「貧乏人は麦を食え」 V.3.1
第1話 上級国民の「貧乏人は麦を食え」発言
<引用開始>
池田勇人蔵相は、緊縮財政下の不況の上、米価が高騰していた1950年12月7日、参議院予算委員会で「所得の少ない方は麦、所得の多い方はコメを食うというような経済原則に沿ったほうへ持っていきたい」と答弁した。これが「貧乏人は麦を食え」と伝えられ、国民の反発を買った。
後に首相も務めた池田氏だが、蔵相時代は失言が多く、52年11月27日の衆院本会議では、「不当投機をした人が5人や10人倒産(以下ヤジで聞き取れず)」と述べたのが、「5人や10人が自殺してもやむなし」と伝えられ、翌日辞任に追い込まれた。【時事通信社】
<引用終わり>
「在来種純粋日本人(下級国民)は麦を食え」
1960~64年首相であった池田勇人(1899~1965)が、国会でうっかり口に出してしまい(本音を漏らす)、国民から総スカンを食った言葉です。
しかし、この言葉に見る日本の上級国民の精神は今も生きています、そしてこれからも続くでしょう。
先日(2024年10月24日)、ドンキをブラブラしていたら、ずらりと並んだでかい液晶画面に、夕方のニュース(バラエティ番組)が映されていました。もち麦をご飯に混ぜて食べることを推奨する話をしていました。
この麦は水分を吸うとお米の2倍膨らむので、その分、最近値段が高くなった米の節約になる、という話のようです。しかも、繊維質がお米の20倍ある、なんてこともテロップで表示されていました。(繊維質ばかり取ると便秘になるのではないか?)
日本人は昔から米100%のうまい飯を食ってきたので頭が良くなった、と言われているのです(飢饉や悪質な支配者のせいで、粟や稗という救荒作物を食う時期があったとしても)。
ところが、今の日本の韓国脳政府は、国民にもっと美味しいお米を、もっと安く豊富に供給する、なんてことは一切考えないで、逆に、海外からのポスト・ハーベスト(収穫したあとの農産物の農薬処理。防虫・防カビ・防腐などのために行い、残留農薬の危険性が指摘されている)が、たっぷりと染みこんだ小麦や大豆を国民に食べさせようとする。
そもそも麦飯(むぎめし)とは、別名「クサい飯・ムショの飯」と言い、刑務所で囚人が食べる、麦と米が半々くらいの比率の飯のことを指す。太平洋戦争の時も、2・1等兵という下級兵士は麦7割・米3割、士官以上の上級兵士は米100%と「米の飯を食えるか否か」で階級が区別(差別)されていたのです。
「貧乏人は麦を食え」「震災の被災者は永久に仮設住宅で生活しろ」と、困苦窮乏生活に耐えることばかりを、(池田勇人の時代と違い)現代では、テレビを使って言葉巧みに洗脳する(押しつける)。
一方で、ある皇族一家の50億円もかけて新築したばかりの家に、更に数千万円もかけて改装工事、なんていう話題が堂々と報道されている(週刊新潮)。
上級国民は「エデンの園」で何不自由なく過ごし、一般国民は困苦欠乏の試練に耐える。これが、今に始まったことではない、江戸時代が終わってより日本人(在来種純粋日本人)の歩まされてきた道なのです。
上級国民とは、大概が外来種日本人(古事記や日本書紀には天皇一族は百済出身と書かれている)ですから、私たち在来種純粋日本人(縄文人)は、どうあがいても上級国民にはなれない。「血は水よりも濃し」というよりも根本的に「血」が異なるのですから。
「血は水よりも濃し」とは、(西洋の諺から)血筋は争われず、他人よりも血縁の人とのつながりの方が強い。(広辞苑)という一般的な意味があるようですが、私は何人か在来種純粋日本人とは異なる血筋というものを目の当たりにしてきているので、何百年間交配を続けても、その人間の出自(帰属先・ルーツ)は、変わることはないと認識しています。
他人の戸籍を乗っ取って、書類上は在来種純粋日本人になりすましても、血は争えない(親から気質・性向を受け継いでいることは否定しようがない。血筋は争えない)、魂の血筋は「上書き」できないのです。
しかし、だからといって、私たち「非上級国民」が悲観したり絶望することはない。真の幸せは、(偽物の)エデンの園なんかにはないのですから。
実際の話、北海道で生きるアイヌ民族という縄文人の血が濃い人たちは、どんなに迫害され疎外されても、自分たち魂の血筋を日々自己認識しながら、「魂のエデンの園」で、生きて(楽しんで)いるのではないでしょうか。
第2話 詐欺か洗脳か
詐欺なら犯罪になるが、人々が自分から進んで・喜んで・納得して欺されるのであれば、罪にはならない。これを洗脳という。
オレオレ詐欺で金を巻き上げなくても、自分から進んで金ばかりか命までも差し出してくれるように国民を洗脳すればいい。
