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日本におけるエンジニアの価値向上

コードクリサリスは日本をエンジニアリング大国にするというミッションを掲げています。先日のブログでも言及しましたが、これからの世の中はソフトウェアを中心に据えてハードウェアだったりサービスだったりを設計すべきです。それにはもちろんもっとソフトウェアエンジニアを養成しなければならないし、また社会の仕組みまたは会社がそれを受け入れる大勢を整えなければなりません。

コードクリサリスの卒業生は今のところ全ての期で就職率100%を果たしていますが、一つの価値の指標となる給料に関しても給料をアップしての入社を実現しています。それは一人ひとりのエンジニアリング能力を最大限に伸ばしていることはもちろんのこと、考えていることを明確に伝えられるコミュニケーション能力やチームでの活動において必要なソフトスキルを十二分に培っていて、かつ就職に必要な対策もしているからできることです。

しかし、日本はまだまだソフトウェアエンジニアに対しては”冷たい”。例えば給料一つとっても、シリコンバレーではキャリアチェンジしてソフトウェアエンジニアになりたくて、ブートキャンプを卒業したジュニアエンジニアでも年収10万ドル(!!)で就職していったそうです。ところが日本でのソフトウェアエンジニアは低い給料だと年収300万円という人もいるとお伺いしたことがあります。もちろん社会環境の差(シリコンバレーは物価が高い)もあるだろうし、スキルの差もあれど、ソフトウェアドリブンでどんどん活躍している会社が多い国と、日本社会全体としてソフトウェアエンジニアに対して価値を感じている程度には相当な開きがあると感じられます。

最近はデジタルトランスフォーメーションやオープンイノベーションといった言葉がよく聞かれますし、スタートアップでもインハウスで開発したいという言葉もよく聞きますが、それに必要不可欠なソフトウェアエンジニアが言葉を選ばずにいうと粗末に扱われている現状があると言える。それでは働きたくなくなるのも当然のことです。お金は価値の指標に過ぎませんが、ソフトウェアエンジニアをないがしろにしているエピソードをよく聞きます。当然ソフトウェアエンジニアだけではプロダクトを作れないものの、ソフトウェアエンジニアも必要不可欠な存在。これを理解してもらいたい。

コードクリサリスが輩出しているソフトウェアエンジニアは、ソフトウェアエンジニアリングだけしかできないのではなく、その前のデザインプロセスにおいてデザイナーとの協業に重きを置いたり、リーンスタートアップなプロセスを習熟したりするので、ソフトウェア中心とするプロダクトで勝負している会社でも、その中心を担うことができます。そういったソフトウェアエンジニアをどんどん輩出して、私含めて卒業生がいろいろな会社で活躍することによってそれが社会に浸透すれば良いと考えています。

また逆に受け入れる会社としてもソフトウェアエンジニアは気難しく”話にならない”人なのではなく、デザインプロセスからお客様へのデリバリーまで手掛けられる存在が真のソフトウェアエンジニアであり、また逆にソフトウェアエンジニアと協業するための環境(幅広い意味での環境)を整える努力をしてほしい。なぜならばそれがリーンスタートアップな自走できるサイクルを生み出すエッセンスだからです。

リーンスタートアップなやり方を実現するにはMVP(Minimum Viable Product)を作り、それを改善しながらサービス化するもの。これを実行するにはデザイナーとエンジニアの協業が必要です。なぜなら実際作ってみないとアイディアが本当に正しいものなのかはわからないから。かつ、継続的に改善できないとそれは本物のサービスにならないから。

プロダクトは全員で作るものです。ソフトウェアエンジニアに攻めの姿勢を保たせてプロダクトに勢いを持たせるのも、バグがあってサービスに影響が出てもソフトウェアエンジニアを守り、いかに効果的効率的に運営を行うかも会社の仕組みが必要です。なぜならソフトウェアエンジニアとデザイナーが気持ちよくコミットして過ごせる環境ではないと上記のリーンのサイクルをまわせないから。

コードクリサリスが輩出しているソフトウェアエンジニアが輩出しているのはメンバーの仕事に敬意を表し、自分の意見をしっかり伝え、チームダイナミクスを理解しているフルスタックです。価値を創出できるメンバーを育てています。

コードクリサリスはソフトウェアエンジニアの価値向上をプロセスとして、ソフトウェアエンジニアがもたらすパワーの最大化を今後も進めています!

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