一度は体験したい!近鉄に足湯列車が誕生!その魅力とは?
かつて、山形新幹線に「とれいゆつばさ」という列車があり、車内に足湯がある「足湯新幹線」として人気を博していました。しかし、車両の老朽化で2022年に引退。
そんな中、近鉄で「足湯列車」が走るというニュースが!
割引手形を使って温泉を堪能
「足湯列車」運行初日。やって来たのは、三重県菰野町にある近鉄・湯の山温泉駅。
湯の山温泉駅からバスで20分ほどの所にあるのが湯の山温泉。御在所岳中腹の標高400mにあって、三滝川の渓谷沿いに旅館が建ち並ぶ温泉街です。
足湯列車に乗る前に、足湯列車券を購入すると付いてくる「湯の山温泉割引手形」を使いたいと思います。
この券があれば、御在所ロープウェイの割引や日帰り温泉が300円で入れるという、とってもお得な券なのです。
今回は、湯の山温泉駅から歩いて10分の「アクアイグニス」へ。
「アクアイグニス」とは『癒しと食の総合リゾート』と称して、有名シェフのレストランや宿泊施設、そして「片岡温泉」があります。
「湯の山温泉割引手形」を使って、片岡温泉へ。源泉100%かけ流しの天然温泉。アルカリ性単純温泉により肌がすべすべになることから「美人の湯」とも呼ばれているそう。
人生で一番高い値段のショートケーキ
温泉でお肌すべすべになったあとは、スイーツタイム。辻口博啓シェフによるパティスリー「コンフィチュール アッシュ」へ。
キラキラ輝くケーキのなかでも、ひときわ私の目に飛び込んできたのは、人生で一番高い値段のショートケーキ。
和三盆を使った生地はふんわり、苺ぎっしり。お値段の価値はありました。美味しかった。
足湯列車に乗車
さて、駅に戻っていよいよ「足湯列車」に乗車します。
「足湯列車」は、近鉄名古屋〜湯の山温泉間を1往復します。
湯の山温泉行きは、近鉄名古屋を10時6分発。
そして今回乗車する近鉄名古屋行きは、湯の山温泉を15時38分に発車します。
車内に入る前に、まずは入口で足湯利用券を受け取ります。指定された時間になると足湯に入れるとのこと。
中に入ると早速の目に飛び込んできたのは、足湯!本当に列車の中に足湯がある!
興奮する所ですが、まずは席の確保から。車内は自由席。そして全ての座席が窓側に向いています。こんなスタイルの列車は初めて!
癒しの足湯とそのひみつ
湯の山温泉駅を発車した「足湯列車」。しばらくすると指定された時間になったので、足湯がある2号車へ。
利用券の100円を支払い、菰野町観光協会公式キャラクター「こもしか」がデザインされた、かわいいタオルを受け取ります。
いよいよ足湯へ。おぉ〜。あったかい。
揺れる列車の中、移り行く車窓を見ながら入る足湯は、まさに非日常。
足湯のお湯はただのお湯ではなく、なんと天然温泉!
菰野町の職員さんが菰野温泉の源泉から毎朝温泉を採取して、足湯に入れているのだそう。
しかもこの足湯、車両に備え付けられているのではなく「足湯キット」になっていて、この「足湯列車」のためだけに菰野町が用意したのだとか。
さらに菰野町の職員さんの話によると、この「足湯キット」には加温装置、循環装置、フィルターが付いていて、まさに『小さな天然温泉』なのです!
温かい足湯と心地よい列車の揺れにボーッとしていると、あっという間に10分間の足湯タイムが終了。
足湯がある車両には販売カウンターがあって、菰野町の地酒やおつまみ、「こもしか」のグッズなどが販売されています。
「こもしか」の焼印が入ったどら焼きと、コーヒーを購入。自席に戻ってのんびり頂きました。
足湯列車は1月21日までの期間限定
「足湯列車」は2024年1月21日(日)までの土日祝日(12月30日、31日、1月1日を除く)に運行されます。
乗車券の他に観光列車料金(おとな・510円、こども・260円)が必要で、近鉄の特急券窓口で発売されるとの事。
皆さんもぜひ非日常を味わいに、足湯列車で癒されてみませんか。
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