「自然体組織」とは何か?定義してウェルビーイングな組織に向かう【目指せ!自然体組織】
スカイベイビーズでは、自然体経営を推進しています。
スカイベイビーズの場合、私がこれまで会社員として働いてきたなかで感じた、社会や組織に対するモヤモヤを解消できるような会社にしたい、という思いが原点になり、自然体な組織をつくりたいと考えるようになりました。
自然体経営を選択するに至ったナラティブについては別の記事で詳しく書いているので、よければぜひご覧ください。
人それぞれに自然体があるように、組織にもそれぞれの自然体があると思います。それでも、必要な要件はある程度定義できるはず。
ということで今回は、自然体組織を定義してみようと思います。もし、自然体組織をつくりたいと考える人がいたら、ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。
定義1:人間関係がフラットであること
上下関係の存在は、時として自由に声をあげることの妨げになり、組織の風通しを悪くしたり理不尽な関係性を生み出しやすくなります。フラット組織であることは、自然体経営の必須要件ともいえるでしょう。
ただし、フラット組織と一言でいっても、それぞれの組織に合ったフラットな形があると思います。
これから人間関係をフラットにしていきたいと考えている組織があるとすれば、
なぜフラット組織にしたいのか?という理由を説明できるようにする
なぜ今はフラットじゃないんだ?という原因を追求し、一つずつ解消する
全員が意見を言う、ファシリテーターを毎回変える、アイデアは同等に扱う……など、会議の進め方や構造を工夫する
役職呼びをやめる、服装もカジュアルにする
給与や等級、人材配置などを構築し直す
などの大小さまざまなチャレンジを積み重ねる必要があると言えるでしょう。
定義2:あるべきBEING となすべきDOINGを確認しながら経営していること
会社がWILLやビジョンを掲げる際、DOINGとBEINGを両立させることが重要で、どちらか一方を無視していては成り立ちません。BEINGとDOINGが関連し合い、セットで機能するような状況を作らなければ、持続可能ではなくなってしまいます。
ウェルビーイング経営を行うためには、常にセルフチェックを行い、理想のBEINGと、それに向けて達成すべきDOINGの両面を確認しながら経営する必要があるのです。
そして意外と、BEINGを掲げる会社は少ないと感じています。もっと経営者の考えやストーリーを発信し、そこで働く人たちに、BEINGとそこに込められた想いを知ってもらう必要があるのではないでしょうか。それでいうと、たとえば入社式で社長が熱心に想いを伝える……なんてことも、一定の意味があるのだと思います。
定義3:会社のBEINGとDOINGが言語化できたら、個人のBEINGとDOINGを言語化し、重なりを自覚したり、調整したりする
これは、今まさにスカイベイビーズとしても実践中です。会社のBEINGとDOINGが、個人のBEING、DOINGと100%マッチすることなんてあり得ないので、半分でもマッチしていたらいいね、くらいのイメージを伝えながら、会社と個人のWILLについて互いに考えていけたらいいと思います。
定義4:BEINGとDOINGどちらもマッチする採用をおこなっていること
採用の視点でも、会社のBEINGとDOINGに目を向けることが必要です。特に意識しなければ、採用時にはDOINGの方に目が行きがちですが、BEINGの視点で会社のあるべき姿を実現するために必要な人財だっているはずなのです。
定義5:新卒採用であっても、いつのタイミングでも出会えるように門戸を広げておくこと
新卒採用のタイミングが長期化していることには賛否ありますが、会社と学生の接点が増えることは良いことだと考えています。学生が興味を持ったときに、アルバイトやインターンシップ、見学などを通じて会社と関わり、その会社が自分に合っているか、また自分が身を置く生態系に適しているかを判断できる状況が望ましいでしょう。会社はその受け皿として、学生との接点のあり方を考え、環境を整備する必要があります。
定義6:副業を解禁していること、正社員だけでなくさまざまな雇用形態があること
人財育成を、一人につきひとつの会社がすべて行うのは前時代的で、複数の会社が協力して行うことが、会社にとっても個人にとってもプラスになるのではと考えています。たとえば、胸の筋肉は自社で鍛え、ももの筋肉は別の会社で……といった具合に。そのためにはもちろん、副業ができる環境と、柔軟な雇用形態が必要です。
以上が、現状私が考える「自然体組織」の定義です。みなさんが関わる組織に当てはまりそうな点はありましたか? 今回の内容を参考に、自然体組織を目指す人が現れてくれたらとても嬉しく思います。もし、「自然体組織について議論を深めたい!」という方いたら、気軽にメッセージをください。