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センドリターンとは?〜効果・しくみ・やり方〜 [vol.042]
センドリターン(Send Return)
音信号を一度、別の回路に送りエフェクト効果を加えて音信号を戻すエフェクトのかけ方のことをいいます。
ギターアンプなどに「SEND」の端子と「RETURN」の端子がついていて、エフェクトをより良い効果でかけることができます。
DTMにも効果的で、CPU負荷の高いリバーブなどの空間系はたくさんトラックに立ち上げると、パソコンの動きが悪くなってきますが、センドリターンを使えばリバーブをひとつ立ち上げて、全トラックに効果をつけることができます。
ギターアンプにセンドリターン
ストンプエフェクターを使う時は、たいていの人がギターとアンプの間にエフェクターを挿すと思います。
ギターの音がプリアンプによって倍音が加えられて心地よいサチュレーション効果を生み出してくれます。
しかし、エフェクターが間に入ると(特に空間系)思ったアンプ感の音にたどり着けない場合があります。
ディレイなどがかかった音がプリアンプによってサチュレーション効果を加えても、少し音が雑になってしまいます。
真空管を通った心地よい音を、ディレイやリバーブで響かせたくなります。
そういった時にギターアンプの「SEND」端子と「RETURN」端子を使って接続します。
DTMでセンドリターン
DTMにもセンドリターンは重要です。
リバーブなどの重たいプラグインはセンドリターン用に立ち上げて、各トラックにリバーブ効果を加えるといった方法です。
ほとんどの人がこの手法を使っています。
<センドリターンのメリット>
・CPUの負荷を抑えられる。
・一曲を通して全体のリバーブ感に一体感ができる。
・作業効率が上がる。
各トラックのセンドリターンは使用量の調整しかできません。
個別パラメーターの調整ができないため、もちろん曲の中で直接インサートするトラックもあります。
センドリターン用のリバーブは、DRY/WETのような調整ができるものは、WET100%にします。
DRYを混ぜても意味がありません。
ポイントとしては、リバーブの前にEQを挿して、音がセンドで入ってくる前に中低域を抑えると音像の渋滞が抑えられます。
曲やリバーブの残響量によって渋滞しがちの周波数帯域は変わってきますが、センドリターンをある程度使った状態で、挿したEQを調整すると2MIXの印象が変わります。
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『センドリターン』をもっと詳しく知りたい方はこちら
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