TAMBA100アドベンチャートレイル【前編】
こんにちはー!
最近飲んだ日本酒で美味しかったのが
「米鶴 直汲み 生しぼりたて」だった、まさしです。
今回は6月に出場した「TAMBA100アドベンチャートレイル」のレースレポになります。
レースの記録はもちろんですが、この週は台風2号が近づき色々とイレギュラーな展開になったのでその辺を含めた内容になります。
前編はスタート寸前までですよっと。
●TAMBA100はどんなレース?
"TAMBA100アドベンチャートレイル"
日程: 2023年6月2日〜4日
開催地: 兵庫県丹波市
カテゴリ: 100mile・100km・30km
主催: TAMBA100アドベンチャートレイル実行委員会
出場した100mileの部
距離168km(D+16200m)
制限時間 56時間
走る栄養研究所RNを主催している中谷亮太さんが中心となり運営される大会です。
特徴はなんといっても累積獲得標高がエベレスト2つ分という世界でも類を見ない過酷な山岳レースという点です。
個人的には昨年に国内屈指の難易度の100mileレースでもある「トレニックワールド彩の国」、そして歴史は浅いながら琵琶湖周りの急峻な山々を三重県から京都、滋賀へと繋ぐ累積標高11000m以上の100mile人気レース、「LAKE BIWA100」を無事に完走する事ができたので、更なるチャレンジを考えた時に目指すべく大会としてエントリーしました。
(下線は共にレースレポートのリンク)
●それまでの練習とレースの目標
3月末に出場したOSJ新城ダブル64kの数日後から左膝の痛みに悩まされる。
そのせいで3月27日〜4月16日のレース後3週間はろくに走れず。うーん。
さすがに焦りを感じつつも完走できなかった際の言い訳すればいいか〜シメシメ。と思っていたけど一応痛みが引いてきたので4月の中旬からリカバリー期にあたる大会の2週間前までの1ヶ月間は集中して突貫工事でなんとかトレーニング。
意識したのは登りと友達になる、くらいなもんでこの1ヶ月で何か能力が飛躍的に上がる事がないのはわかっているので動き続けられる身体をなんとか取り戻せたらという気持ち。
そんな訳で相変わらずレース前はいつも通りネガティブ期に入るのでTwitterでは地球の爆発や台風直撃を願ったりもしたけど最低限スタートラインに立てる身体は作りました。
目標は前回大会のリザルトを参考に。
自分より格上の選手のタイムを見て当てはめると50時間を切れたらいいなぁと当初は考えていたのだけど、ちょうど前回大会の様子が記録されたNHK BSのグレートレース「里山が牙を剥く」が再放送されていたので初めて観てみたら予想以上に過酷なコースな事を知ってしまったので下方修正。
A目標.50時間
B目標.完走
C目標.生きて帰る
に設定。いやートップ選手でもあれだけコケたりロストする様子を見せられたんじゃ凡ランナーはその10倍は恐ろしき目にあうんだろうなぁと。
割と本気の目標設定です。
●装備
予報見ても天気と気温がなかなか定まらないのでノースリーブから長袖までとりあえず持っていく。
ザックはお世話になってるTabisuke Tabizoの「T2 Trail Fly 7 for TAMBA」
名前の通り今回に向けて作成してくれたオリジナルモデル。7Lではあるがロールトップでもあるので心配なし。実際余裕で必携品が入った。
靴は予備共にtopo。新しいUltraventure3と迷ったがラグが深いPURSUTEに。
今回初の試みだったinnerfactのフラスクとolenoのソックス天狗がとてもよかった。
特にソックスは前半の雨から履き続けていても蒸れもスレもなかった。こういうのは終わってから良かった事に気付くね。
補給食の必須アイテムはいつも通り弱々胃腸の救世主、甘酒とオイエナ。あとは道中長いので美味しさとカロリーを重視。
結果としては上のものはほぼ全部消費。
あと載ってないけどスーパーで売ってた個包装の梅干しを各デポバックで2個ずつ。
カフェインはトメルミンとコーラ。
この辺は後述するかもしれないけど、反省点の一つだった。
マグオンのモモピュレは微妙だったので次回からはバナナ味一択でいいかな。
あとはレモンわらび餠は10個持ってって1つしか食べず。
●さてそんな訳で前日を迎えます
6月1日(木)。
前日受付の為、兵庫県丹波市へ。
今回はチキンハートのガチャ君も100mileでエントリーしているので一緒に行く事に。
宿からアクセス全般を調べてくれました。
ありがとう。
新幹線で新大阪、そして鈍行に乗り換え柏原駅へ。海老名からは通算6時間くらいだったかな?
