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The first time in NYC. day 2(1/2).

嘗て私は日本からアメリカへ渡った日本人を演じたことがあった。
劇団四季「ジョン万次郎の夢」
その物語は史実を基に作られた。
14歳だった万次郎少年は年明け漁に出て遭難。
仲間と共に鳥島へ漂着し渡り鳥などを食べて何とか飢えを凌いでいたところ、米国の捕鯨船に救われ米国へ渡ることに。(万次郎以外の仲間はハワイで下船)

航海の中、船名である「ジョン・ハウランド号」から「ジョン」の名前を付けられる。
米国フェアヘブンで船長であるホイットフィールド船長の養子として迎えられ大切に育てられるが鎖国を続け世界から孤立していく祖国日本を憂い8年の米国留学(チガウ)を経て帰国。
その後の日本に大きな影響を与えた。

そんなジョン万次郎から遅れること183年。
漸く太平洋を渡った私。
万次郎が見た光景とは明らかに違うが、刺激的なひとときであったという点では間違いなく同じと言って良いだろう。
そう、やっと私は万次郎の気持ちになれたのだ!!(チガウ)

昨日だけでも刺激に溢れていた。
異国の地で見たことのない景色に瞬きすることが勿体無い程だった。
そもそも自分に降りかかる予想だにできない出来事の数々。
旅は何が起こるかわからない。

そして今日は起こるであろうと予測していたことが起きなかった。

時差ボケなし!!(ほぼ)

飛行機で寝た上にホテルでも一晩しっかり眠れたお陰だろう。

日頃からできるだけ規則正しい生活を心がけている。

・・・心がけて「は」いるが、実際はめちゃくちゃ。

稽古や本番が入ろうものなら睡眠時間はもちろん、食事や部屋の掃除や洗濯に至るまで乱れに乱れる。
その上釣りに行く予定がが入ろうものなら出発は早朝・・・いや、深夜と言って良い。
つまり、普段から安定した睡眠のローテーションがないのだから時差ボケの影響が少ないのも頷ける。

ということで6時起き!それでも頭はスッキリしていた。

1st BreakFast.

今回の宿泊はタイムズスクエアから徒歩二分。
クラウンプラザ・タイムズスクエア。
50st駅目の前。
最高の立地に加えてご覧の通り窓からの景色が最高。
ハドソン川を臨む朝。
以前住んでいた部屋(今の部屋の前とその前の前と更にその前)も窓から川が見えていた。
やはり水には強烈に引き寄せられるらしい。 

早すぎる起床に二度寝しようかと一瞬考えたが短い滞在期間を無駄にすることもないと思い、シャワーを浴び、コーヒーを淹れて目を覚ます。
朝食を求めつつ散歩。

朝のタイムズスクエアは昨夜とはまるで違う表情を見せてくれた。

全然人がいない!笑

朝の顔、昼の顔、夜の顔が全て違う街。
面白い!!

そうそう、お気付きの方もいらっしゃると思うが今日のNYも快晴。
いよいよ「雨男」返上か!?

I was rain-man.

フラっとカフェへ。
これが大当たり。

アボガドディップが乗せられたパン、エッグベネディクト、ヨーグルト、フルーツ。
うむ。
どれも旨い。(決して「美味い」ではない)
アボカドディップは特に気に入った。
ヨーグルトは日本でいうとチチヤスヨーグルト(知ってる人いるのか?)が一番近い味かもしれない。
果物との相性は最高。


 誰だよアメリカの食事は不味いなんて言ったの。


充実の朝食!
日本で食べる感覚で注文してしまったことを反省(後悔はしていない)。
膨大な量を前に早々にFAT BOYへの道が見えてきた。
しかし食事を残さず食べることを教育された私はついつい平げてしまう。

サービスのスタッフ、Bryanがなかなかの好青年。
恐らく十代。
とても聴き取り易く話してくれるし、コーヒーがカップの半分程度になったら注ぎ足してくれる。
何も言わないと無限に注がれるシステムはもはやわんこ蕎麦だ。(おかわり無料)

因みに私の感覚ではNYのコーヒーは「珈琲」と表記したくない。
良くも悪くも普通。
油分が少なくかなり浅煎りの為飲み易くライトで後味はスッキリ。
深みやコクなんてものは知ったこっちゃない。
即ち水の様に飲めてしまう。
「珈琲」ではなく「coffee」が一番しっくりくる表現かもしれない。


・・・この水の様に飲んだcoffeeが後ほど大問題を引き起こすことになる。

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