㈱食農夢創は食と農林漁業分野で活動する「オールラウンダー(なんでも屋)」
2019年4月5日に㈱食農夢創を設立して2年が過ぎた。有難いことに農林漁業や食関連での相談をいただくことも増えた。
しかし、多くの人が「食農夢創でどんなことをやっているの?」を思っているのではないか?そこで、今回は起業してからの活動をまとめてみる。
食農夢創の取引先はどんなところなの?
具体的な活動の内容に入る前に、食農夢創の取引先について簡単に触れておきたい。大きく分けると「民間からの受注」と「行政からの受注」となるのが、食農夢創の場合は主に以下に分けられる。
➀農業法人・生産者からの受注(民間→食農夢創)
②2次・3次事業者からの受注(民間→食農夢創)
③行政(国・都道府県)からの受注(行政→食農夢創)
④行政案件の民間企業からの再委託(行政→民間→食農夢創)
特に特徴的なのは、「④行政案件の民間企業からの再委託」だろう。簡単に説明すると民間企業が国や都道府県の事業を受託し、その講師やコーディネーターとして㈱食農夢創が再委託して手伝う。農林水産省の「6次産業化エグゼクティブプランナー」としの活動は実は④に入る。
受注の割合は「➀30%:②15%:③5%:④50%」というイメージ。
では、具体的にどのような先から仕事を受注しているのか?
これまでの主な取引先は以下の通り。
【行政関係(直接受注のみ記載)】
農林水産省、鹿児島県、福井県、袋井商工会議所
【農業法人・JA関係】
鹿児島堀口製茶㈲/㈱和香園、㈱農園貞太郎、㈱舞台ファーム、
あさか野農業協同組合
【民間企業】
㈱エー・ピーホールディングス、オイシックス・ラ・大地㈱、
㈱ジェイアール東日本企画(JEKI)、㈱電通、シムライズ㈱、
本田技研工業㈱、㈱ドワンゴ(N高)、㈱マイファーム、
㈱パソナ農援隊、ヤマガタデザイン㈱、㈱YUIME、
㈱マイナビ(マイナビ農業)、㈱リトルワールド(チーム・シェフ)、
㈱リードエグジビションジャパン、㈱リクルートジョブズ
(一社)日本経済団体連合会、(一社)日本食農連携機構(JFACO)、
(一社)食農共創プロデューサーズ(FACP)、(一社)全国農業会議所、
㈱時事通信社(Agrio)、(NPO法人)農家のこせがれネットワーク、
明治大学専門職大学院グローバルビジネス研究科(MBS) etc...
食農夢創は実際どんな仕事をしているの?
では、㈱食農夢創は実際どんな活動をしているのか?
大きく分けると以下の7つに分けられる。
➀経営支援・コンサルティング
②農業経営塾等の講師・コーディネーター・審査員
③プロジェクトの実施運営(支援)
④ビジネスマッチング
⑤セミナー講師(単発)
⑥セミナー・食農塾の企画・運営
⑦執筆活動
次からは➀~⑥について具体的な活動内容を説明していく。
➀経営支援・コンサルティング
経営分析や経営課題の抽出、事業戦略の検討、販路開発支援、資本政策支援等、経営全般についての支援を行う。主な活動内容は以下の通り。
・鹿児島堀口製茶㈲/㈱和香園(鹿児島県)の経営アドバイザー
・㈱農園貞太郎(山形県)の経営アドバイザー
・6次産業化エグゼクティブプランナー(茶・養豚)
②農業経営塾等の講師・コーディネーター・審査員
農業法人・生産者向けの農業経営塾の講師や農業塾全体のコーディネーター、また計画発表の際の審査員などを行う。主な活動内容は以下の通り。
・鶴岡市農業経営者育成学校(SEADS)講師(ヤマガタデザイン/鶴岡市)
・アフターコロナに負けないマーケティング力向上塾(福井県)
・ぎふ食農連携塾:講師&コーディネーター(日本食農連携機構/岐阜県)
・農業経営者向けMBA「鋭農経営塾」:講師(マイファーム/厚生労働省)
・農業遺産未来プロジェクト:講師&審査員(N高×農林水産省)
・千葉県6次産業化人材育成研究会:メイン講師(パソナ農援隊/千葉県)
・食の6次産業化プロデューサー育成講座:講師&審査員(パソナ農園隊)
・イナカム:地域課題ウェビナー(パソナ農援隊/農林水産省) etc...
