保護犬という選択肢 最終話
※8月26日は”世界犬の日”です。
悪い現状だけではない。日本はペットへのワクチン接種を義務付けており、世界でも数国しかない狂犬病を根絶できている国だ(※G)。アメリカなどの先進国も狂犬病を根絶できていない。狂犬病は発病すればほぼ100%の致死率だ。僕は冒険で外国によく行くが、狂犬病はイヌ以外の動物も保有するので、道端のイヌのみならず全ての動物に留意する必要がある。日本は安心してイヌを撫でられる稀有な国だ。僕が子どものころの1980年代には徒党を組んだ野良イヌたちがまだいたし、イヌの糞を道で踏むことも良くあった。今では踏むことはなくなった。
また殺処分の数も激減している。2004年には394,799と約40万だったが、前述したように2018年には約4万まで減っている。この15年で10分の1にまで減少した。
SNSの登場も大きな希望だ。全ての人が自分メディアで情報を発信できるようになり、それを多くの人がシェアすることで、今まで明るみで出てこなかったペットの闇に光が差し、現状を知る人が増えた。
事実を知った人たちの後押しもあるだろう。昨年2019年6月には、動物愛護管理法が改正され、規則が厳罰化された。(※H)
イヌやネコなどのペットを飼いたいという方は、ペットショップで衝動的に買うのではなく。特定の種類のイヌを望む場合は信頼できるブリーダーに連絡し譲って貰う方が良い。
もちろん、保護犬を飼うという選択肢もある。それぞれの家庭でトライアルもできる。インターネット上で情報も得られる。ここではまるこさんの里親募集のホームページのURLを載せておく。
ペットのおうち:https://www.pet-home.jp/member/user553472/
里親募集では早急に飼い主を探している場合もあり、飼うか飼わないかは別として、まずはサイトをチェックして見てほしい。
僕が保護犬もみじのかわいさから、この問題に興味を持ったように、全ては知ることから変わっていく。変化にはきっかけが必要だ。保護犬を飼うこと、保護犬の話をすること、記事をシェアすること、全てがきっかけだ。
飼い主のYさんはもみじを主人公にした絵本を書いた。
(リンク先より閲読可能:絵本ほご犬もみじ)
パステルカラーで描かれた可愛らしい絵から、ほご犬もみじの活き活きとした生活が柔らかく伝わってくる。
Yさんは絵本のあとがきにこう記す。
『犬を飼いたいと思う人の選択肢のひとつに、「保護犬の里親になる」ということが普通に選ばれる世の中になったらいいなと願っています。』
確かに殺処分ゼロへの未来はまだ遠いが、明らかに近付いている。
そうだ、きっと一人ひとりの行動が未来を変えて行く。
保護犬という選択肢を当たり前に。
○記事は無料ですが投げ銭は歓迎。全額を保護犬団体に寄付します。
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本企画はヤッチャレ先導100日間チャレンジ「冒険家がインタビュアーに!?」による
インタビュー第1弾は保護犬のもみじさん。
#yachallenge100days #保護犬 #nationaldogday #国際犬の日 #全米犬の日
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参考資料
※G 厚生労働省 狂犬病に関するQ&Aについて
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/07.html
※H 公益財団法人動物環境・福祉協会Eva 改正動物愛護法 ~法改正で何が変わったのか~
http://www.eva.or.jp/actWMA2019