【ポタプロMMCX化】Porta Pro Wirelessが断線したのでMMCX化してみた
生まれてすらいない80’sに想いを馳せる男。まさたそだ😇
今回は最近自分がやってみたヘッドホンの修理についてnoteを書いてみようと思う。
今回自分が修理を施したヘッドホンは、KOSSというメーカーが出している『ポータプロ』というヘッドホンだ。
なんでも、80年代からずっと形を変えずに販売し続けている、さながらシーラカンスのようなヘッドホンで、昨今のレトロブームも相まって、人気の高いヘッドホンだ。自分はこのヘッドホンを1年ほど前に購入したのだが、当時は6000円くらいだった自分が購入したモデルが、2023年7月現在では、1万円台にまで値上がっている。
同モデルについては生産が終わったとか(?)いまいまの生産状況については詳しく把握できていないけどまあとにかく高騰しているヘッドホンなんだ。(あのちゃんも使ってたよ😇)
このハリガネみたいな形状からお察しの通り、まあ壊れやすそうなヘッドホンではある。んで実際壊れた😇 装着の際とかにケーブルに負荷がかかっていたのか、左側から音が聞こえなくなってしまったのだ。
壊れた後に気づいた落とし穴
ツイートの画像からも察しの通り、自分が購入したポータプロは、ポータプロのなかでも、2017年ごろから発売されているPortapro WirelessというBluetoothモデルなのだ。(左右を繋ぐケ~ブルがあるじゃんっていうツッコミはしてはいけない。公式がワイヤレスというのだからワイヤレスなのだ…😇)
偉大な先人によるポタプロの修理記事はいくつか公開されているが、ポタプロワイヤレスを修理する記事はどこにも見つからない。それもそのはずか、実は、Bluetoothイヤホンを個人が修理するのは、電波法的にアウトらしいんだ…😇
それでも、今回自分が行いたい改造は、Bluetooth機構自体の修理ではなく、有線イヤホンとして使うためのケーブル交換なので、電波には触れていないということで法律を回避することにした(暴論)
もしやばそうだったらこのnoteは非公開になると思いまふ…👮♀️😇👮♀️
修理を実際に行う前に、ユニットの接続部分を見てみたんだけど、有線ポタプロの修理記事と参照して、中身の作りが同じっぽかったので、多分行けるのではと思い、はんだごてを買って修理してみることにした(なかなかの賭け…😇)
ここからは作業手順とかを書いていくんだけども、作業中の写真をあんまり撮ってないのと、普通にもっと分かりやすいポタプロの修理記事が既にネットに存在しているので…。
この記事のミソはあくまで、ワイヤレス版もユニット接続部の作りが有線版と同じなので、同じように修理できるという事実が分かったということだ。
実際に修理をしたい人は下記の記事群を参考にすることを特におすすめする。
そうそう、大事なことを説明し忘れてたんだけど、MMCXってなんぞやって話。
上記の2,3個目の記事がMMCX化を施しているやつなんだけど、これは要するに、ケーブル部分だけを脱着できるイヤホンに改造するということだ。
どうせ分解して修理をするなら、こっちのほうがカッコイイし、もしケーブルがダメになっても根元のユニットがしんでなければ、またはんだづけをしなくて済みそうだ、などといった理由でこの改造を施すことにした。
(これこそ本当の意味でのPortapro Wireless…😇★)
使用物
◆はんだごて(吸取線セット) 1,170円
アマゾンでいちばんおすすめのヤツを買った。安い。
吸取線も一緒に買ったんだけど普通に付属してたから別にすぐすぐには要らなかった。
はんだごてに触ったのは中学生以来で、最初は指の震えすごくて自分にびっくりしたけど、徐々に慣れたら普通に使えた。中指のやけどには要注意🔥
また、はんだ付けをするブツがずれないようにするための固定器具は当然持っていないので、これは100均のクリップで代用した。
もっと大きな作業をするときが来たらちゃんとした固定器具も買うかも。
◆MMCXケーブル 798円
今回の主役。
これを選んだ理由は単純に安かったのと、ポタプロのユニットカラーと同じ青だったため。
MMCXケーブル及びイヤホンは多分音楽マニアの変態向けに作られている商品なので軒並み値段が高い💦
前述のとおり、MMCX化すればケーブルはいつでも交換できるので、成功するかも分からない改造のために買うケーブルってことでまずは安いやつを買うことにした。
◆MMCX メス端子 460円(送料別)
ケーブルの受け皿となるメス端子。
10個くらいセットになってるやつとかもあったけど、上記の3番目の修理記事で使われていたものと同じものをアマゾンで発見したので、真似して使うことにした。
たかが400円ぽっちのものに送料300円くらいかけたので結構損した気分だけど、それでもセット売りのよりは安く買えたし普通に使えたので良い選択だったと思う。