③プロジェクトの実施運営
民間企業と組んで、国や都道府県の事業(プロジェクト)を受託し、一緒に事業を進めていく。主な活動内容は以下の通り。
・農林水産省:令和元年度地産地消等優良活動表彰(JEKI)
※令和3年度以降は受注後追記
④ビジネスマッチング
民間企業から案件を受託。農業法人・生産者とのマッチングや民間企業同士のマッチング等を行うことで案件開発やビジネス拡大の支援を行う。
※民間企業の案件のため概要のみ記載
・新規EC事業をスタートする際の生産者とのマッチング
・既存原料の国産へのシフトに向けた生産者・JAとのマッチング
・新規ビジネスに向けた生産者へのヒアリング調査のマッチング etc...
⑤セミナー講師(単発)
農業イベントや行政・民間企業が主催するセミナー等での講師。主な講演実績は以下の通り(一部抜粋)。
・農業活性委員会企画部会 基調講演(日本経済団体連合会)
・農業Week・関西農業Week 専門セミナー(リードエグジビジョンジャパン)
・明治大学MBA(MBS)「アグリビジネス」 ゲスト講師
・アグリイノベーション大学校 農業経営講義 講師(マイファーム)
・令和元年度農林技術中央研修会(鹿児島県農業・農村振興協会)
・基礎から学ぶ、農業者のための販路開拓講座(マイナビ農業/豊田市)
・茶源郷和束ビジネスカレッジ 講師(農家のこせがれネットワーク/和束町)
・ふくしま地産地消交流会 基調講演(JEKI/福島県)
・令和2年度ふくしま6次化創業塾(パソナ農援隊/福島県
・食品加工業者と連携した6次産業化セミナー 基調講演(福井県)
・美里町集落営農組織法人経営安定化支援 講師(舞台ファーム/美里町)
・新・農業人フェア「農業就職・転職LIVE」 講師 (リクルートジョブズ)
・「あつまれ食Pro.!食Pro.アワード2019 」パネリスト(FACP)
・外食企業・JAの社内職員向け研修 etc...
⑥セミナー・食農塾の企画・運営
セミナー等の企画段階から参画し、セミナー自体の企画、講師への依頼や調整(食農塾の場合は現地との調整)、セミナーの募集、当日の運営(食農塾の場合は現地でのコーディネート)までを一貫して開催。
・体験型現地研修会「食農塾in東町漁協」「食農塾in和郷園」(JFACO)
・アフター(・ウィズ)コロナ時代に向けたWEBセミナー(JFACO)
⑦執筆活動
農業関連誌や民間企業の運営するメルマガやコラムへの寄稿。主な寄稿先は以下のとおり。
・時事通信社:デジタル農業情報誌「Agrio」(時事通信社)
・日本食農連携機構:メルマガ(月1連載)
・YUIME(農業事業支援アプリ):コラム(6次産業化シリーズ)
・日本政策金融公庫:AFC Forum 2020.11(単発)
・サービス学会:サービソロジーWebマガジン(単発)
・流通経済研究所:新型コロナウイルス対策懸賞論文・提言
・MISOSOUP:#わたしの推し食材
目指すのは食農分野のオールラウンダー
少しは㈱食農夢創の活動を理解していただけただろうか?
いつも「どのような仕事をしているのか?」と聞かれて「農林漁業分野のコンサルティングです。」とは答えているが、決して「コンサルティング」の一言でまとめられない、いわば「なんでも屋」なのである
最後に一つだけ強調したい。
「食と農林漁業分野のビジネスであれば何でも引き受けるか?」という質問に対しての答えは「ノー」である。判断基準として「その仕事は農林漁業分野(=農業法人・生産者)のためになるか」を常に念頭に置いている。
民間企業から「生産者を紹介して欲しい」という相談が良くあるが、それが「直接取引すれば安く仕入れられる」という安易な考えだった場合は断るし、「補助金を取ったら手数料○%」という仕事も受けていない。
あくまで㈱食農夢創のミッションは「農林漁業を夢のある食産業へ創造する」であり、農林漁業および食分野の課題解決&地域活性化に向けてこれからも取り組んでいきたい。
本投稿で少しでも食農夢創について知ってもらえたら幸いである。
※ぎふ食農連携塾(2019年度)にて㈱早和果樹園への現地視察の様子