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継いだ後の将来が不安?会社の『収入源』を複数作る考え方
会社を継ごうとは思っているが、将来が不安?
「なんとなく、古臭い事業で、今の時流に乗っていない」
「今後先がない、業界自体が衰退産業だ」
「このまま継いでも、未来ないかも?」なんていう不安は、跡取りには常に付きまとうよね。
もちろん、「オレが業界ごと立て直すぜ!」って人もいるかもだけど、みんなそんなにMAXポジティブってわけでもない。
そんな不安、どうしよう。
僕の答えは、将来ビジネスになりそうな『種をまこう』。
どんな業種、業態でも、同じ事をずっと続けていて安泰、なんてことはない。
4~50年も続いている会社は、必ずどこかのタイミングで変化しているはず。
どこかで来るだろう、そのタイミングに向けて、色々なことに少しずつ、チャレンジしてみるといいと思う。
それが『種まき』。
ただ、やみくもに何でもやればいいんじゃなくって、今やっている事業のカテゴリーや、自社の強みを活かせるものがいいと思う。
例えば、僕の会社の場合、自動車部品販売会社で、メイン取引先は整備工場だったりするんだけど、電気自動車の波が来ていて、売上先細りは必至な業界。
そんな中、取引先には、マニアックな旧車を扱っているところがある。
供給終了の部品や、今ではあまり見ない構造の車が多くって、対応には苦心しているんだけど、こういう旧車はどんなに時代やテクノロジーが進んでも、一定数の需要があって、なくなることはない。
旧車の部品供給を強みとしている自動車部品会社は、本当に少ないので、これをしっかりデータ化していければ、将来大きな強みになり、ここからビジネスが生まれるかもしれない。
だから、少し面倒だけれど、力を入れてやっていく。
これが僕らの会社の『種まき』。
ある女性社長の音声配信を聴いていた時、とても興味深いことを言っていた。
日本の会社は、森の中の木に例えると、1本の木に栄養を集中して与えて、その幹を太く太く育てようとする。
なので、何事もないときはとても強いが、いざ内部に虫食いが発生したり、台風で森が襲われたりしたときに、その木の強度次第では倒れてしまう。
アメリカの会社(例えばGAFA)なんかは、一気にたくさんの種をまく。
その中で、芽が出てきたものにだけ、栄養(資金)を与えて育てていくので、効率的だし、リスク分散がはかれているのだそうだ。
環境の変化に強いのは、どちらか。
こういった、種をまいておくことで、複数のビジネスの可能性を掘り起こし、収入源を一つに頼らない考え方って、大切だなって思う。
その種が多ければ多いほど、会社の将来への不安って解消されるんじゃないかな。
自分の会社では、何が『種』か。
今から考えて、少しずつ始めていこう!
※音声でも配信中です。
Stand f.m.『社長にならない息子のラジオ』