かつて、「鬼畜米英」「欲しがりません勝つまでは」「一億玉砕」と全国民に叫ばせ、爆弾を抱えて敵に突っ込ませ、竹槍を持ってB29(米軍の爆撃機)や戦車と戦わせようとした、政府・軍部・警察によるあの洗脳工作。
かの時代から100年も経たぬ今、「大切な家族のために戦おう」と国民を鼓舞し、かつての特攻隊員の如く自分から積極的にワクチンを打つように仕向け、その結果、「特攻員」だけでなく大切な家族もろとも散ってしまう。
「渡る世間は詐欺ばかり」
否、国家の詐欺と言うよりも政治家・役人・マスコミ・銀行・警察による洗脳漬け社会。
考えようによっては、日本という国は彼ら五大老(豊臣秀吉が五奉行の上に置いた政権の最高機関)によって作られた(偽りの)エデンの園であり、在来種純粋日本人だけが、聖書のアダムとイブ(や上級国民)と異なり、ろくに米も食わせもらえず、ただただ(税)金を搾り取られ、毒チンを打たされ、それにもかかわらず、韓流テレビ番組を見てバカ笑いをしている。
皮肉にも、政府の洗脳に染まらないのは、真剣勝負の心で生きる中国人やクルド人、或いはイスラム教徒ほかベトナムやマレーシアからの移民たち。
「難民」たちは、自分たちの政府を信用したばかりに難民になって世界を放浪する羽目になったので、はなから(日本)政府なんか信用せず、まともな感覚で生きている。
中国人の場合、3000年以上も皇帝(中国の天皇)の好き勝手な征服欲や性欲・食欲のために何十回も王朝が変わり、その都度、艱難辛苦をなめさせられてきた民族の歴史があるので、DNAの中に「権力者を信じない」という、パールバック「大地」の主人公たちのような「詐欺にも洗脳にも遭わないぞ」という気概があるようです。
第3話 政府に騙されない・洗脳されない道
日本人は中国人のような生き方はできないし、かといって、韓国人のような「日本人におんぶに抱っこ」カメレオン的生き方なんかすれば、それこそ「人間辞めますか」になってしまう。
また、クルド人もイスラム教徒も日本人にはとっつきにくい、というか、彼らの確固とした(政府に騙されない)生き方というのは、尊敬はできるが、どうも日本人の体質には合わない。
ここはやはり、中国と1200年間戦い、フランスと100年、そしてベトナム戦争(1960~75年)では世界最強のアメリカ軍と戦い、遂に彼ら毛唐を半島から駆逐したベトナム人の粘り強いファイティング・スピリットこそ、日本人が学ぶべき精神といえるのではないか。我慢しながらも、決して自分を見失わずに何年でも戦って生きる。
第4話 米映画「Hearts and Minds」1976年
「ベトナム戦争(1960~75年)勃発から50年(この映画のDVD版がリリースされたのが2010年)、映画で見る(ベトナム)戦争の真実」という副題の示す通り、戦争の裏表(殺す側と殺される側の論理)を取材することで、ベトナム戦争のみならず、戦争というものの真実を描き出した秀作です。
<テロップ>
「ベトナム戦争の真実を克明に描いた、その衝撃的な全貌から見えてくる、なにも変わらない世界のいま」
「1971年1月31日帰還兵たちは真実を語った。」
同時放映された映画「Winter Soldier ベトナム帰還兵(アメリカ人)の告白」から
「逃げたり、不審な行動をしベトコンと見なされた者は必ず殺された。」
「生きている現地人はautomaticallyにベトコンと見なしていた。」
「川岸を逃げる人々を(ヘリコプターから)撃った。戦争映画のようだ、と新聞に載った。女子供も皆殺しにしたんだ。合計291人だ。」
「動いている者はすべて殺した。拷問もした。」
「ベトナム戦争は殺した敵の数で評価が出る。」
「戦争では僕も獣(ケダモノ)だった。」
「殺した証拠(として上官に見せるため)に、何人もの耳を削いで持ち帰った。」
「夜、高空のB52爆撃機からナパーム弾をばらまくと、地表が真っ赤になって綺麗だった。人々が殺され、うめき苦しむ声はもちろん、爆音さえも聞こえない。」
「なぜやったのか、説明できない。」
「これ以上言えない・・・。」
「でも、ベトナムでの恐怖の日々を伝える義務がある。」
「アメリカ国民は欺されていたんだ。」
「この戦争は止めるべきだ。」
アナポリス海軍士官学校やウエストポイント陸軍士官学校(日本の防衛大学に相当)のエリートたちは、自分の手を汚さない。命令もしない。「ペンタゴンからの作戦実行を指示」するだけ。
村を焼き払い、女子供まで皆殺しにし、その罪の意識から後悔したり麻薬に走ったのは、全員が徴兵された一般国民なのです。
<ウイッキペディアによると> 最終的な数字
推定戦死者 285,000(戦闘員)
行方不明者 1,490,000
民間人死者 1,581,000 推定戦死者 1,177,000
