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戦わない、という戦い方
ビジネスの場は、常に戦いだ。
競合会社はもちろん、時には社内にも戦うべきライバルがいる。
それらの戦いに、常に勝ち続けなければいけない、と思っていた。
でも、違った。
ビジネスが戦いの場だというのは、その通りだと思う。
ビジネス以外にも、戦いが必要になる場面はあるかもしれない。
そんな戦いをする際に、最も大切な事は何か?
それは、勝つことではなく、負けないこと。
もっと言うと、生き残ること。
この考え方が、非常に大切。
どんなに強くても、常に勝ち続けることはできないし、勝ったとしても、自分もダメージを負ってしまう。
そうしたら、その戦いには勝ったとしても、すぐに別のところから攻め込まれて、ダメージを回復しきれないまま、苦戦を強いられることになる。
負けるリスクを絶対に、自ら呼び込んではいけない。
戦いは、できる限り避ける。
そして、確実に勝てる時にだけ、本当に戦わなければいけない時にだけ、極力被害を最小限にする形で戦う。
この考え方が、本当に大切。
僕は今まで、戦いにおいて最も大切な事は、勝つことだと思っていた。
勝ち続けることが正義だと思っていた。
会議では、自分の意見を押し通して相手を屈服させたり、顧客にうまく取り込んで、ライバル会社の商材を受注したり。
割と、勝率高めには勝ってきた方だと思う。
でも、僕の周りに人は少なくなり、また負けた時のダメージが大きくなっている事に気が付いた。
そのダメージの蓄積が、僕自身の信用を下げていたんだと思う。
勝ち続けることは、本当に難しい。
そんな時、孫氏の兵法という本を読んだ。
この本を読んで、いや、正確にはこの本を解説している色々な人の考え方に触れて、今までの自分の考えも変わったと思う。
この本は、終始『とにかく、戦うな。戦う以外の道を探れ。避けられる戦いは、避けろ!』ということを、本質として貫いている。
『戦わずして勝つ』が最強。
この孫子の時代は、1度の戦いに負けたら即滅亡、という厳しい時代だったからなおさらかもしれないが、時代の流れが速い現代も、同じような厳しい環境にあるのかもしれない。
今では、ライバル会社の営業マンと、めちゃめちゃ仲良し。
その営業マンを見つけると、栄養ドリンクを差し入れたり、お菓子を渡したりしている。
また、別のライバル会社の社長さんとは、今度飲みに行く約束もしている。
不思議なことに、そうすることで、今まで以上に営業成績が伸びた。
また、お互いに仲良くすることで、仕事そのものも楽しくなった。
本当に強い人は、『無敵』の人。
『敵を作らない』=『敵が無し』=『無敵』なんだと思う。
そんな人になれるよう、これからも頑張っていきたい。
孫子の兵法、本当におすすめです。
中田敦彦さんのYoutube大学でも取り上げられているので、ぜひ見てみてください。
おもしろいです。
これからも頑張っていきたいと思います!
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。
※音声も、毎日配信しています。
Stand f.m.『社長にならない息子のラジオ』です!