なお、この端子をユニットの蓋の部分に取り付けるためには、蓋の隙間をちょっと広げないといけない。
2番目の参考記事ではご丁寧にヤスリまで使ってやっていたのに対し、自分はニッパーでカットする荒業で切り抜けた。見えないところには妥協する男。
いざ改造修理へ
今回の修理では、メス端子→ユニットに接続するためのケーブルを新たに用意することなく、さっきぶった斬ったBluetooth機構に接続されていたインナーケーブルをそのまま流用した。
つまり、ユニット部への直接のはんだ作業は行っていない。
今回はんだづけをした箇所は、メス端子と流用のケーブルへの接続部分のみだ。
MMCX端子へのはんだのつけ方としては、このサイトを参照し、下記の図のような形ではんだ付けした。
ユニット部のプラスマイナスについては、写真でも微妙に確認できると思うんだけどプラス側に赤い印がついている。そっち側のケーブルをMMCXメス端子の真ん中にはんだ付けして、反対のケーブルは端子外側のほうにつけるだけ。はんだがプラスとマイナスで干渉すると音が出ないのでちゃんと離してはんだづけする必要がある。
なお、3つ突起があるうちの2つ目のマイナス端子は使用せず、はんだ作業の邪魔になるのでニッパーでぶった切ってOKだ。
そんなこんなで(過程の写真まる端折り😇)
ユニットとMMCXメス端子へのはんだ接続ができた。
試しにケーブルを繋いで、再生機器に接続すると、なんと音が聞こえるではないか!(エジソン並感)
自分は機械いじりド素人なので、正直『見かけだけは有線とワイヤレス版で同じなだけで、基盤の仕組みとかうんたらかんたらが違ってうまくいかないのでは』みたいな懸念があった中での成功だったので、素直にめちゃめちゃ嬉しかった。まじで何事も挑戦だな。
ちなみにふたの部分は出っ張ってうまく閉まらなかったので接着剤でどうにかした。
(はんだ接続部の実画像がないのはそういうことです…もう下手に分解したくない😇💦)
無事に音が復活した記念に、前から欲しいと思っていたYAXIのイヤーパッドを購入した。
このオレンジのパッドは、初代ウォークマンに付属のヘッドホンを思わせるようなテイストで最高にナウい。
実際につけてみるとこんな感じ😇👇
とまあ、ここまで有線化の改造をしていたわけなんだけども、普段音楽を聴くスマホにはイヤホンジャックがついていないので、有線化したこれを『ブルートゥースレシーバー』という機器に接続して聴いている。
ブルートゥースレシーバーは、端的に言えば有線イヤホンをブルートゥース化できる機械。しかしあんまり需要がないらしく、家電量販店に行っても置いてないか、すげー高いマニア向けのやつしか売っていない。
自分が今使ってておすすめの商品は、ダイソーのBluetoothレシーバー(550円)
おい100均かよと思われるかもしれないがこいつは侮れない。
アマゾンとかの1000円そこらのレシーバーだと、Bluetoothのバージョン4.0が多いんだけど、このレシーバーはこの価格にして、しっかり最新のBluetooth5.0に対応している。
流石コスパ最強のダイソーだ。(これ売ってる店舗少ないけど…💦)
もともと、Portapro Wireless自体がBluetooth4.0の製品で、混雑帯の渋谷駅とかいくと音飛びまくりでストレスマッハだったんだけど、このレシーバーを介しての接続なら音飛びすることなく聞けているから、やっぱり4.0と5.0だと結構性能差がありそう。
それでいて音質も、ポタプロ特有の“ドンシャリ感”がしっかり保たれているから違和感なく使える。
てな感じで俺は、令和の時代にブルートゥースイヤホンを有線化し、それをレシーバー接続によりブルートゥース化して昭和の音楽を聴いている。
これこそがまさに新基準。ネオ・スタンダードというわけだ。😇ニチャア…
まとめ
今回この記事を書こうと思ったのは、ポタプロの修理記事はいくつかあるのにも関わらず、ポタプロワイヤレスを直したという前例はどこにも見つからなかったので、迷えるポタプロワイヤレス故障の民に、基本構造は有線版と同じだったよということを伝えたかったためだ。
どこかのだれかが『ポタプロワイヤレス 修理』とかで調べてこの記事に引っかかってくれたら嬉しい。
もし、最後まで読んだけどやっぱりはんだごてはやりたくない・めんどくさいって人が居たら朗報。なんとアリエクにMMCX化したユニットの完成品が売られているゾ😇👇
修理に特に興味がないけどポタプロMMCX化してみたいって人にはおすすめ。
それでは今回はこの辺で。
ポタプロでオタッキーな80’sライフ楽しんでいきましょ~😇🎧🎼
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