銀座 東作のハゼ専用中通し竿
昨年、江戸前のハゼ釣りを楽しむなら、釣竿も昔ながらの竹竿を使ってみたいと思い、竿師を探してみると意外と都内に和竿を作る竿師がいます。
いろんな記事を読んでみると、東作という店が老舗で伝統的な竿を作っているということで、自宅から近いので「銀座 東作へ行ってみることに。
銀座 東作
以前は銀座にあったようですが、今は浜松町にあります。
浜松町駅、大門駅から徒歩5分。新橋駅からも10分ほどで行けます。
住所:東京都港区浜松町1-17-8
TEL:03-6459-0216
オフィシャルサイト
店内には、ハゼ用だけでなく、フナ、ヘラブナ、タナゴ、チヌ、キスなど多くの専用の竹竿がたくさんあり、初心者にも優しくご説明いただけます。お店に並んでいる物はお店物と言いますが、”お誂え”と言って自分だけの竿を作ってもらうこともできます。だいぶ深みに入らないと長さ、調子など好みの注文を伝えることができませんが、お店物からでも目移りするくらい、選ぶのに困ってしまうほどです。
中通し(9尺6寸)
迷いに迷ったあげく、私は陸からの釣りがメインになるので長めの竿を選ぶことに。3本の継ぎで全て布袋竹で出来ています。先のピースが布袋竹で、あとは矢竹というのが多いそうですが、全て布袋竹というのはいい竿というのは釣り場で一緒になった熟練の方から教わりました。
無骨だけど手に優しく納まる握りの感触がたまりません。握っているだけで嬉しくなります。
中通し(9尺)
実は、昨年、鬼平犯科帳を見ていて鬼平が川で竹竿で釣りをしていたシーンを見て「竹竿って雰囲気あって良いよね」と言ったので、かみさんの誕生日に竹竿を買うことに。上記の自分の竹竿はお裾分けということで一緒に購入させていただきました。こちらも、総布袋竹です。
この竿は竹の根っこの部分が握りになっています。こんもりしたところが手の内に優しく、握ってるだけで幸せになります。
布袋竹は節の形が、いかにも竹っぽくていいですよね。
竹の中通し竿の面白さ
そもそも、ハンドメイドで一点物の竹竿というだけで嬉しくなりますよね。釣りの感じも、竹竿はカーボンやグラスロッドと違い、あたりが分かりやすく独特な感触があります。また、延べ竿と違い糸が手元にあるのでハゼのあたりが手元までビビッときて分かりやすいのですね。
一つだけ難点があるとしたら、竿の中にゴミが詰まったりすることでしょうか。日頃のお手入れを怠らなければそういったこともないようですが、一度やっちゃいました。
あと、竹竿で釣っていると、毎回と言っていいほど、熟練のハゼ釣り師が「いいの持ってるねぇ。どこの竿?」と声をかけてくれます。そこから広がる釣り談義が勉強になったり、釣り勝負になったりと思わぬ楽しい時間になります。
竿師を調べてみると、たくさんの職人さんがいらっしゃるので、ぜひ、ハゼ釣りを長く楽しみたい方は竹竿に挑戦してみてください。
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