位相がずれているとが引っ込んだり、素材そのもののが聴こえてこないという現象が起こります。

MIXをしていて次のようなシュチュエーションはないと思いますが、波形がまるっきり反転しているとプラスマイナスで打ち消しあって、は消えてしまいます。

音楽とは関係ないですが、エアコンの大きなモーターも、逆位相によって、打ち消して静音にしています。
このようにいろんなところで位相特性は生かされています。

今度は少しだけずれていると、打ち消し合うか合わないかのような感じで、うねり始めます。
ズレ方によっては耳障りの悪いになります。

こういった位相のズレは、マイクを2本以上立てて録音すると、距離感録音の状況で位相のズレが発生します。
ドラムキックスネア、ギターアンプ、ピアノなどなどマイクを数本立てて録音することはよくあります。

そのほかには、プラグインによるレイテンシーなどで位相がズレることもあります。

フェーズスコープでチェック

フェーズスコープとは、ステレオチャンネルの出力の定位(左右のパンニング)を表示しながら位相チェックができる機材です。
上半分180度のものと360度のものがあります。
ベクトルスコープとも呼ばれます。
プラグインでもたくさん出ています。

モノラル音信号縦垂直に表示されます。
左右斜め45度までの範囲が正相の範囲で、それ以上の左右90度までが位相の範囲として表示されます。

位相が増えすぎると聴きにくい音楽になるので、注意が必要です。
かといって正相だけだと広がりにかけてしまいます。
たくさんミックスを経験して、程よいバランスを感覚で見つけることが大切です。

位相のズレを解消するには

一般的に位相のズレは波形を揃(そろ)えるか、片方を反転させると解消されます。
反転の方法はEQなどによく逆位相ボタンが付いているので、そちらを押せば波形反転します。

位相トラック間で自動で調整してくれるとても便利なプラグインもあります。

位相を効果的に使う

位相を引っ込めてしまったり、うまく処理をしないと厄介(やっかい)なことですが、位相によっていろいろな効果も得ることができます。

例えば、エフェクター「コーラス」「フェイザー」「モジュレーション」などは位相を使って効果を作ります。

MS処理位相を使ってサイドの広がりを作るという効果もあります。
位相をずらすことによって、さらに外側から聴こえるようになります。
普段の生活での遠くから聴こえてくる感覚を再現しています。

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位相』をもっと詳しく知りたい方はこちら

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