【CBD】人体におけるCBDの受容体
CBDを語る上でキーワードとなる
エンドカンナビノイド(内因性カンナビノイド)と言う言葉があります。
カンナビノイドと呼ばれるものの分類は
フィトカンナビノイド (植物性カンナビノイド)
エンドカンナビノイド (内因性カンナビノイド)
に分かれます。
CBDの歴史を辿ると、まずはフィトカンナビノイド(植物性カンナビノイド)の研究から始まりました。
これまではCBDなど植物麻(ヘンプ)の主成分が体内にたどり着く場所がわかりませんでした。
アメリカの国立の研究機関が、麻に含まれる成分の害を見つけるために研究していた機関で、
カンナビノイドの受容体が見つかります。
カンナビノイドがどうやって体の中で使われるのかを研究しているうち、まず、カンナビノイドを体が受け止める仕組みを持っていることがわかったために、カンナビノイド受容体と名付けられ、のちに、 CB1受容体という名になりました。
CB1受容体は
嗅球(嗅覚情報処理器官、前脳に位置)、
記憶を司る海馬(空間学習や記憶に関わる器官)、
扁桃体(神経心理、感情の器官)など、脳に関わる場所に多く存在します。
その後、
身体にカンナビノイド受容体があるのならば、
その伝達物質が体内に存在するだろうと考えられ、伝達物質の発見が求められました。
しばらくして麻成分に似た物質
内因性カンナビノイドが体内に発現することが判明しました。
この内因性カンナビノイドの名前は学術的に、
N – アラキドノイルエタノールアミドと言い、神経が興奮しすぎたりするのを抑制するという特徴を持つことが分かっています。
これが、セロトニンやドーパミンなどと同程度の発現レベルで、神経伝達物質の放出調整を司っていることがわかり、その後アナンダミドと名付けられました。
そして1993年、CBD2受容体というもう一つのカンナビノイド受容体が発見されました。
CB2受容体は脾臓や扁桃腺にリンパ節など、免疫系の組織や細胞に多く発現するものとして存在することが現在までに確認されております。
【まとめ】
エンドカンナビノイドシステムは
心身の健康を保つために、
体内で24時間365日働き、
複雑なネットワークを管理してくれます。
上記に挙げた、アナンダミドや2-AGといった内因性カンナビノイドを、CB1受容体と、CB2受容体に届ける役割を果たしてくれるのが、エンドカンナビノイドシステムということになります。
エンドカンナビノイドシステムは、外部から受け取るストレスからのダメージを緩和するために働きます。
カンナビノイドが活性化すると、
過労やきつい運動からの疲労回復、
ウイルスが入ってきた時の免疫機能補助、
精神状態を保つための働きが期待できると言われています。
反対に、快感と活力もいきすぎた状態になれば、落ち着かせてくれます。
このような身体がバランスをとろうと働くことを恒常性(ホメオスタシス)の維持と言います。
心身のバランスが通常の状態であることを指します。
ホメオスタシスが維持されている状態は、心身が健康である状態にあるということです。
さらにエンドカンナビノイドシステムが活性化状態になれば老化を防ぐといった役割も期待されています。
内因性カンナビノイドは、食事や運動に睡眠、生活全てによって体内で作られます。
エンドカンナビノイドシステム が正常な活性化状態になるためには
内因性カンナビノイドが十分に産生されていること、心身にストレスがない状態が最重要です。
エンドカンナビノイドシステムがフル稼働している時は心身のバランスを保ってくれますが、 過度なストレスが加わると、エンドカンナビノイドに負荷がかかります。
負担がかかると心身とも不調をきたす恐れが高まります。
植物性カンナビノイドであるCBDを生活に摂り入れることが予防に繋がると言われています。
内因性カンナビノイドは、あらゆる条件下で欠乏してしまいがちです。
睡眠が不足したり、過度にアルコールを飲んだり、食事のバランスが悪くなる時はCBDを摂るタイミングです。
オイルやグミなど体内に長くとどまってくれるので、無理なく毎日一回だけでも体内に摂り入れることが好ましいでしょう。