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80'sカセットテープ・ライフ【種類編】
近年、何かと話題になる「カセットテープ」の個人的な思い出を書きます。
80sリスナーとしては、まさかレコードに続きカセットまで人気が出るのは意外でしたが、やっぱりどこか味わい深い存在なので嬉しいです。
自分もカセットまだ10本ほど手元にあり、以前シリーズ記事にしました。
今回は「種類編」として、あくまで個人的な意見を書きます。
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カセットテープの種類
カセット・テープには大まかに3種類あり、値段により音質が違いました。
高 メタル・ポジション
中 ハイ・ポジション(以前はクロームと呼ばれていました)
安 ノーマル・ポジション
カセットに録音し始めたのは小学生の70年代後半。
とりあえず、SONYやTDKなど「ブランド品」は1本数百円と高かったので
(当時の自分のお小遣いは500円。 ドラえもんの単行本買ったら終了)
最初は無名の、なんか変な臭いのする輸入物(?)を買いました。
そして、はじめてNational(今のパナソニック)やSONYを買った時は少し大人になった気分になったのを覚えています。
中学校時代はノーマル、高校以降はハイポジとお小遣いの予算に合わせてグレードアップしていきました。
多分、3本パックで600円くらいだったかな。
メタル・テープも持っていましたが、高いのでかなり限られていました。
主に使っていたのはこの辺り。
SONY HF、HF-S、HF-ES
TDK SA、SA-X
Maxell XLⅠ、XLⅡ、UDⅠ、UDⅡ
当時は主にエアチェック(ラジオの録音)やレンタル・レコードを借りて録音していました。
内容の良い作品はハイポジ、様子見やそこそこの作品にはノーマルと
「これ、どのテープで録音しようかなぁ。。」
という使い分けをするのも楽しみの一つです。
メタル・ポジションの使い時
では、メタル・ポジションはどんな時に使ったか。
これはもう、超名盤を厳選して使っていました。
服でいえば一張羅のような存在です。
その中でも、特に高いテープを1つ持っていました。
それはTDKのMA-XGというテープです。
これ、60分テープで2000円くらいしたのかな?(レコード2800円の時代)
写真じゃわかりませんが、金属フレームでずっしりと重く金額も相まって
「いざという時の1本」でした。
お父さんの戸棚に一本だけある「高級ブランデー」のような存在。
それを正月に開けるのか、上司が来た時に開けるのかを迷うように、
このMA-XGを使うタイミングは高校生にとって「間違い」は許されなかったのです。
そこで自分が録音したのはこの作品。
Bon Jovi - Slippery When Wet(1986 US:1 UK:6)
ボン・ジョヴィの大ヒットした3rdアルバムです。
既にノーマル・ポジションで何度も聴いていたので、内容は間違いなくとっておきのMA-XGに録音しました。
何度聴いたか知れない数々のヒット曲。
You Give Love a Bad Name(1986 US:1 UK:14)
Livin' On a Prayer(1986 US:1 UK:4)
何気に好きなのはシングルではなかったアルバム・ラストのこの曲。
Wild in The Streets
メタル・テープの封を切る時の緊張感は今でも覚えています。
サブスクが当たり前の今、ボタンを押せばすぐ外出先でも聴けますが、
カセットテープ時代の、音楽を聴くまでに「作業」があったからこそ
35年経った今でもしっかり覚えているのでしょうね。
好きな音楽って、曲だけ覚えているパターンは少なく、
それを聴いていたシチュエーションとセットで記憶にありませんか?
そこが自分の音楽が好きな理由の一つで、そこに「録音」などの作業が加わるとなおさらどの時のワクワク感を思い出します。
以上、カセットの種類とメタル・テープとBon Joviの想いででした。
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