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リーダーとマネージャーの違い
リーダー:旗を振って、組織全体が進むべき方向を指し示す人。
マネージャー:その方向に間違いなく進めるよう、段取りをする人。
という、違いがある。
中小企業でいうと、経営者がリーダー。現場責任者がマネージャーのイメージ。
社員数が数人しかいない会社の場合は、経営者が、リーダーとマネージャーを兼ねていることもあると思う。
この違いを知っておくことが、結構大事だなって思う。
なぜなら、経営者のやるべきことが、明確になるから。
『組織の進むべき方向を指し示す』リーダーとしての役割こそが、経営者の果たすべき役割であり、より先の未来、より大きな視点をもって、先々を見通していかなければいけないってことを、知っておいてほしいです。
でないと、組織全体が道に迷ってしまいます。
この違いを登山に例えると、「富士山に登ろう!そこでしか見れない、美しい御来光を見よう!」と目的地をぶち上げて、みんなにそこへ行く意味や動機付けを行うのが、リーダー。
「富士山は足元が悪いから、登山用の靴を用意してね。あと、思っている以上に寒いから、防寒着は2着以上持ってくるように。それから、水は1人4Lは必要だよ。高山病になった時のための、酸素吸入器は会社で持っていくから。1日目は7合目のまで登って、2日目は8合目の宿に泊まって、3日目は一気に頂上まで目指そう。」みたいな、細かな計画を立てて、みんながスムーズに行けるように計画を立てるのが、マネージャー。
どっちも大切な役割だけど、途中で、例えば、富士山が噴火したり、崖が崩れたりした時に、進むべきか、別の山を目指すべきかといった大きな決断するのは、やっぱりリーダーの仕事。
批判や離反者も出るかもしれないが、それでも強い意志で、旗を振り続けなければいけない。
結構、つらい立場かもしれないなー。
でも、自分のやりたいことなんだから、それくらいの覚悟は必要かなって思う。
僕の会社は、自動車部品を販売しているんだけれど、社長が15年位前から、部品の海外輸出も始めた。
怪しいロシア人がきて「イッショに、やりマショー。」って言ってきて、当初、みんなは反対したらしい。
でも、その反対に負けず、社長はそのロシア人と輸出を始めた。
途中、大きな損失を被って、また従業員含めてみんなから批判されたが、それでも続けて、今では、会社の次の収入の柱になりつつある。
この意志の強さ、いかに反対されても「あそこへ行こう!」という旗を振り続けたことが、結果、反対したみんなを幸せにしている。
事業承継をする跡取りは、現場の仕事を任されてから、経営者になると思うので、その過程でマネージャーの役割を果たすことが多いと思う。
このマネージャーとして優秀な人が、そのままリーダーとして優秀かどうかは、また別の話。
マネージャー志向のまま経営者になってしまうと、細かな業務改善はスムーズかもしれないけれど、大きな目標や方向にみんなを導くことができないかもしれない。
なので、この違いを知っておいてほしいなって思います。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
今日も一緒に頑張っていきましょう!
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