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挑戦の先にある未来を信じ挑んだ「愛玩動物看護師国家試験の舞台裏」前編

ぼくは、動物病院で勤める愛玩動物看護師という仕事をしています。
愛玩動物看護師という職業の良さを広げていくために今日もnoteを書いています。
今回は愛玩動物看護師という国家資格についてと働きながら国家試験に挑んだ軌跡を前編と後編に分けてお話します。


愛玩動物看護師とは?

そもそも愛玩動物看護師って何?
まずはその正体が何かを少し知るところからお伝えします。
愛玩動物看護師の管轄省は農林水産省と環境省であり、愛玩動物看護師法に関してこんなことが記載されています。

愛玩動物看護師法(令和元年法律第50号。以下「法」という。)は、愛玩動物看護師の資格を定めるとともに、その業務が適正に運用されるように規律し、もって愛玩動物に関する獣医療の普及及び向上並びに愛玩動物の適正な飼養に寄与することを目的としています。

なんだか難しい言葉で記載されていますが、ぼくなりにこう解釈をしてみました。
「国家資格を活かし、自らの仕事に責任を持ち、法律で定められる愛玩動物に対し獣医療を通して社会に貢献していくことが使命である。」とぼくは解釈しました。
以前まで動物看護師という職業は国家資格ではありませんでした。
ぼく自身は仕事をしていて国家資格でないことに首をかしげる日々を過ごします。
「なぜ医療を提供して大切な命を守っているのに国家資格でないのか?」
いつか国家資格になる。なることが必然である。これからさらに職の必要性が高まることを信じ今できることをやり続けていていました。
するとついに国家資格に向けた動きが!

2019年6月愛玩動物看護師法が制定

愛玩動物看護師という新たな国家資格が法律で定められる。
その時がついに来た!この時は喜びを隠しきれなかったのを今でも覚えています。(後程待っている国家試験までの過酷な試練があることはこの時は知らず…。)
「国家資格を取得する際、特定の認定資格を有していれば試験を受けずに申請が可能だ。」
過去にそんなことが言われていたこともあり、ぼく自身もそのことを信じ国家資格を取得できるとワクワクしながらその時が来る日を待っていました。
ただそのワクワクが一変、試練が訪れることに。

国家試験を受験するまでの過酷な道のり

国家試験を受けないと国家資格を取得できない。
そんなことがだんだん言われはじめ、ぼく自身働きながらその情報を常にアンテナを張り情報収集をしていきました。
そしてだんだんその詳細が明らかになるにつれて「まじか…これ働きながら受験するの厳しい..。」そう感じずにはいられない実状でした。

実務経験5年以上、指定講習会そして試験を2つ突破しないと国家資格が取得できない

愛玩動物看護師の国家資格を受験するためにはいくつかのルートがあります。(このnoteは2023.11.27に作成のため自身でも新しい情報を掴みに行ってください。)
※引用:農林水産省の愛玩動物看護師法の施行に向けた検討状況について 

https://www.maff.go.jp/j/syouan/tikusui/doubutsu_kango/attach/pdf/index-4.pdf


受験パターン1
受験パターン2

すでに何十年も動物看護師として働いていたり、現在は休職しているが、動物看護師の経験がある人の多くは現任者ルートの受験パターン2が多く、この過酷なルートを仕事や家事と育児をやりながら突破しないと国家資格を取得することができない。
また国家資格取得までには費用がかなりかかってきます。
そして、このルートで受験できる期限もあります。
なんとも想像していなかったことが押し寄せてきた。
そう共に受験に挑んだ仲間は同じように思ったのではないかと思います。

未来を変えるなら今に挑むしかない

ぼくには妻と娘と猫がいます。
動物看護師が国家資格になり資格がないとできないことが増えていく。
「もしかすると職を失うのか?」
そんな不安もありました。(資格が無くてもできることはあります。)
「感情論ではなく、国家資格が事実であることから逃れることはできない。」
周りからの雑音が心地よくない(例えば国家資格と取っても変わらない。)と言われてもぼくにはこれから先も守る存在があり、そしてなにより動物看護師は国家資格にならない。そんな業界として変わらないと言われた世界を何十年も過ごしてきました。
「未来を変えるなら今に挑む。」
今回の試練はチャンス。
愛玩動物看護師という新たな国家資格に挑み職の可能性を広げていく。
過酷な試練に挑むことを決心しました。

以上が愛玩動物看護師の国家試験に挑む舞台裏の前編です。
後編は働きながら受験勉強をし、試験に挑んだ軌跡をお話します。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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