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平日有給、一人旅。いわき駅前

有給休暇の利用期限が迫ってきたので、1日お休みを取りました。
平日の仕事終わり、磐越東線に飛び乗って、一路いわきへ。

17:45 平日の夕方の二両編成の磐越東線は、郡山~船引までは学生さんで混雑していました。その後、小野新町で乗り換え、いわき駅に到着の頃には、一車両20人程度でした。磐越東線は、ディーゼルで揺れと音が独特で気持ちいですね。車両も哀愁漂う、くすんだ黄緑がいいですね。

磐越東線 いわき駅

19:29 いわき駅到着。いわき駅はS-PALやLATOVが併設されていて、駅前の表通りは綺麗に整備されていて、道も広いです。この日は冬のイルミネーションもやっていました。

いわき駅 外観
いわき駅前 大通り

今回、宿泊は駅前のFaroさん。2020にオープンした綺麗なゲストハウス。福島にこういうゲストハウスがあると、若い人が旅しやすくなり、とてもいいなと思います。

【いわき市】いわき駅前にオープンしたお洒落なゲストハウス&ラウンジFARO。好評のランチやテイクアウトに加えて、宿泊がスタートしました! | 号外NET いわき市 (goguynet.jp)

20:30 夕食は鳳翔の麻婆チャーハン。人気の中華料理店で、入店時はほぼ満席でした。

鳳翔 絶品麻婆チャーハン

21:00ゲストハウスのラウンジでビールを一杯飲んで、シャワーを浴びて、就寝。

翌日。

7:00 駅周辺は平地区と呼ばれています。平地区の子鍬倉神社までお散歩。神社のある丘の上に平第一中学校、平第一小学校があり、神社の境内を中学生や小学生が通学路として通っています。神様に守られているようで、なんとなく安心できます。学生さんもすれ違う大人に元気に挨拶していて、平のコミュニティの風通しの良さを感じました。

子鍬倉神社(地元ではけんしゃさんの名で親しまれているそうです)

8:10 いわき駅前の人気喫茶店のBreakで、厚切りトーストのモーニングを頂きました。サイフォン式の熱々珈琲と見た目も豪華なダブル目玉焼き。地元の方と店員さんも朝から会話が弾んでいて、浜の方の明るさを感じました。

ブレイク
ブレイクのモーニングセット

10:00 いわき市立美術館へ。企画展「民藝 美は暮らしのなかにある」が開催されていました。約100年前に柳宗悦が日常生活の中で用いられた手仕事の品々に美を見出し、「民衆的工藝=民藝」を提唱しました。

いわき市立美術館
Mogi Folk Art テリー・エリス/北村恵子さんの展示
染め師/アーティスト 宮入圭太さんの作品

前半は、衣食住をテーマに、福井の裂織(古着のリメイク)、静岡の大川葛布、福島桧枝岐の山ぶどうの川と岩芝を使った蓑、青森の津軽刺し子。陶芸関係、家具関係の展示でした。

顔の見える作りてと使い手の関係、用の美。

いっちん行平鍋の取っ手の先端が丸くなっていた。これが、手に優しい形になっていて、用の美として紹介されていました。
作り手と使い手の距離が近かった時代は、取っ手の形も直接細かいフィードバックがあったのかもしれません。現代のように販売網が整備され、遠くの街の大量生産品を購入するようになると、顔の見えない作り手と使い手の関係になり、そういう直接的なフィーバックがなくなったのかもしれません。お客さんの顔を見る、見える関係の大切さを思いました。

クリナップと民藝の展示

後半は、柳宗悦が見初めた、小鹿田焼(大分)、丹波織(京都)、鳥越竹細工(岩手)、八尾和紙(富山)、倉敷ガラス(岡山)の工芸職人さんのモノ作りの姿やインタビューがありました。モノも素敵なうえに、それに込めた思いや製作風景を見聞きするとますます愛着が湧きます。


あるもので工夫する。

物流が発達する前は、その地域内にあるもので工夫をせざるを得ない。そのため、奥会津では竹の代わりにマタタビや山ぶどうを使ったり、他の地域では麻や綿の代わりに葛や芭蕉を使ったり、と地域の特色あるモノ作りが展開されていたのかなと思いました。今は物流網が発達し、ないモノがないから、自然と特色あるモノ作りにはなりづらい時代かもしれないとも思いました。

11:30 すし田村へ。1,320円の握りを注文。握りはしゃりが大きく、握りの他にサラダ、茶わん蒸し、味噌汁、デザート、珈琲まで付き、大満足です。

駅前 すし田村
にぎり

12:30 帰りのバスの乗り場を確認し、駅直結の商業ビルS-PAL3Fにあるホップジャパン タップルームいわきへ。ここは、田村市のホップジャパンのクラフトビールを樽でいただける立ち飲みスタイルのお店です。

ホップジャパン タップルームいわき

以前からファンで、イチオシのAbukuma REDを頂きます。ライ麦の香ばしさの後にフレッシュホップの香りが口に広がります。田村市で自社生産した生ホップをふんだんに使ったビールは他では味わえません。ビールがうまくて、ビール単体で十分楽しめます。

Hop Japan Abukuma RED

二杯目は、期間限定のかぼすIPAを頂きます。最初はホップの香りが広がる美味しいIPAですが、ビールが口の中から消えた後にカボスの香りを感じます。店員さんいわく、この季節お鍋にとても合うとのことでした。ホップジャパンのこだわりのビールづくりなど大変興味深い話を聞かせてもらいました。

大麦、小麦、二条大麦の見本
かぼす香るIPA

13:25 いわき駅前から郡山行きの高速バスに乗車します。
14:50 郡山駅着。

昨日の出発から約21時間、有休をうまく使いぶらっと一人旅ができた。駅前だけでも見どころ、食べ飲みどころたっぷりのいわき。楽しかった。

また、ぶらりと行こうと思います。


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