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「人類のポテンシャルの解放」を目指して。TENTIALに入社しました

はじめまして!
株式会社TENTIALで執行役員事業本部長を担っている、南日(なんにち)と申します。

突然ですがTENTIAL(テンシャル)というユニークな会社があることを、皆さんはご存知でしょうか?

「健康に前向きな社会を創り、人類のポテンシャルを引き出す。」というミッションを掲げ、コンディショニングを支えるブランド「TENTIAL」を運営している会社です。中でも主力製品のリカバリーウェア「BAKUNE(バクネ)」は累計販売枚数が70万枚を突破しており、社名ではなくBAKUNEという商品名を知っているという人もいらっしゃるかもしれません。

僕はコンサルティングファームやスタートアップなどを経て、2024年4月にTENTIALへ入社しました。「人類のポテンシャルを解放する」という自分の志と会社の方向性が一致したことや、代表の中西さんと死生観レベルで価値観が一致したこと、そしてTENTIALの今後の成長にかけてみたいと感じたことが入社の決め手です。

中西さんは以前から「これからNIKEを超えていくような会社にしていきたい」と話しているのですが、僕自身も本気でそこを目指して挑戦したいと思いました。

このnoteでは僕自身がTENTIALに入社した背景や入社後に取り組んできたことを振り返りつつ、TENTIALという会社について知っていただけるようなものにできればと思っています。少々長くなってしまいましたが、読んでいただけるととても嬉しいです!(1万字を超えてしまったw)

自己紹介 : キャリアにおける3つの転換点

最初に簡単な自己紹介をさせてください。

高校時代は甲子園を目指し硬式野球に明け暮れ(365日中360日野球)、大学時代は国際経営学を学ぶ(シンガポール留学も経験)。祖父が創業社長で工場経営をしていたこともあり、「ものづくり×ビジネス」でキャリア形成をしたいと考え、製造業向けの経営コンサルや、インターネットを通じた事業に従事。自身がコンサル時代に病気を患った経験から、「人類のポテンシャルを解放する」という志を持ち、グロービスに入社。前職のナレッジワークには創業期から参画し、執行役員として事業・組織拡大に注力。事業成長には同程度の組織成長が必須だと確信し、TENTIALでは経営/事業戦略のみならず、組織戦略やその実行にも取り組んでいる。

自分自身のキャリアを振り返ると、大きく3つの転換点があったように思います。

1. シンガポールへの交換留学

1つ目は学生時代にシンガポールへ1年間の交換留学に行ったこと。2008年だったので、まだマリーナベイサンズが建設中の時期でした。大学の友人からも「え、八丈島にいくの?」と言われるレベルの認知度でした(笑)。

もともと僕の祖父は時計のガラス板を開発・生産する工場の創業社長をしていました。いわゆる町工場の経営者です。

父もメーカーの技術者だったため、僕は幼少期から「ものづくり」が身近にある環境で育ちました。将来のキャリアについても、学生時代からぼんやりと「ものづくり×ビジネス」という軸で働きたいと考えるようになりました。

そんな中、自分の人生観を変える出来事に直面します。大学2年時にシンガポールへ留学をした際、そこで大きな衝撃を受けたのです。

「僕は国費で留学をしているから、カンボジアを代表する日本のおもてなしをうまく取り入れた世界一のホテルを作っていくよ」

「私は生まれた時からCEOになると決めていて、そのための事業を作るためにビジネスを学びにきたよ」

僕と同じように留学に来ていた同級生の中には、自分の壮大な志やビジョンについて熱心に話す学生が何人もいました。一方の僕はというと、自分の志を聞かれた時にうまく答えることができませんでした。

「マーケティングをやりたいんだよね」と苦し紛れに話してみたものの、なぜマーケティングをやりたいのか、マーケティングといってもどの領域なのか、マーケティングを学んでどんなことを成し遂げたいのかを聞かれて、深く説明することができず、非常に悔しい思いをしたことを今でも鮮明に覚えています。

