「後からきて、知らん奴が偉そうに。」黙れ。知らんのはそっちの方だ。【跡取りの本音】
ちょっとタイトルが怖くて、ごめんなさい。
中小企業の跡取りの立場だった僕が、これから跡を継ごうと思っている方に向けて書いている、このnote。
基本、穏やかな内容ですが、たまーに『跡取りの立場から、会社はどう見えているのか』という、跡取り視点での、少し黒い部分も出していこうと思っています。
完全なる僕の体験100%。
ですが、共感してもらえる人もいるかもしれないなー。
「社長の息子って、そんな風に思ってるんだー」って、少しでも知ってもらえたら、嬉しいです。
「後から来て、知らん奴が偉そうに。」
跡取りなら、たぶん一度は言われたことがあると思う。
直接言われていないまでも、態度や雰囲気を感じたことはあるんじゃないかな。
実際、僕はそんなことがよくあった。
確かに、家業の仕事に就いたのは数年前かもしれない。
業務のやり方や、その人がどんな働き方をしてきたかなんて、知らない。
そういう意味では、「知らん奴が」発言は正しいと思う。
でもね、会社の歴史や思いを、だれよりも知っているのは、跡取りの『僕』なんだよ。
父が会社を始めたころ、僕は2歳。
起業当時は、それは忙しく、父だけでなく母も会社に付きっきりで、甘えたい盛りの時だったが、中学生になるまで、父と過ごした記憶はない。
家と会社がくっついていて、引き戸を開ければそこが会社、という環境の中で、多感な学生時代を過ごした。
いつも家族の中心に『会社』があり、会社の都合で家族の予定が決まる。
何よりも会社が最優先。
そんな生活をしていたから、会社のことを誰よりも身近に感じているのは、古株でも、若手のホープでもなく…、僕だ。
父がどんな思いで、この会社を育ててきたか。
家族がどんな思いで、この会社と付き合ってきたか。
細かな仕事のやり方や、今までの付き合いなんて、そんな些細な事は知らない。
でも、もっともっと大事なことは、知っている。
「後から来て、知らん奴が偉そうに。」
黙れ。知らんのはそっちの方だろ!
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