The first time NYC .Extra edition.
私はとても落ち着きのない子どもだった。
海や山、川、溜め池が自転車圏内。
そりゃ自宅でジッとなんてできない。
出来るわけがない。
学校から真っ直ぐ帰るなんて勿体無い!!
沢山習い事に通っていたがその合間にも寄り道、寄り道、また寄り道。
家族の知らない友達があちこちにいたのだった。
妹が教育実習で地元の小学校に赴いた時、偶然担当教諭が私の小学校の頃の担任だった。
「兄ちゃん何しとんな?」
に対し、妹は
「劇団四季(当時)で歌ったり踊ったりしています。」
と応えたところ
「やっぱりジッとしとらん。笑」
と言われたそうだ。
私は子どもの頃からとても活発だった。
その先生はとても面白い先生だった。
「過疎の香川県にどうすれば人口を増やせるか」
「差別とどう付き合っていくか(無くせるかではない)」
「お金をどう使うか」etc...
といった「答えのないこと」をテーマに頻繁に話し合いをさせた。
一番よく覚えているのは「多数決について」。
民主主義に於いて多数派が絶対的正義なのか。
少数派の意見は無視されて良いのか。
と言うことを話し合った。
沢山の人間が賛同しているのだから少数派の意見が無視されるのは仕方ない。
という意見が出たり
もし少数派の意見の方が筋が通っていたり、後から正しいことがわかったらどうしたら良いのか。
とか
一人と十人が命の危険に晒されている状況でどちらかしか助けられない場合、一人を見殺しにして良いのか。
そしてその一人が世界を救う能力があるとしたらどうするのか。
といったことまで話し合った。
そして最終決定をどう定めるか
この判断方法がとても難しかった。
私はコイントスを提案した。
最後は神(運)に決めて貰おうと言ったのだ。
勿論反対意見が出まくった。
何の為の話し合いだったかわからないじゃないか!
と。
結局挙手制で「多数派の意見を優先させるべきかどうか」は「優先させるべき」と決まった。
多数派の意見を優先させるべきである。と多数決で決められたのだ。
この結果に先生は
「多数決で決めることに対する疑問を多数決で決めたことに違和感を感じた人は?」
と聞いた。
半数近くが手を挙げた。
勿論先生は違和感があるから多数決が悪いと言いたかったわけではない。
白黒ハッキリしていることが当たり前の子どもの社会にグレーが存在することを投げかけたのだった。
この様に子どもの頃の経験は今の私に決して小さくない影響を与えている。
何なら子どもの頃にもう一度戻りたいくらいだ。
・・・いや、もうしっかり中年。
そろそろ地に足つけていかなければ。
そうだ!
今回は「大人のNY旅」を皆さんにお届けするんだった!!!
実はこの旅の話が上がった頃、旅行記として「大人の旅」を提供しよう。一丁前にそんなことを思ってた。
大人の旅。
正直ただの「中年の旅」の方が表記としては正しいかもしれない。
少なくとも航空券を手にすることもままならなずバッタバタのスタートを切る大人の旅ってなんだ!?
入国後もキョロキョロ&オロオロ。
そもそも纏めるものも纏めず旅日記一日分を一本で書き切れないなんて作家失格だ!!
が、作家ではないのでヘラヘラしておこう。
へへへ。
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