そこで出会った学生たちは志やビジョンが大きいだけではなく、ものすごくハードワーカーで、朝8時前から深夜までひたすら図書館にこもって勉強をしていました。彼ら彼女らの姿を目の当たりにして「このままでは圧倒的にグローバルに置いていかれる」と感じましたし、自分もグローバルリーダーになりたいと考えるようになりました。

ファーストキャリアに、当時新卒採用で「グローバルチャレンジャー」を打ち出していたPanasonicを選び、その後グローバル案件にも携われそうなコンサルファームに転職したことの背景には、そのような経験がありました。

2. 突然やってきた病

2つ目の転換点は、コンサルティングファーム時代に突然やってきた「病」です。

海外MBAへの挑戦を考えていた当時の僕の睡眠時間は、約3時間。早朝や業務終了後にジムで筋トレをしたり、TOEFLの勉強をしたりして、それ以外の時間はひたすら働くという、今考えると自分でも意味がわからない日々を送っていました...(若かった笑)。

そんなある日、なんとなく体に違和感を覚えて病院で診てもらったところ、医師から「これは少し深刻な状態かもしれません。すぐに大きな病院を紹介します。50:50で時間勝負です。ご家族を今すぐ呼べますか?」といったようなことを言われました。

普通に、人生終了したと思いました(笑)。当時はまだ27歳。時期は10月で街はハロウィンの準備で華やかだったのですが...。

ただ、当時はなぜかとても冷静で、「自分がコントロールできること」「できないこと」を瞬時に分けて、コントロールできることに集中し、検査結果がでるまでの1週間は動いていました。様々なコネクションを使い、名医や治療法をリサーチしました。コンサル経験が一番に活きた瞬間かもしれませんw

検査の結果、大腸の入り口あたりにある「上行結腸」に直径5センチ大の腫瘍が見つかりました(!)。

「死」を間近に感じると、不思議と周囲への感謝の気持ちが溢れ出てくるんです。人によるとは思いますが、僕の場合は家族への感謝と、健康への配慮が真っ先に頭に浮かびました。

結果的には処置がギリ可能な段階で発見できたため、手術は無事成功し、命に別条はありませんでした(医療従事者へ畏怖の念を抱いています)。手術前は非常に冷静だったのですが、手術後は徐々に現実に戻ってきたのか、突発的に遺書のようなものを書いたこともあります。当然、その後の検査も常にハラハラしていました。

このような経験から意識が180度変わり、自分自身の健康、家族の健康、そして人類の健康に対して、以前の自分からは想像もつかなかったくらい本気で考えるようになりました。ひたすら追い求めていた「自己成長」ではなく、家族・友人・顧客・社会を含めた「全人類のポテンシャルの解放」を人生の志にしたい

こうした志が生まれたころから、「過去に生きる」のをやめ、「未来に生きる」ことを決められた瞬間でもありました。未来のほうが心地がいい、その未来に向けた様々な意思決定を自然にできるようになってきました。手術が終わり3年くらい経ったころだと思います。

3. いざ、スタートアップへ

3つ目の転換点は、スタートアップへのキャリアチェンジです。

病気をきっかけに人生観が変わった僕は、社会人教育系の事業を展開するグロービスに入社し、学びの領域でSaaSの立ち上げに取り組むようになります。

いわゆるスタートアップのシード期のようなもので、自分自身が代表としてSaaSプロダクト、チームを立ち上げ、PMFに向けて邁進していました。時間の経過とともに、だんだんと「働く」という領域に入り込まないと社会人の学びは続かないという現実も見えてきました。

社会人教育は、
「自分自身がこれをしたい!」というWillドリブンか、
・「自分にはこの課題があるから学ぶ」というCanドリブンか、
の2つに分かれると考えています。もちろん会社として受けさせたいMustな教育(コンプライアンスや階層研修など)もありつつ、WillやCanの領域でない限り、学び取りは薄いですし、一瞬で忘れていくものでもあると思っていました。

そのため、当初は米国で話題にもなっていた「Work Tech」という領域に参入し、Work Techと学びの領域をつなぎ合わせていくような事業を提案できないかと模索していました。昔記事にしたものを貼っておきます。

