
風間ルミ(元女子プロレスラー)の「3つの凄さ」
2021年9月22日。
訃報が届きました。
元女子プロレスラーの風間ルミさんが他界。
55歳という早すぎた年齢に驚くと同時に、YahooニュースやTwitterのトレンドにもなり、色々複雑でした。。
団体は違えど、同時期に活躍した「戦友」達もツイート。
長与千種さんのツイートが染みる。。
時に味方だったり
— 長与 千種 Chigusa Nagayo (@chigusa8888) September 22, 2021
時に敵だったり…。
彼女がプロレスラーになる前から友達になり。
今は
信じられないキモチ。
風間ルミさんの
ご冥福を心より
お祈りします。
…
この言葉がツラい。
経歴など「事実」は専門の方にお任せします。
以下のサイトで各自チェック。
それを踏まえて、
今回はあくまで「いちプロレス・ファン」から見た
”風間ルミ(元女子プロレスラー)の「3つの凄さ」"
を感情的に書いてみますね。
理由は、ファン以外に「凄さが伝わりにくい女子プロレスラー」
だと思ったから。
○○のベルトを巻いたとか、〇〇の賞を獲ったという「データ」で語れる存在じゃないんですよね。
では、どこが凄いの?
それに答えるべく
以下、3つに絞ったのであくまで素人ファンの視点としてお楽しみ下さい。
①声が可愛い
強さを求める女子プロレスラーなのに、「そこかよ」でしょうか(^^;
いや、その「声の可愛さ」は彼女にとって「武器」でした。
風間さんがデビューした80年代は
「人気の女子プロレスラーは歌(レコード)を出すもの」
という、目に見えないルールが女子プロレス界にあったのでは?
と思うほど歌手デビューは当たり前だったんです。
ビューティー・ペア、クラッシュ・ギャルズしかり。
その流れに乗って、風間ルミさんも歌手デビューしました。
その出来栄えは、普通に歌手として発声が良いと思います。
勝手な印象ですが、何事も真剣に向き合って努力して、コツを掴むセンスがあるんじゃないかな? と思います。
実はこの曲、単なる女子レスラーの歌手デビューにしては異常なバックがついて
作詞:秋元康 作曲:見岳章 なんですね。
日本の名曲「美空ひばり/川の流れのように」の最強コンビ!
なぜ秋元康さんが絡んでいるかというと、元々風間ルミさんが所属していたジャパン女子プロレスの関係かもしれません。 各自調査。
で、問題はその歌声なんですが、これがまた可愛い声で歴代アイドル・レスラー界で一番の美声ではないでしょうか。
こんなハイトーン・ヴォイスは類を見ません。
という感じで、もうこの時点でマルチな才能を発揮しまくりなんですね。
普通、女子プロレラーってプロレス以外の芸能活動を嫌がるじゃないですか(それが普通だと思います。 プロレスに専念したいですよね)
それを風間ルミさんはジャケの笑顔のように、しっかり正面から、
しかもハイレベルで向き合っていたのです。
その後、女子団体対抗期など、何かとマイク・アピールする機会があったのですが、やたら声が大会場に通るんですよねw
しかも、「凄んでいるのに、どこか可愛い」声なんです。
立派な武器だと思いました。
②世界初の女社長兼レスラー
力道山、アントニオ猪木、ジャイアント馬場など、
男性では団体のトップ兼レスラーというのが世界的にも普通でしたが、
女性では風間ルミさんが世界初だそうです。
彼女が立ち上げた団体のLLPWは1992年に旗揚げ戦を後楽園ホールで慣行。
しかし、当時は長与千種や北斗晶などで有名な超一強「全日本女子プロレス」が絶対的な存在感を放っており、LLPWは「3ヶ月でつぶれる」とも業界内外で言われました。
たしかに、その空気感は自分もリアルタイムで感じていました。。
当時、90年代女子プロレス界は団体の対抗戦で大盛り上がり。
その中でLLPWってどちらかというと、あえて作ったキャラ・レスラーの寄せ集め的なイメージがあったと思います。
正直、LLPWは全女(全日本女子プロレス)に対して格下扱いだったのですが
試合をしても、どこか「負けてない」感があったんですよね。
それが、次に繋がります。
③レスラーの個性を活かす育成
自身が立ち上げた団体LLPWは非常に個性の強いレスラーが集まった団体。
と言えば響きが良いのかもしれませんが、実際は「寄せ集め」というのは否めません。
しかも、身体能力が優れたアスリート系レスラーが、、いない。
しかし、ガチガチの柔道出身で最強女子レスラーの神取忍がいたかと思えば
90年代のディスコ、ジュリアナ東京にいたボディコン・ギャルをイメージしたジュリアナ詩子やヤンキー・キャラの「紅夜叉(くれないやしゃ)」を輩出。
特に「紅夜叉」においては、全女の新人から引退したにも関わらず、
風間ルミにの呼びかけによって復帰。
あまりの注目度に当時の週刊プロレスの1000号記念で表紙を飾っています。
これ、超革命的でしたね。
このように、当時は妙な存在感がLLPWにはありました。
同時に、自分の中にいつもギモンが。
「LLPWって、決して強くないのに、なんで気になるんだろう?」
この素朴な疑問が、風間ルミさんの活動で答えが出ました。
なるほどなぁ、納得!
風間ルミさんはコーチング1級持ってるのか。
人の個性を尊重し、その個性を活かして成長させるコーチング。
だからこそ、個性豊かな女子プロレラーをまとめてきたのですね。
いや、ぶっちゃけ「イーグル沢井」さんの女冬木とも言われた
場末のスナック感はたまらんかったですね(^^;
そんなマルチな才能を持った才女、風間ルミ。
獲得したチャンピオン・ベルトやタイトルという、データではわからない
感情的な部分を書いてみました。
いや~
やっぱりシュート・ボクシング時代より90年代以降が好きかな。
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