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藤商事(6257)、自社株買いと第三者割当増資の同時スキームについての整理と今後の投資戦略

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==================================2/28、藤商事(6257)が14.04%の大暴落となった。


前日に発表した第三者割当増資、また、自社株買いの同時発表について
複雑なスキームのIR発表を行っており、順を追って整理しておく。

▪ 藤商事(6257)

パチンコ・パチスロ機中堅。サン電子と業務提携。ホラー原作の機種に強み。

・株主構成

創業家兼経営陣は松元邦夫氏&松元正夫氏、
そして、創業家の資産管理会社である松元ホールディングス、それに松元香揚子氏2.87%、松元恵子氏1.07%、で60%を占める。
そこに業務提携しているサン電子1.19%と自社8.2%の保有を入れると約70%が締められる。
なお、現社長の今山武成氏は創業家、大株主とは関係ない。

・指標(2/28)

時価総額:330億円
PER:12.1倍
PBR:0.76倍
利回り:3.7%
信用倍率:4.26倍

・決算内容

申し分ない好決算を連発してきている。

私が毎日出している決算の累計データから取り急ぎ。

(参考)
全銘柄の累積早見データを参考にしてください。

また、高い自己資本比率と剰余金の積み上げも連続されている。

【今回の流れ】

① 自己株式取得および自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付 けに関するお知らせ


② 自己株式を活用した第三者割当による行使価額修正条項付

・①自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)により自己株式の取得とは

・大株主からまとまった数量の買付を行うことができる制度。
・買付前日に実行発表し、当日の前場の前には売る。
・売値は前日の終値。

大株主等から売却が予定されている場合に、買付日の前日にあらかじめ具体的な買付内容を公表したうえで、買付を執行するものであり、インサイダー取引規則等の問題を回避し、大株主等からまとまった数量の買付を行うことが可能な取引制度
自己株式立会外取引(ToSTNeT-3)は、
買方を発行会社に限定した自己株式取得専用の取引で、
具体的には、発行会社が自己株式の買付けを行う日の前営業日に委託を受けた証券会社が東証に銘柄・買付数量・買付値段等を届出たうえ、
買付日の午前 8 時から午前 8 時 45 分ま での間に売り注文を集めて発行会社の買い注文との間で取引を成立させます。
買付値段は、原則として、前営業日 の立会市場における最終値段となります。

 -2023年2月28日に1,500,000株全株を取得

2/27引け後に発表し、2/28の午前8:45に1,574円にて買付完了。
発行済み株式総数(自己株式を除く)に対する割合:6.7%

2/28現在の株価は1,353円。前日終値比で-14.04%。

創業家の松元氏が高値で売り抜け、会社に高値掴みさせた形となる。

・②本新株予約権の発行へ

会社が松元氏から取得した株式はそのまま増資の株式へと移行された。
今後時間をかけて市場に出回っていくことになると考える。

 -希薄化の影響

1,500,000株、発行済株式総数24,395,500株(2022年12月31日現在)に対する割合は6.15%。
しかし、創業家からの株式取得による流通株式数の増加となっているため、発行済み株式総数の増加はしない。

▪ 個人的見解|好業績好財務企業である藤商事が金に困っていないのに増資を行った真意を考える

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