そんな最中、知人を介してナレッジワークと出会ったのです。ナレッジワークであれば、より「働く」の深い課題解決に取り組めるかもしれない。熟考の末、僕は2021年の夏に12人目の社員としてナレッジワークに入社することを決めました

自己紹介の時点ですでに長くなってしまったので、ナレッジワーク時代の学び(めっちゃあります、書ききれない…)については機会があればまたnoteにまとめたいと思いますが、1番感じていたのは無から有を生み出すことの葛藤と喜びです。

前職と違い、当時のナレッジワークは無名のスタートアップ。手紙を送り、数百件電話をかけても2つしかアポには繋がらなかったり(受注はゼロ)、これは完璧に売れたと思っても「予算が取れなかったです」と月末最終日に断られたり(営業の基本動作...笑)。とにかく何も成果につながらない…。

無名のスタートアップでの最初の取り組みはここまできついのかと思う憂鬱な日々でした。ゼロから価値を作っていくプロセスはこんなにも大変なのかと。大企業や有名企業のブランドで売っている、ということの意味がようやく理解できました。

ただ結果としては、業績として相当な貢献ができたと自負しています。SaaSのBizサイドの全ファンクション(IS、マーケ、FS、PS、CS)の実務とマネジメント、事業/プロダクト開発、組織開発など様々な経験をさせていただきました。執行役員も任せていただき、急速に成長するスタートアップをマネジメントすることの難しさや面白さも初めて実感することができました。

真剣にものづくりに取り組んでいる会社

そんな僕がなぜTENTIALに入社する運びとなったのか。TENTIALと初めて出会ったのは、グロービスに在籍していた頃にさかのぼります。

といっても、その時は会社に興味があったわけではなく、同僚が使っていたTENTIAL製品に惹かれて購入したことがきっかけでした。

会社としてのTENTIALと接点が生まれたのは、それから数年後、ナレッジワークに転職した後のことです。

会社の飲み会からの帰宅中だったと記憶しているのですが、人材系のサービスで送られてきていたスカウトメッセージを、なんとなく開いてみたことがきっかけです。転職活動をしていたわけではなかったので、それまでスカウトに返信したことはなかったのですが、不思議とTENTIALには少し興味を持ちました。後にも先にも、スカウトへの返信はたった1通だけでした。

上述した通り、僕は祖父や父の影響もあり、ものづくりが身近な環境で育ちました。加えてファッションが好きだったため、実はファッション関係の学校に1年間通っていたこともあります。

衣類を含めたモノを作ることに対して尊敬の念があったこともあり、純粋にTENTIALという会社が気になった僕は、人事責任者や代表の中西さんと会ってみることにしました。

話を聞いてみてわかったのは、どうやらTENTIALは単に衣類を作っているわけではなく、エビデンスの部分にも力を入れながら、健康の領域において本当に良い商品を届けようとしているスタートアップであるということ。

「真剣にものづくりに向き合っている会社なんだ」という印象を受けました。

「人類のポテンシャルの解放」 なぜTENTIALを選んだのか

ただ、すぐにTENTIALへの転職を決めたわけではありません。実は最初に中西さんから頂いたオファーはお断りしました(笑)。

当時は在籍していたナレッジワークがどんどん成長しており、そのフェーズに携われることにやりがいを感じていましたし、自分自身が事業/プロダクトや組織を牽引できている自負もあったからです。それ以降も中西さんとは定期的に連絡を取っていましたが、入社を決めたのは約1年後になります。

やりがいを感じていた前職を離れて、TENTIALに入社を決めた理由。それはものづくりへの関心や興味に加えて「健康に前向きな社会を創り、人類のポテンシャルを引き出す。」という会社のミッションへ深く共感したこと、そして中西さんと死生観レベルで価値観が一致したことが大きかったです。

病気をきっかけに芽生えた、「人類のポテンシャルの解放」という人生をかけて取り組みたい自分の志。TENTIALは人類のポテンシャルを引き出すことを会社のミッションに掲げているくらいですから、まさにそのど真ん中を進んでいる会社だと思いました。

