自分の生き方と相手の求めるもの
”マーケターのように生きろ―「あなたが必要だ」と言われ続ける人の思考と行動”を読みました。
・40歳を過ぎ、これからの働き方やキャリア、人生について考えることも多くなっていた
・最近、若手の方たちの働き方について悩みを聞き、相談にのってあげた
ということもちょうど重なり、非常に気づきが多かったので、備忘録として記しておこうと思います。
【人生は競争だ】
これまで自分の働き方、特にキャリアについては、いつもこのようなことを考えていました。
1.人生、特に働くということは、なんだかんだいっても競争である
2.競争の世界では以下2つのアプローチがある
・人と同じところで、人よりも高い山を作る
・人とは違うところで、山を作る
3. 後者のアプローチの場合、「ではどこで山を作るか」をふたつの軸で考える
・たくさんの人がやっているかいないか
・自分が好き(興味がある)か、好きでない(興味がない)か
その4象限のうち、自分が好きで、かつ誰もやっていないことをやる
私の性格、これまで、関わってきた仕事、それらをご存知の方でした、なんとなく、「あーなるほど」と思うことも多いのではないでしょうか。
【40歳をすぎて】
このような考え方はそれなりに機能してきました。
けれど、30後半から、なんとなくの違和感、というかズレを感じることも多くなってきたのも事実です。特に40歳を過ぎてからは、違う、変えていかないと、という思いが強くなってきました。
それは以前よりも体力的に落ちてきたことが原因かもしれません。コロナによる働く環境変化がトドメを指したのかもしれません。いずれにせよ「何かの視点が足りていないのではないか」と思うようになってきました。
「自分の好きなことをやればいい」
それもわかる。けれど、それも何か違うような気がしていました。好きなことって意外にそんな簡単に見つからないし、見つけたとしてもそれを押し切っていけるほど強くもない。
【抜けていた視点】
そんなことを考えたりしているときに、この本、”マーケターのように生きろ―「あなたが必要だ」と言われ続ける人の思考と行動”を読みました。
この本には、まさに生き方そのものはマーケティングであり、マーケティングのアプローチを人生においても利用すべきだと述べています。
・自分の市場をどう定義するか、規模x自分ができること は何か
・そこで提供する価値は何か、いかに役立つ価値か
・その価値をどうつくるか、どう磨いていくか(断ることも含めて)
・その価値をどう伝えるか
その過程の中で何よりも重要なのは「相手にとって」の視点である、と学びました。
「その価値は、相手によって役に立つのか」
「相手にすり寄ってその価値を作っているか」
「相手にちゃんと自分の価値が伝わっているか、相手に選んでもらえるのか」
「誰かに役にたてる自分だけの領域はなにか」
上述したこれまでの自分の軸と照らし合わせても、「相手にとって」の視点がこれまで抜けていたのだな、そしてそれが違和感になっていたのだな、と気づくと同時に、なんだかとってもすっきりしました。
改めて自分の軸を見直すとこういった感じでしょうか。
【今後のアクション】
自分が好きで得意なことで相手に役立つことを、きちんと役立ててもらう、ことを強化していこうと考えています。
具体的には、子供の頃から生涯学び続けているエネルギーやESG、脱炭素についての情報や知識を、他の方に役立ててもらえる形でアウトプットしていきたいなと思っています。いくつかアイデアを実行に移しつつありますが、それはまた今後に。
とにかく、新たな気づきと勇気を与えてくれたこの本に感謝です。
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