(ロシアのプーチン大統領が「1945年、アメリカが広島・長崎に落とした原爆・水爆で50万人の住民が殺された。」と述べたそうですが、それが正確な数字でしょう。1945年3月10日の東京大空襲でも同じくらい亡くなっているのに、アメリカの圧力で報道規制され、「10万人」に犠牲者の数が減らされたのです。
上記ウイッキペディアの数字は、(アメリカによって捏造されたものではなく)ベトナム側の発表によるものでしょうから、ほぼ間違いないと思われます。
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アメリカ軍の撒いた枯れ葉剤で7人の子供を失った、棺桶屋の親父は言いました。
枯れ葉剤:除草剤の一種。アメリカ軍がベトナム戦争で化学兵器として使用したダイオキシンを含むものは、特に毒性が強く、散布地域に癌・先天性異常・流産・死産などが多発。広辞苑 第七版 (C)2018 株式会社岩波書店
棺桶屋の親父の話
週に800~900(棺桶を)作る。
俺も7人子供を亡くした。
大勢死んだが、田舎ではもっと大勢死んでいる。
田舎では棺は使わない。買う金がないんだ。
「あなたのお子さんの死因は?」
毒だ。飛行機が撒く薬(枯れ葉剤等)が原因で大勢死んでいる。
腸をやられるらしい。
あの薬と爆弾で大勢が殺された。
毎日、同じ時間に爆弾で穴ができる。
一日に何百トンも落とす。
でも、(南ベトナム)政府が恐いからこの話はできない。
→ 現在の日本政府・警察と同じ監視社会。
親父は取材班に対し、最後にこう言います。
「アメリカへ帰ったらニクソン大統領に言うがいい」
「アメリカが何十年戦おうとベトナムは征服できない。」
「食べる米がある限り、俺たちは戦い続ける。」
「米がなくなったら、また耕して戦う」
と。
「国民が主権を握っていない国や、政府が民衆の敵になってしまった国では、(私たち)囚人こそ愛国者よ。どれほど激しく虐待されようとも、誇りを持てるわ。私たちは自由だもの。政府のお役人と違って、誰の奴隷でもないのよ。」
ゴ・バ・ダン(アメリカの傀儡である南ベトナム政府に抗議し、ベトナム戦争終結まで何年も牢獄に入れられていた女性政治犯)
→ 「頭・知識・お勉強」「図書館や大学の研究室」からではなく、「心と精神・Hearts and Minds」「劣悪な監獄」から出た言葉。
→ 彼女は復讐なんてしませんが、長く苦しい無実の監獄生活を耐え抜いたという意味では、ベトナムの(女)巌窟王(大デュマ)か。
「ベトナムは1200年間中国と戦い、100年間フランスと戦い、1954年に外国の支配から脱した。だが、その直後にアメリカが介入してきた。そして、50万人のベトナム人(一般民衆)が虐殺された。」ベトナム人神父
「アメリカ人はベトナム人を野蛮人と呼ぶが、ベトナムには5000年の歴史がある。侵略するアメリカ人こそ野蛮人ではないか。」ベトナム人僧侶
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<米国のエスタブリッシュメント・上級国民の言葉>
「我々が理解できず常に驚かされるのは、ベトナム共産軍で戦う者の心理だ。穴倉で暮らし、報酬もなく、ボロを着て米軍の爆撃に耐える。」元国防相顧問アメリカ人
→ アメリカ人や韓国人には、真の愛国心というものがわからないのです。
ベトナム派遣軍司令官 ウィリアム・ウエスト・モーランド大将(1964年~1968年)の言葉。
「東洋では西洋ほど命の値段が高くない。人口が多いから、命が安くなる。」「東洋の哲学からも、それが感じられる。」
「(東洋人にとって)生命は重要ではないのだ。」
→ これがベトナム戦争における、アメリカ軍最高司令官の言葉なのです。
私はこの映画(2024年の現在、ビデオで見れるのと異なるバージョン)を、1975年(昭和50年)8月、ある日の深夜(普通の時間帯では放映できなかった)テレビで観ました。この映画でアメリカを嫌いにはなりませんでしたが、モーランド大将のこの言葉だけは、耳に焼き付いていました。
→ 「貧乏人は麦を食え」と同じ「上級国民」の発想といえるかもしれません。
→ モハメド・アリは、こういう差別意識の強い白人が嫌いで、ベトナム戦争で徴兵拒否をしたのです。
「How Muhammad Ali defended his decision not to fight in Vietnam - in his own words」
2024年10月28日
V.1.1
平栗雅人
2024年10月29日
V.2.1
第5話 モハメド・アリは、なぜベトナム戦争兵役を拒否したのか
4 Jun 2016
