「Superior Drummer 3」レビュー 〜生ドラム最強ソフト〜 [vol.001]
普段良く使うソフト・機材を簡潔にレビューしていきたいと思います。
今回はドラム音源ソフト Toontrack『Superior Drummer 3』の使ってみた感想を紹介します。
特 徴
・容量が大きい(230 GB以上)
・ヴィンテージ・ドラムマシン・サウンドが豊富(約350種)
・ミキサー・エフェクトの充実(35種類)
・巨匠(きょしょう)George Massenburg がエンジニアを担当
使ってみた感想
とにかく生のドラムに近いエディットができます。
生ドラムのレコーディングをたくさん経験してきましたが「これこれ!」と思わせるような音の響きです。
特にキック、スネア、タムの中低音の奥行きが気持ち良くて打ち込みとは思えません。
タイトな音からラウドな音まで全てリアルです。
ダンスミュージック、テクノなどに活躍するエレクトロなサウンドもかなり使えます。
生のドラムキットそれぞれ単体で音を組み合わせられるので、足りないところを補強(ほきょう)でき、よりイメージに近づけられます。
もともと入っているプリセットもかなり強力ですが、ドラムキットが追加購入でカスタマイズでき、いろんなジャンルに対応できます。(SDX EXPANSIONS)
いくつか購入しましたが、なかでも「MUSIC CITY USA SDX」と「THE METAL FOUNDRY」はお気に入りでよく使っています。
CPUの負荷(ふか)が一番心配でしたが、気にならないくらいサクサク動いてくれます。
操作もわかりやすく、すぐに慣れます。
プリセットが豊富で、そのまま使えるクオリティのものばかりです。
ミキサー部分でも「Urei 1176 comp」「Fairchild 670 Comp」「NEVE 1084 EQ」などのモデリングで、馴染(なじ)みのあるエフェクターも使えるので、音作りがイメージしやすいです。
各パートの音の響きが豪華でジャンルによって調整が必要になりますが、アンビエンスとエンベロープで調整してあげると解決します。
シンバルチョークもアフタータッチの値入力かノートの長さ(ノートオフの場所)で設定できます。
こちらはみなさんのやりやすい方法どちらでも設定できます。
タンバリン、カウベル、スティック(カウントなど)、クラップ(手拍子)など、パーカッション系があるのも嬉しいところです。
好きなところ
・スネアのゴーストやフラムが扱いやすくリアルで絶妙。
・ベタに打ち込んでもいい感じの人間味のあるランダムにしてくれる。
気になるところ
・本格的なのですが、細かくトラックが分かれているので、ドラムレコーディング経験がないと音をまとめる調整が難しいかもしれません。
こんな方にオススメ
・生音に近い本格的なドラムサウンドで打ち込みたい。
・ドラムソフト音源だけで完結したい。
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