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後継者に求められている2つのこと。【事業承継する前に】

後継者に求められていること。

一言で言うと、『承継とNEW』。

今までのものを受け継いで、新しいものを創っていく。


こういうと当たり前に聞こえるけど、僕は、それぞれ着目すべきポイントが、少し違っていると思う。

10年以上、社長の息子として、後継者の立場にあった僕が思う、それぞれのポイントを書いてみたいと思います。


まず、『承継とNEW』の承継で、注目すべきポイントは、『』。

従業員、取引先、顧客。

色々な『人』がいるけれど、事業承継したら、その全てを引き継いでいかなければいけない。

それぞれの『』の価値観や考え方、生活環境も含めて、その人そのものを、まずは一旦受け止めていく姿勢が必要だと思う。

「おれが社長になったら、あいつはクビで、あの客とは取引しない」って、ハナから思っていたら、誰もついてこないし、たぶん、事業承継はうまくいかない。


また、その『』達みんなが、大切にしている思いや考え方も、同じように大切にしていくべきだと思う。

全部が全部、そのまんま受け入れるのではなくって、その中の核となる思いや考え方をしっかりと見極めて、それを承継していくってことが大事なんじゃないかなって思ってます。


次に、『承継とNEW』の『NEW』で、注目すべきポイントは、『事業』。

今までと全く同じビジネスを繰り返すのであれば、はっきり言って、前社長で構わない。

というか、前社長の方が、安定感があっていい。

新たに若い後継者が、組織のトップになるっていうことで、やはりみんなは、「新しい風をふくかも」と期待している。

閉塞感を打ち破る期待。

その期待に応える、サムシング『NEW』が必要だと、僕は思う。

もともと、自分で何かやりたくて、事業を継ぐわけだから、この『NEW』の部分は、たくさんあるかもしれないけどね。


ただ、注意してほしいポイントは、『NEW』はあくまで『承継』がベースになっている、ということ。

僕の感覚的には、承継8:NEW2くらいの割合がいいと思う。

はじめのうちは、ね。

後継者は、以前からやりたかったこともあるし、自身の存在感を発揮したいのもあって、この『NEW』の部分に注力してしまいがちだけど、ただ突っ走ってしまうだけでは、周りがついてこないということも、併せて知っておいてほしい。


事業承継する後継者に求められていることは、『承継とNEW』。

人にフォーカスした『承継』をしっかり行い、その上で、自身の『NEW』を事業で発揮する、このバランスがとても大切だと思います。


事業承継する前の今から、ぜひ意識しておいてほしいです。

応援してます!

今日も頑張っていきましょう!

※音声も、毎日配信しています。

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