また、中西さんは自身のnoteでも書かれている通り、高校時代に病気を経験し、遺書を書く経験をしています。彼と話をする中で「こんなにも死生観が合う人がいるのか」と驚きました。上部の言葉だけではなく、人生をかけて会社のミッションの達成に取り組んでいる彼であれば、僕も本気で背中を預けられると思ったのです。

TENTIALに入社した現在でも、ミッションがここまでピュアで、濁りを一切感じない会社は本当に素敵だと感じています。

TENTIALなら、偉大な会社になれる

正直なところ、入社を考えるにあたって心配事が全くなかったわけではありません。

僕が中西さんたちと初めて会った頃のTENTIALの印象は、ストレートに表現してしまうと「サークルっぽい」ということ。若いメンバーが多くて勢いがある一方で、長期的な戦略に基づいて意思決定がなされているかというと、そのようには感じませんでした。
※もちろん当時はそれがむしろ良いと思っていまして、事業の進化と組織の進化はセットという意味です

でもそこから1年の間で、TENTIALは組織として急速に変わっていきました。中西さん自身も経営者として猛烈な勢いで進化しているだけでなく、次々と新たなメンバーが加わることで組織としても厚みが生まれ始めていたのです。

例えば印象に残ったのが、現在執行役員CRO(Chief R&D Officer)ウェルネスイノベーション本部長を務めている舟山健太さんの存在です。彼は武田薬品出身の研究者で、健康の領域における専門性が非常に高い。舟山さんのように、同世代で僕にはない専門性や経験のあるプロフェッショナルな人材が徐々に集まってきていることは、自分の背中を押してくれる一因となりました。

事業という観点でも、舟山さんを中心としたR&Dチームの存在は大きいです。R&Dに本気で取り組んでいるからこそ、TENTIALはアパレルの会社ではなく、健康課題を解決するスタートアップになりうる。これは同じ領域で製品を展開する企業が増えていったとしても、TENTIALの優位性になると感じていました。スタートアップにおいては「Moat」と言われるものですね。

このような背景もあり、TENTIALには偉大な会社になれるチャンスがあると感じていました。もちろん良いところだけではなく組織として足りないところもあるけれど、その部分は自分たちで補っていけばいい。

この環境で挑戦してみたいという思いが強くなった結果、2024年4月にTENTIALに入社することを決めたのです。

最初に着手した「組織」への投資

「組織」へ投資すること。私がTENTIALに入社してから最初の3カ月間で注力してきたことです。

入社前からTENTIALには組織への投資がもっと必要だと感じていました。これから偉大な会社になるための土台をしっかりと整え、急速にアクセルを踏んでもブレない組織を構築したいと考えたのです。

そもそも従来のTENTIALには人事・組織戦略が足りていないと感じていました。初期のスタートアップではそれでも構わないかもしれませんが、100名を超える規模の組織となった現在のTENTIALではそうはいきません。ただ、これは大いなる「伸びしろ」であるということも確信しました。

課題を分解しながら、まずは年間で人事として向き合うべきテーマを考えました。優先度を決めていく中で、特に必要なのが「制度設計のアップグレード」であり、これが組織を進化させるためのバリュードライバーだと確信し、人事制度改定に着手することを決めました。

社内向けに作成した資料から「向き合いたい人事テーマ」について整理したものを一部抜粋
人事制度の全体関連図

入社してからすぐ、私は約100人のBuddy全員と30分ほど1on1のミーティングをしました。そこで一人ひとりに会社の良い部分と改善できる部分を尋ねたところ、大多数のBuddyが良い部分に関して「ミッションに共感する人が集まっていること」と答えたことは、強く印象に残りました。

一方で課題として挙げられたものは個人の状況によってさまざまでしたが、話を聞いてみて確信したのは「個人プレーではなく、組織プレーで勝つ」ための組織に進化させる必要があるということ。言い換えると「成果を出すための再現性の向上」に徹底的に向き合える環境を整えていく必要がありました。

そこで人事制度を改訂したわけですが、1つのポイントとして、TENTIALのBuddy(従業員)が社内でキャリアアップしていけるように適切な「ラダー(梯子)」をかけるように意識しました。

例えば以前のTENTIALでは社内で商品開発担当としてキャリアを積んでいくためには、具体的にどのようなスキルやスタンスが求められるのか。その指標となる評価制度や等級制度が曖昧で、先が見えづらい状態でした。

