バンドマンが8弦ソロギタリストに転向したらシグネイチャーギターが発売された件について Part4
みなさまごきげんよう。
8弦ギタリストのMASAToooN!です。
早いもので11月がもう終わります🍁🍂
11月最後の記事は「バンドマンが8弦ギタリストにジョブチェンジしたらシグネイチャーギターが発売された件について」の第4回目です🦋
8弦ギターでソロギターを始めたきっかけから活動でのあれこれについて紹介していきます✨
バンドを辞めたお話の前回の記事はこちら⤵
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
(当記事に登場するアーティスト/ブランドについては敬称略となります)
バンドを脱退した翌日。
Youtubeのオススメで流れてきたこの動画を観て、ギターを始めた時以来の衝撃を受けました。
「楽器デッッッカ?!ていうかこれベース?!ギター?!」
「いったい何弦あるんだ…?」
「おいおい、どういう奏法だよ」
「そもそもこんな演奏がこの世に存在していまのか…?!」
そして何よりも衝撃的だったのは、この超ド級な見た目と奏法に反して「美しい楽曲」を奏でているのです!
今まで見たことも聞いたこともない楽器、奏法。
そしてこの演奏を行っているJean Baudin。
圧倒されて、その日の休憩中、何度も繰り返してこの動画を観ていました。
そして、ふと考えたのです。
私は何のために音楽活動をしているのだろう。
小学生の頃に考えていた「音楽を演奏するために旅をしたい」
中学生の頃に考えていた「自分の音楽が海を越えて誰かの楽しみになるようなアーティストになりたい」
元々、これが目標で音楽をしていたのではないか。
もしも、ソロ活動を始めたとして。
もしも、選んだ楽器がピアノなら持ち運ぶ事ができない。
もしも、選んだジャンルが弾き語りなら究極の音痴なので旅人どころか練り歩く闇のソナタになってしまう。
けれど、このプレイスタイルならそれらが実現できるのではないかと。
帰宅してからすぐに自分のギターで見よう見まねで演奏してみます。
…うーん、全然弾けない。
というか、何をどう弾いているのかすらよくわからない。
私は元々飽きっぽくて集中力がありません。
普段の私ならここで諦めてしまうところです。
けれど、そんな時にはバンドを脱退したことを思い出しました。
バンドを脱退した後、どうやら風の噂で私は「バンドのレコーディング費用を払いたくなくて突然身勝手に辞めた」ということにされていたそうです。
よって、当時バンドを通じて関わっていた人達ともほとんど交流が絶たれてしまいました。
非常に腹立たしい。
けれど、音楽活動をしておらず、何も持っていない私が弁解をした所で決して信じてはもらえないと思いました。
「必ずや彼らが手の届かない存在になろう。」
はっきり言って、当時は見返してやろうという復讐心が大きなモチベーションになっていました。
そんな後ろ向きな動機にも関わらず、モチベーションから生まれる衝動的な行動力とは恐ろしいものです。
気づけば、全然ソロギターが弾ける訳でもないのに、貯金をはたいて8弦ギターを購入していたのです。
高価な8弦ギターも買ってしまったとなれば後戻りはできません。
そこから1年間は仕事とモダンソロギターの練習にひたすら明け暮れる日々を過ごしました。
時には友人たちがそんな私を心配してか、遊びに誘ってくれました。
そのおかげで気分転換もできてすごく救われました。
その期間も悪くなかったと思えるのは、その期間挫けず続けられたのはこのおかげです。
この場を借りて、本当にありがとう!✨
音楽以外にも楽しいことはたくさんあれど、頭の中にはとにかくソロ活動を始めること。
そのために最低限の技術を身につけることだけが常に目標にありました。
「他にもこういうスタイルのプレイヤーを研究したい」とYoutubeをひたすら漁り、Ichikaやきーおす、Yvette YoungやToshin Abasiといった素晴らしいプレイヤーを見つけ、彼らのプレイスタイルを研究して自分のスタイルへ落とし込んでいきました。