駅から15分歩きまずは受付、そしてスタート会場となる丹波の森公苑へ。
まずはエントリー確認と必携品チェック。
全てではなく事前に指定されていたものを机に並べる形。その後で参加賞とデポバッグを受け取り終了。10分かからないくらいであっさりでした。
今回もNHK BSのグレートレースの撮影が入っている為、声をかけられ意気込みなどを聞かれました。通る選手のほとんどに聞いていたので実際使われるかはわからないけどなるほどこーいう感じなのね。と写真をパチリ。
あとはのんびり写真撮ったりしつつ今回の宿「グリーンホテル松風」に徒歩20分で移動。目の前にスーパーがあるので便利です。夜ご飯と次の日の朝ごはんを購入。
天気はこの通りは風もなく台風が近づいているとは思えない穏やかさ。
しかし宿に着き天気予報を確認するとレース本番の次の日の予報は大荒れ。なんと日中1時間辺り30mm超えの雨。これは災害レベルでは…と思っていたら17:00くらいに大会本部からメールが。
一応予定通りスタートするけど、
◆スタートからA2までの25kmは再びスタート地点を通過するコースなのでそこまでを走り、タイム計測して雨足強い時間は待機になるかも。
◆雨強いのは変わらなくコンディションなどハードになるので事前に100mileの選手も19:00スタートの100kmの部に変更可能。
という内容。ふむふむ。
ガチャ君や大風呂で会った選手とどうしようかとあーだこーだ話しつつ、それでも7:00スタートはするみたいだしなので早起きは変わらず。
なので21:00には就寝。5時起床。
●さてレース当日です。
レース当日の睡眠の質はだいたい悪いので仕方なしw
起きてまず天気予報とメールを確認。
雨は昨日ほどの強さではなさそうだけど10mmは超えている。もはや感覚もバグってきて30mmに比べれば小雨だろうw という気持ちにもなったが外を見ると大雨。そりゃそうだ。
丹波市にも警報が発令されているのでスタート時間が未定となる。おそらく消防などとの関わりや、防災面での措置でやむなし。
一応タクシーを呼びスタート会場に向かう。
スタート会場に着くと過去レースで会った浜松の山崎さん、岩手の櫻田さん、そして岡山の山本さんと再会。色んな地域から参加しているんだな。
とはいえ話題はやはりレースはどうなりますかねぇという内容。みんな格好はレース仕様だけど始まる予感がしない。
とりあえずデポバックを預け、荷物を控室に置きのんびりとしていたら大会本部より会場、そしてSNSにて発表が。7:00過ぎだったかな?
内容としては、
◆警報が落ち着く予定の15:00スタート。
(本来の予定の8時間後。この辺は細かく発表するよりそれまでは確実にやらないという選手に寄り添った発表だとも思う)
◆前半の25km区間をカットで
168km D+16300m 制限時間56時間
↓
143km D+14000m 制限時間48時間に変更。
◆途中の関門時間を一部変更。
スタート直後のA3、A4の関門時間に猶予が。
ただ、A5(三谷登山口)以降は変更なし。
(三谷登山口やゴールを含め借りている契約時間の兼ね合いで全体を後ろ倒しにはできない為という話は聞いた)
◆そして選手がA4のエイド到着時にA5突破が難しそうと判断した場合は申告すれば100kmの部に変更可能(コース的にはA4の先で部門が分かれる分岐があるので問題なし)
この発表を聞いて出場選手はざわつき始める。
距離などの変更はもちろんだけど、
A5(三谷登山口)の関門時間に変更がない為に
ロングの部を最後まで走る為には15:00スタートから21:30までの6時間半で35km D+3350mを突破する事が条件となる。
そんな事できるのか??ましてや降り続く雨、そしてドロドロズルズルの最悪トレイルコンディション。
自分に当てはめると完全にショートレースのペースで突っ込まないと間に合わない。
みんな、会う人会う人いけるかな?
トップ3しか行けないんじゃないか?
と囁き始め、100kmにしようか?関門ギリギリゲーム突破を目指すか、どうしようか全員が悩み始める。
ここで最終的に示された選択肢は
①なんとか関門突破して140km走る
②関門突破できず35kmでDNFとなり帰る
③最初から出力抑えて100kmレースに切り替える
④(一応最初から19時スタートの100kmにする)
まぁでもほぼこの上3つに絞られた。
うーーーーん…。
はてさて…。
悩みながらもとりあえず15時まではやる事ないのでなるべく体力温存。車で休んでる方も多かったけど電車組の私たちは荷物控室に畳があって助かりました。
そしてスタートまでにはしっかり食べておかねばならなかったので、昼頃に山崎さんカーに同乗し初めましての奈良の岡本さん、静岡の松井さんと共に王将にご一緒させてもらいました。電車で来ていた私たちにはとても行ける距離じゃないので助かった。着いたらトップ選手含めて多くの選手が既に王将で食べてたw
話題の中心は関門突破の攻略、攻めるか攻めないか、隣の席の井寄さん(マコさん)とこの人は何杯ビール飲むのか。そんな感じで完走より最初の突破が最大のキモになるというのが全員の認識。
とにかく最初35kmを突破しないと始まらない。
しかしなんとか頑張って35kmを突破したらそこから100km D+10000mが始まる。
どーいう事だw
迫る時間、迫る選択肢への答え。ご飯食べ終わってからは各々本格的に準備が始まる。
西川さんは朝から自分らがご飯食べて戻るまで微動だにせず寝てた。強い…。
幸いにも強く降り続いていた雨は少し弱まり30分ほど前からゲートに人が集まり始め、いよいよ始まる空気。知り合い全員とグータッチしてスタートゲートへ。
折角100mile走るつもりで遠くまで来た事だし行くまで行ってみるか。途中で無理そうだったらそっから考えよう。ダメなら実力不足でそこまでた。よし。覚悟を決める。
さぁ48時間(実際はショートレースと41時間半の気分w)のはじまりだ。
楽しみつつ苦しみ抜こう。
(後編へ続く)
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