By Muhammad Ali
ボクシング界の伝説的人物モハメド・アリはベトナム戦争への兵役を拒否し、その結果、チャンピオンの称号もボクシングライセンスも剥奪され、3年間試合を禁止された。
・・・
「なぜ彼ら(アメリカ政府)は私に軍服を着せ、アメリカから1万マイルも離れた所へ行き、ベトナムの褐色人種に爆弾や銃弾を投下するよう要求するのか。ルイビル(モハメド・アリの故郷)の黒人は(白人支配者によって)犬のように扱われ、最低の人権さえも否定されているのに?
私は故郷から1万マイルも離れた所へ行き、白人奴隷主が貧しい国の支配を続けるためにベトナム人を殺し、彼らの国を焼き払うのを手伝うつもりはない。」
「今日こそ、そのような悪が終わらなければならない日だ。私がそのような立場を取れば何百万ドルもの費用がかかる(罰金ほかアリの被る損失額)と警告されている。しかし、私は一度言ったし、また言うつもりだ。私たちの真の敵はここアメリカ合衆国にいる(白人の支配者たち)と。」
「私は、正義、自由、平等のために戦っている人々を奴隷にする道具になることで、私の宗教、私の民族、そして私自身を辱めるつもりはない。
もしこの戦争(ベトナム戦争)が、2200万人の我が民族(黒人)に自由と平等をもたらすものであるならば、徴兵されるまでもない、私は進んで参加するだろう。
私は自分の信念のために立ち上がることで失うものは何もない。だから刑務所に行くだろうが、それが何だ?私たち黒人は(アメリカ合衆国という)刑務所に400年間もいるのだ。」
The boxing legend refused to fight in the Vietnam War, which led to him losing his boxing licence and being unable to fight for three years
Wenn The 'Thrilla In Manilla' in 1975, Muhammad Ali against rival Joe Frasier
The 'Thrilla In Manilla' in 1975, Muhammad Ali against rival Joe Frasier.
Why should they ask me to put on a uniform and go 10,000 miles from home and drop bombs and bullets on brown people in Vietnam while so-called Negro people in Louisville are treated like dogs and denied simple human rights?
No I’m not going 10,000 miles from home to help murder and burn another poor nation simply to continue the domination of white slave masters of the darker people the world over.
This is the day when such evils must come to an end. I have been warned that to take such a stand would cost me millions of dollars.
I have said it once and I will say it again. The real enemy of my people is here. I will not disgrace my religion, my people or myself by becoming a tool to enslave those who are fighting for their own justice, freedom and equality.
If I thought the war was going to bring freedom and equality to 22 million of my people they wouldn’t have to draft me, I’d join tomorrow.
I have nothing to lose by standing up for my beliefs. So I’ll go to jail, so what? We’ve been in jail for 400 years.
2024年11月1日
V,3,1
平栗雅人