そして、このような活動を「生演奏」で届けていくには「どのような方法で活動していけば良いか」。
バンド活動の時に学んだノウハウだけでは不十分だと感じ、実際にライブ活動をしている方に話を聞くために会いに行ったり、演奏技術以外にも必要なことをわかる限り調べてまとめていきました。
この時や、活動で身につけて役立ったことを紹介した記事はこちら⤵
そして、じっくり準備期間を設けた後、
満を持して2018年3月に初ライブを行います。
その日を皮切りに、時間の許す限りひたすらソロ活動に打ち込みました。
「どうしたら最善の方法で進むことができるか」
「どうしたら活動を広げることができるか」
「どうしたら自分の事を多くの人に知ってもらえるか」
「どうしたら目標を達成できるか」
手探りで様々な方法を試しながら、使える限りの時間を全て使い動き続けました。
今までのライブ遍歴はこちら⤵
最初はオープンマイクやブッキングイベント、路上ライブにノルマや交通費を払い出演していましたが、県外のイベントでもひたすら出演し続けた甲斐があり、そこからたくさんの方と出会い、気づけばギャラをいただいて演奏する場に呼ばれるようになっていきました。
…これは、今だからこそ正直に話しますが、バンド活動で「ノルマを払って演奏する」ことが染み付いていたので、初めてギャラをいただけるお話をいただいた時に非常に驚いたことを今でも覚えています。
そこから「プロとして演奏している人はどうやって活動を運用しているのか」というところも同じようなやり方で学び始めます。
そして、活動一年目の年にプレゼント企画に応募したことがきっかけで出会った大阪の音響機器ブランドSir Toneとのご縁ができたり、インスタのDMでのやり取りがきっかけでGOC Guitarsと巡り会いオフィシャルアーティストとして関わらせていただいたり。
常に駆けずり回る泥臭いやり方ながら確実に前進していました。
エンドース契約に関してのメリットとデメリットについて紹介している記事はこちら⤵︎
…と、文字に起こすと順風満帆で良いことばかり!!な風に見えますが、決していい事ばかりではありません。
イベントの中にはお客さんが1人も来なかった事もありました。
ほかの演者と明らかに待遇が違うといった差別を受けたこともありました。
音楽も仕事も頑張りすぎて帯状疱疹にもなりました。
絶対に必要なチャンスを掴めそうな時に様々な事情で叶わない…といった事が何度もありました。
言われのない批判や誹謗中傷もされました。
イベントの打ち合わせのはずが怪しいビジネスや新興宗教に誘われたこともありました。
「若いから」「知名度がないから」という理由で高圧的な対応をされることもありました。
けれど、これらは決してマイナスな出来事という面だけでなく、バンドを辞めた時のモチベーションと同じく、むしろ私を奮い立たせてくれました。
この現実を実績と結果が変えてくれると。
私が誠実に活動した先の行動で全てが変わると。
そして、悪意を向けられたり逆境に立たされるほどやる気が湧いてゾクゾクする自分に驚いたものです。
少しでも親和性があったり、出演して面白そうだと思うイベントに積極的に出演していく中で、徐々に今の自分を創り上げていると言っても過言ではないくらいの音楽を楽しむ仲間や活動を応援してくれる方々と出会いました。
…そうです。
こうして今でも実際に活動の中で経験したことを基に書いている記事がこのnoteで執筆している「ソロ活動者向けのTips」なのです。
そのように2年ほど手探りでがむしゃらに活動していっている中、GOC Guitarsのマネージャーから一本の連絡を受け取ります。
「うちの最初のアーティストモデルとして君のシグネイチャーギターを発売したい。協力してくれないか?」
次回へつづく👇🏻
「バンドマンが8弦ソロギタリストに転向したらシグネイチャーギターが発売された件について」はここからまとめて読むことができます⤵
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?