「ブラフ打つな」は真か?~つのっちさん用~
よく言われる、「ブラフを一切打たない」は正しいか?について。
個人的には、必ずしも正しいとは言い難いが、一般的な水準のプレイヤーがストレスフルにプレイするためには、「それでも良いのでは?」と思うぐらいにはコスパの良い金言としては存在し得ていいと思うワード。
なぜ必ずしも正しくはないが、参照することができるかというと
①ブラフEVが存在し得さえすれば、どんな相手に対してもブラフを打つことが可能なので、ゼロにすることが最大化かどうかは「わからない」
大抵の場合では、すべてのハンド単体の目線でブラフEVが完全に負になるとは言い難い為、「ブラフをゼロ」にすることが最大利益であるかといわれれば、必ずしもそうとは言い切れない。
よって「(比較的に)降りない相手に対してブラフをゼロにしてもよい」という言葉は、従前設置していた私たちの戦略よりもEVを向上させる可能性はあり、エクスプロイトとして機能する可能性は充分にあり得るが、
それが最大利益になるかと言われると、そうとは限らないとなる
②なぜ従来の戦略に比べてエクスプロイトとして機能し得るか。
まず私たちが設置していると仮定する、「従来の戦略」が何を由来にしているかを考える。
従来の戦略(A)→GTOっぽい何かを自分なりに解釈したナニカ
従来の戦略(B)→よくわからないけど、いままで勝ってきた気がするナニカ
従来の戦略(C)→とにかくポットを取りたい、サンクコストに支配されたナニカ
他にもたくさんの従来の戦略が存在していて、その多くの戦略にブラフが存在している。
戦略にブラフが存在することはなんの問題もないが、
それらのブラフが、何を由来として私たちの戦略に存在しているかを考える必要がある。
従来の戦略(A)→GTO由来
従来の戦略(B)→経験由来
従来の戦略(C)→メンタル由来
と言い換えてこれらのブラフが、生産的な思考や理論を経て存在しているかを考える。
従来の戦略(A)→GTO由来
これらはさらに分類する必要があり
GTO由来(真)と、GTO由来(偽)に分けて考える。
GTO由来(真)は、一定以上正しく「ブラフEVが存在するかどうか」を考えられており、「ブラフEVが存在すればブラフを打つ」と考えることができる。言わずもがなそこにEVが存在するのであれば、打たないことがEVロスにつながるのでブラフを打つことになるし、つのっちさんの言うケースにおいて、つのっちさんが言うように、そのストリート以前で「まだ降りれない」といったハンドが多すぎて、該当ストリートにあまりにも多すぎるハンドを抱えてしまっている場合には、「一般的に降りれないとされているプレイヤー」であってもブラフEVが存在する可能性がある。
仮にwizardなどでその該当ハンドがピュアフォールドになっているハンドを確定コールしてしまうとしても、それ以上に雑多なハンドを抱えているのであればこちらのブラフEVが存在し始める可能性もあるし、ハンド単体でブロッカー効果を鑑みれば、特定のハンドにおいてはよりそれが顕著になるのかもしれない。
とはいえこのGTO由来(真)のプレイヤーにおいては、充分にプレイヤーとして確立しているので、これ以上の補足は恐らく必要ない。
恐らくつのっちさんもここ以上のステージにいるので、みんなが言ってるけどなんかおかしくね?と疑問を呈したのだと思われる。
だからこのレベルのプレイヤーにおいては、「ブラフを打つな」というワードは必要ない。都度自分で考えてプレイしたらいい。
問題なのが、GTO由来(偽)、経験由来、メンタル由来のプレイヤー達に対して、「ブラフを打つな」がどう作用するかである。
GTO由来(偽)のプレイヤーは、ゲーム理論としてEVがどのように生まれているかや、ゲーム理論の基礎を全く理解していないプレイヤーで、
よくいる「wizard(Pio)、または強そうな人がそう言ってたから」などを指針としてプレイするプレイヤー群である。
これらのプレイヤーは、なんかよくわからんけどブラフ打った方がいいらしいという理由でブラフを打っている可能性がある。
そしてとんでもないハンドにブラフキャッチをされた後に、wizardを眺めて、うんうんとうなずくことになる。
別にそれで本人が満足できるのであれば、こちらが言うことは何もないわけだが、なぜこのレベルの人たちにおいては「ブラフを打つな」というワードが一定の成果を上げうるのだろうか?
これは同時に「経験由来」「メンタル由来」においても同様になり得るわけだが、
想定よりも相手が降りないの可能性があり、それらは私たちのブラフEVを減少、又は欠損させる可能性がある」ということである。
wizardなどのソリューションにおいて、これはブラフだろうと思われるハンドのEVを参照した時に、大抵のケースではEVが0だったり、0ではなくともその付近であることが多い。
これはブラフの性質上そうなるわけだが、ようはこれが実践ではマイナスに転じてしまっているのではないか?ということから、「ブラフを打つな」という言葉が生まれている。
もし、ブラフEVが減していることが真であれば、大抵のEV0ブラフはEVがマイナスになる。
あくまで大抵のEV0ブラフがマイナスに転じる可能性があるということだけで、すべてのブラフのEVが地の底に落ちるかは別だし、実は落ちていない可能性があり得ることは今までの文で分かってくれているとは思う。
さてこれらを正しく機能させられていないと、
脳死的に「ブラフEVが存在する」と誤認し続けたまま、「ブラフを打ち続ける」ことになってしまいかねない。
その由来が、GTO由来(偽)であっても、今までの経験であっても、もうこれだけポットにお金を入れてしまったのだからというメンタル的な理由であっても同様となる。
そして「比較的に」ではあるか、私たちがGTOと呼んでいそうな何かに比べて、実戦でのブラフEVは減しやすい。
なぜ減少しやすいかは各々考えてくれればよい。
なので僕が思うに、「ブラフは打つな」というワードは、それ単体で見れば必ずしも真ではないし、なんなら偽の部類だが、
概ね大抵のプレイヤーを網羅する金言的なものではあると思う。
強いて補足するなら「(脳死で)ブラフ打つな」になるし、
「(おまえらは)ブラフ打つな」にもなり得るわけだが、
今まで設置していた従来の私たち程度が考え付いたナニカ戦略よりは、幾分かマシになりやすいという意味では、まぁまぁ悪くないワードに思える。
【追伸】
カウンターされるんじゃないか勢はまた今度話聞いてあげるからだまってろ
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