そこで各ポジションごとに細かく等級制度・評価制度・報酬制度を再構築し、思い描いているキャリアプランを実現しやすくなることを目指しました(とは言っても今後もアップデートの余地はあるので、完成版ではありませんが)。

再現性をもたらす3つの要素

特に議論をしたのが、「TENTIALのBuddyたちは一体何者なのか」ということです。

例えば「業績を優先する」という組織の方向性にしたのならば、それにあった制度設計にしていくべきです。個人か組織かなど、二律背反するような質問を投げかけ、何を重視したい組織なのかを徹底的に議論をしました。

結果として、TENTIALのBuddyは「オーケストラ集団」であり続けようという軸が定まりました。「組織の力によって、個人としてのプロフェッショナルを解放させ、成果を出し続ける」という集団です。

他にも「プロスポーツチーム」という案もあり、TENTIALらしいかもという話にもなりましたが、一軍、二軍のような上下の概念として解釈されてしまう可能性があるといった意見もあったことから、オーケストラ集団の案を採用しました。

人事制度を含む組織への投資は、実際に入社してみて感じたTENTIALの改良点の1つです。一方で、改めて気づいたTENTIALの良いところもありました。それは誠実で素直であり、会社へのミッションに深く共感している人が多いということです。

本気でミッションに共感しているメンバーが集まってきているからこそ、みんながポテンシャルを発揮できるような仕組みを作ることができれば、さらに強い組織にできるはず。そのように感じたからこそ、人事制度のアップデートは私にとって最初の重要なミッションでした。

なお、人事制度の改訂から現場への展開までを3ヶ月でやり切ると決めていまして、無事それを完遂できてほっとしています。現在は刷新した制度を人事評価や日々の1on1で活用していますが、現場からも「とても良い」といった声を数多くもらっており、非常に良いものができたと思います。

とはいえこうした類のものは永遠にベータ版だと考えているので、これからも更なるアップデートをしていく方針です。

執行役員事業本部長として、これから挑戦していくこと

これまでは主に「組織人事」の領域が私の管掌だったのですが、実は8月から役割が変わりました。現在は執行役員事業本部長として事業を管掌する立場となり、そこにリソースの大部分を投じています(一部採用や組織づくりにも関わっています)。

最近、中西さんが「グローバルで1兆円の売り上げを目指したい」と話すようになりました。僕自身、事業成長に対して責任を持つ立場を担うからには数千億円規模の事業を作らねばと考えていたのですが、遥か先を行かれました...(笑)。

でも中西さんや経営メンバーたちと議論をしていると、十分にイケるなという考えに変わってきています。人類の健康課題を解決していく、そして人類のポテンシャルを解放していくという志を実現する上で、必要な1つの目標地点とも考えています。僕は、本気です。

そのためにはやるべきことは山ほどありますし、もっともっと仲間が必要です。

まずは看板商品のBAKUNEを中心にTENTIALのブランドをしっかりと構築し、「リカバリーウェアと言えばTENTIAL/BAKUNE(バクネ)」というイメージを確立していく必要があります。

特にリカバリーウェアの領域は、新たに参入するプレーヤーが増えてきている状況です。最終的には本当に優れた製品を展開しているブランドが生き残ると考えているので、リカバリーウェアなどの開発を誠実に行い、しっかりと第一想起を獲得し、TENTIAL製品をより多くの方の手に届けていきたいと思っています。

その点、第一線で活躍するアスリートに愛用されていることはTENTIALの強みです。メジャーリーガーの今永投手や卓球日本代表の平野選手らとは、コンディショニングサポート契約を締結させていただいています。

アスリートと共に商品開発を進め、フィードバックや改善のサイクルを回せる体制はTENTIALならではの取り組みであり、商品の高い商品満足度を維持できているのも、こうした独自の商品開発プロセスによるものです。アスリートの方々との共創は、これからも引き続きTENTIALの重要な取り組みになります。

