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「上場スタートアップ」の成長こそ日本の大きなポテンシャル

私が「上場後のスタートアップにフォーカスしています」と話すと、「なぜ、そんなニッチなところを?」という反応をされることがよくあります。

世の中的には上場後のスタートアップは”ニッチ”と誤解されていますが、実際は違います。

旧マザーズが海外のレイトステージを代替し、毎年100社近く上場してきたことで、上場後のステージに多くのスタートアップが存在するのが日本です。

このスライドを見てもらえればわかりますが、日本の約3,900社ある上場企業のうち、時価総額300億円未満が「2,400社強」、100億円未満でも「1,500社強」もあります。

そこには多くのスタートアップが存在し、上場まで辿り着いた優秀な経営陣や、実績の出ている事業が何百、いや何千とあります。

未上場のレイトステージのスタートアップは「368社」しかありません。

もちろん未上場のスタートアップを育成することも大事ですが、明らかにレイトステージよりも多くの社数がいる「上場後のスタートアップ」を伸ばしていくことも、日本からイノベーションを起こし、世界で戦える会社を生み出す上で、大きなポテンシャルがあると思っています。

私はよく言われる「IPOゴールが起きるのは経営者が上場をゴールだと思っているからだ」という意見には反対です。

私の周りでIPOをゴールだと思っている上場企業経営者は一人もいません。そしてIPOゴールを経営者個人のマインドの問題とすると一向に解決に向かいません。

私は上場後の減速、停滞はマインドではなく、構造的な課題ゆえに起きていると考えています。

皆さんと共に前向きな議論をして、上場/未上場共にスタートアップが飛躍していける環境を作っていきたいです。