『MODO DRUM』レビュー 〜楽しいエディット〜 [vol.010]
普段良く使うソフト・機材を簡潔にレビューしていきたいと思います。
今回はドラム音源ソフト、 IK MULTIMEDIA「MODO DRUM」の使ってみた感想を紹介します。
特 徴
・フィジカル・モデリングによるドラム・サウンド
・カスタマイズがかなり細かいところまで可能
・1,400種類以上のMIDIパターンを収録
・T-RackSやAmpliTube譲りの高品位なエフェクト
使ってみた感想
同シリーズのBass音源「MODOBASS」がかなり使えたので、発売してすぐに購入しました。
なんと言っても、モデリング音源で、ここまで生っぽさを表現するのはすごいと思いました。
もちろんモデリング音源なので、音色選びのロードが早くて作業効率が上がります。
金物関係(シンバル)はモデリング音源ではなくサンプル音源です。
迫力のある音作りができて、楽曲に埋もれることがなくしっかりドラムの存在感があります。
細かいエディットがマニアックで、ドラムをやったことのない人には、ニュアンスの作り方が解りづらいかもしれませんが、ドラマーにはたまらなく楽しいです。
バスドラ、スネア、タムなどの胴の深さや、材質などで音の変化は、楽器屋で選んでいるような感覚になりとても勉強になります。
ビーター・シェル(胴)・スティックの素材、キックの踏み方まで選べます。
右手と左手の調整が個別にできるのが面白いです。
MIDI打ち込みも左手用のスネアや右手用のタムなど、こだわりがすごい。
早速、マーチングスネアのようなドラムパターンの曲を作りましたが、とてもイメージ通りにできました。
ROOMの選び方など、画像がしっかり作られているのでイメージしやすくて良いです。
「IK MULTIMEDIA」のソフトはGUIがオシャレで、統一されていて見やすいので好きです。
画像がリアルでそれだけで高級感を得られます。
もちろんMODODRUM内でドラムのミキシングも可能。
エフェクトエディット部分でも
「Urei 1176 comp」
「Teletronix LA-2A Comp」
「SSL Master Buss Comp」
などのモデリングで、馴染(なじ)みのあるエフェクターも高品質で、音作りがイメージしやすいです。
好きなところ
・ドラム演奏全体のベロシティを調整できるのは嬉しい。
・ランダムの調整や素材選びなど、エディットが楽しい。
気になるところ
・シンバルの調整が「overhead」のマイクで調整できなくて調整が難しい。
・タイトなサウンドが少し生っぽくないと感じました。
こんな方にオススメ
・ドラマー、あるいはドラムセットに詳しい
・ラウドなサウンドが好きな
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『レビュー』をもっと詳しく知りたい方はこちら
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