「コンディショニング」を世の中の当たり前にする

少しだけ、今後実現していきたい世界観について補足させてください。

今後TENTIALはどのような会社を目指していくのか。キーワードは「コンディショニングを世の中に当たり前にしていく」ということです。

これまで培ってきたコンディショニングの知見やR&Dの研究結果をコアとした製品やサービスを、日常生活のさまざまなシーンに入れ込んでいくことで、健康課題という大きな社会課題の解決を推進していきます。

生活にコンディショニングを「実装」していく

コンディショニングを実装するといっても、まずはTENTIALの自社リソースとして実現可能なところからアプローチをしたいと考えています。大きく2つの観点があります。

1つは「睡眠」で、もう1つが「プレゼンティーズム」です

睡眠課題は、皆様も数多く体感しているのではないでしょうか。寝たはずだけどまだ疲れている、寝つきにくい、朝起きたら肩が凝っている、などなどです。日本人はOECD内でも睡眠時間が最も短いという調査結果もあり、GDP比での睡眠不足に伴う経済損失は約18兆円とも言われています。

現在TENTIALでは80以上の商品を展開していますが、その中でも主力製品となっているのがリカバリーウェアのBAKUNEです(個人的にはバクネって、とてもいい商品名だなと思っています)」。

より多くの方々にTENTIAL、BAKUNEを知っていただくことで、睡眠課題の解決に少しでも貢献していきたいと考えています。

「睡眠」と「プレゼンティーズム」にまずはフォーカス

続いてプレゼンティーズムです。これは「出社をしているものの何らかの健康課題によって業務効率が落ちている状態」のことを指します。プレゼンティーズムによる経済損失は約19兆円とも言われており、生産年齢人口の減少が進む日本においては今まで以上に真剣に向き合っていかなければならない課題と言えるでしょう。

TENTIALのコンディショニング製品を用いた取り組みが、このプレゼンティーズムの解決策になりうるのではないか。直近ではそのような考えに共感いただいた企業の方々との取り組みも徐々に広がってきています。

コンディショニングというアプローチは面白い

僕はTENTIALが取り組んできた「コンディショニング」というアプローチがものすごく良いと思っています。

病気や体調不良になってから「治療」するのではなく、その前から健康に意識を向けてみる。といっても最初から大がかりな取り組みである必要はなく、日常生活における睡眠や食事、運動など「普段から行っていること」に少しだけ何かを足してみることから始めてみる。

たったそれだけでも自身の身体や心の状態は変わるはずです。そしてそれこそが、日々のコンディショニングだと考えています。栄養ドリンクを飲んで100%を超えるような力を出すアプローチとは全く異なります。

ポイントは、新しいアクションを取らなくても良いということ。例えば睡眠の質を上げるために毎日特殊なデバイスをつけるというのは、よほど意識が高い人か強い動機がある人でなければ、なかなか続かないでしょう(もちろん継続できる人にとっては、素晴らしいソリューションになる可能性があります)。

でも、「普段着ているパジャマをリカバリーウェアに変える」のだといかがでしょうか。寝る時にパジャマを着るという行動自体は、すでに誰もがやっていることです。そのパジャマを別のものに変えるだけであれば、続けることが苦手な人でも、できそうな気がしてきませんか?

大きな病気を経験した僕でさえ、今では油断をするとついつい甘いものや大好きなお肉を食べすぎてしまい、後悔することがあります。人の思考性や行動、習慣を根本から変えることの難しさを、身を持って感じる日々です。

だからこそ、人の行動を根本的に変える大掛かりなアプローチではなく、普段の生活の中にさりげなく寄り添ってくれる、自然と溶け込んでくれるような何かがあると嬉しいなと思っています。僕自身、TENTIALではコンディショニングというテーマの下、そんなチャレンジをしていきたいと考えています。


ライトな内容にするつもりが、気がつけば1万字を超える長文になってしまいました。最後までお読みくださった方、ありがとうございます!

TENTIALに少しでも興味を持たれた方は、ぜひお気軽にXなどからご連絡ください!そしてそこまで興味がないという方も、どうかTENTIALやBAKUNEのことだけでも覚えてくださいませ!!!(是非ラインナップ見てね♡笑)

最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございます!感謝!

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