Terraformで自動構築!手動との違いを徹底解説
今回は、インフラ構築の自動化ツールとして注目を集めているTerraformについて、手動構築との違いを徹底的に解説する。
手動構築の問題点
特に複数の環境(本番、ステージングなど)をインフラ構築する際、手動で行うと多くの問題が発生する。
たとえば構築の際に必要な設定と、それを手動で行った時に起こりうるミスとして、下記のようなものが挙げられる。
サーバーの設定 (OS、ミドルウェアなど)
OSのインストールやバージョン管理(例:手動で異なるバージョンのOSをインストールする際のミスや不整合)
ミドルウェアの設定(例:Nginxの設定ファイルの手動編集によるシンタックスエラー)
ネットワークの設定 (IP、セキュリティグループなど)
IPアドレスの手動割り当て(例:誤ったIPアドレスを割り当ててしまうリスク)
セキュリティグループの設定(例:ポートの開放・閉鎖設定ミスによるセキュリティリスク)
ストレージの設定 (ボリュームサイズ、スナップショットなど)
ボリュームサイズの設定(例:手動で設定したサイズが不足している場合のパフォーマンス問題)
スナップショットの管理(例:スナップショットの取り忘れや誤ったスナップショットの削除)
これらの手順を手動で行うと、非常に時間がかかってしまう。さらに、人的ミスのリスクも高くなる。
Terraformの概要
Terraformは、インフラ構築を自動化するためのツールである。以下のような特徴がある。
コードベースでインフラ管理
様々なプロバイダーに対応
Terraformを使えば、コードを書くだけでインフラ全体を自動で構築できる。
Terraformのコード例
以下は、EC2インスタンスを構築するシンプルなTerraformのコード例である。
resource "aws_instance" "example" {
ami = "ami-0c6359fd9eb30edcf"
instance_type = "t2.nano"
}
aws_instanceリソースを使ってEC2インスタンスを定義
amiでAMI IDを指定
instance_typeでインスタンスタイプを指定
このように、わずか数行のコードでインスタンス構築が可能だ。
Terraformを使った自動構築のメリット
Terraformを使った自動構築には、以下のようなメリットがある。
構築時間の短縮
人的ミスの減少
環境の再現性向上
手動構築とTerraformによる自動構築を比較すると、その違いは明らかである。
一方でデメリットは、Terraformでコードを書く時間だ。
慣れているリソースであれば、すぐに書くことができる。
しかし、慣れていないリソースについてはどんな引数を与える必要があるのかAWSリソースについて詳しくなる必要がある。
どのみち、詳しくなることに越したことはないと思うが。
まとめ
Terraformを使った自動構築のポイントは以下の通りだ。
コードベースでインフラ管理
自動構築でメリット多数
ぜひ、Terraformを使ってみることをお勧めする。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?