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第10回比叡山インターナショナルトレイルラン50mile【後編】

こんにちは。
最近飲んだ日本酒で美味しかったのが「神亀純米上槽中汲酒(槽口)」だった、まさしです。

全く始まる予感を感じさせない前編
ようやく始まります。
前日仲間と話して辿り着いた戦略は
「結局コースも事前情報も少なすぎるしよくわからないのでとにかく頑張り続けよう」
というバンザイアタック作戦という結論に。

会場では希少な関東参戦のビッグマウスマフィアのアツシさんとハイタッチ。
デポバッグ預ける時とトイレでPodcast火曜鶏を聴いてますと言われステッカーはあげたけどあとはほとんど知らない方。飛び交う関西弁。
アウェイを楽しもう。

いくぜ!
TAMBA100で一緒だった
しいたけさん!

⚫︎スタート〜南側ループ20km

8:50。10カウントダウンでスタート。
流石アクセスの良い観光地比叡山のド真ん中。
今までのレースより圧倒的に応援や観客が多い。
スタートから500m位は大会会長?の鏑木さんを先頭としたパレード走行。オリンピックの競輪を彷彿とするね。境内の階段や坂を5分ほど登った辺りで鏑木さんが離脱し本番スタート…いきなりシングルトラックの渋滞。なるほどパレード走行で前に出るべきなのねと心配したけどみんな最初から速い!

自分は斜度が上がると途端に歩くがそうすると走ってガンガン抜かれる。久しぶりのミドルレースなのでイマイチ正しいペースがわからないけど惑わされて潰れても困る。前には去年新城ダブルで知り合った愛知のランナー神谷さん。この方は今年ダブルをクリアーしてるので着いて行ったら潰れるかな?うーむ。後ろにはペヤングがピッタリマーク。

心拍見ると175。上げすぎだけど大体進むにつれ落ちてくるのでまぁいいや…と思って5km…8km進んでも全然数値が落ちてこない。緩やかな下りを力抜いて走っても168とか。あれ?ヤバい。
太腿も何か重いし風邪?熱中症?と色んな事が頭をよぎりとりあえずペヤングにスピード落として様子見る事を伝えて先に行ってもらう。

イマイチ汗がしっかり出てない気がしたので水分をこまめに沢山取り、梅系を早めの投入。
10kmのガンバフンバ君さん?が待ち構えていたA1エイドのロテルド比叡(10km)で頭から水かけてもらい、オレンジとバナナのフルーツをガッツリ補給。

正確には覚えてないけどその後13km位でいきなり二の腕に汗がジュワッとかく感覚があってそこからようやく心拍が下がってきた印象。
なんだったんだろ?謎だけどようやく下りで心拍130台になった時はとても安心した。

そんな訳で南側は全然コースを覚えないけどとにかく走るところ走り、抜かし抜かされが激しかった。あ、毎回事前にレース装備を各種SNSでアップしているが、今回は見たよと言ってくれる方が特に多かった。ありがたい。
レース中はステッカー持ってるはずないのに、Podcast聴いてますステッカー下さい!という愛のある応援イジりも沢山頂戴しました。多い人は3連続で被せられたwこの辺は関西の方らしいなぁと思った。応援のペーターさんにも会ったな。
途中15kmくらいの所に謎の通称セクシーエイド
という毎回恒例の私設エイドがありチャイナ服のお姉様方が水をかけてくれて助かりました。
板垣さんの霊幻道士姿がウケたな。
あとは途中比叡山のケーブルカー駅に既視感あってレイクビワ100でもこの近辺来た気がする、
という錯覚はあったかな。

A2の根本中堂エイド(19.5km)で再び頭と身体に掛水を浴び水分補給とフルーツ食べて滞在1.2分で再びスタートゲートを通る。タイムは2:41。
事前に読んだブログなどによるとセオリー通りなのかな?まぁ余力はあるし大丈夫そう。

とはいえペースはとても速いのでいつもはレース中にエイドなど写真を撮る余裕あるけど今回はほぼ撮れず。
南ループ唯一撮った写真は1枚だけ。

はじめましての白本さん
シャツルック、テーピング派手だなw

⚫︎北側ループ31km

チェルさんa.k.a.ゴボウ

補給を終え北側ループスタート。
スタートゲートを越える時の応援がこれまたすごい人数と歓声。カメラを構える関西を代表するイジられ系愛されトレイルランナーのチェルさんの激励を受ける。

撮りつ撮られつ
photo by チェルさん

再び比叡山境内を抜けてコースの核心部の「横高山」へ。
その手前の青龍寺のテクニカルな下りは中々手を焼いたな。
下り切ったところで川がありそこで首や手足掛水して、激登りポイントの横高山へ。
全体を通して、パワーウォークポイントの方が人を抜かせた。なのでこの横高山も曲がり角ごとに前に行かせてもらい進むと、前方に5人ほどのトレインに乗っていたペヤングが見えてきた。
後ろに付こうかと思ったけどペースが合わず先に行かせてもらったらペヤングも乗り換えてきた。浮気性なやつめ…。

ベルさん。
先週230km走ってコレ、そして翌週彩の国。
なんなんだw

彩の国やレイクビワでお会いしたベルさん、Xで知っているアラタクさんなどをパスさせてもらい横高山のピーク近くにあるA3のせりあい地蔵エイド(26.5km)

photo by 西山さん

いやー暑い。
ここでもしっかり頭から掛水でアイシング。
なるべくエイド滞在は短くし出発。
すぐ始まる急登のピークを超えた辺りで必携品のカップを落とし、拾いに戻った時にペヤングが先行し、それ以降追いつける事はなかったな。

コースはこの辺からロープ張った急下りが1.2ヶ所ある位で長い林道の登り下りが多い印象。
特に下りは毎回3km以上あるので長い林道の下り練が必要だったと後悔。もっと激しいトレイルのアップダウンと予想していただけに誤算。
南庄のウォーターエイド(34.5km)A4エイド仰木(38.5)では登りで神谷さんと追いついたり抜かされりな記憶。
途中西山さんの応援でペヤングや仲間の位置を把握。

苦手な林道も走らないといけない…
Photo by 西山さん

A4の仰木エイドを超えると長い下りの先に元三大師(ガンサンダイシと読むらしい)に向かう2kmのロードの折り返し。ここで折り返して来たランナーとの位置関係がわかるのは面白い。ペヤングとは5.6分差を認識して少しヤル気が出た。
ベルさん、しいたけさんの位置も把握。去年彩の国でお会いした延谷さん、podcast聴いてますと立ち止まって会釈する方もいたなw
ただ折り返しの15-20分ですれ違えないという事は関門ランナーの俺と4km.20分以上差があるという事なのでフジタツさん、ミチタロウは間に合うかな?とちょっと心配になった。

そこから長い登り返しを経て
A5横川中堂(45.5km)。ここは水分400mlくらい余ってたのでエイドスルーを選択。
ここからは林道の長ーい下り。4kmくらい?
1km毎の表示マーキングも残り2kmを確認し、こんな感じで終わるのかなーと思ってたら、
ラスト1.5kmが、は?というような登り返し。マジなにこれ?責任者出てこいと本気で思った。
レース1.2を争う激登りじゃない?
前情報なかったのでかなり鬼門。ペースダウン。
ものすごい騙された気分(ただ自分の確認不足)でなんとか登りっていると一番厳しいところにTAMBA100で知り合ったカメラマンのマコリン(色黒&髭面)に会い必死で作り笑顔しながら何とか登りきり、すぐにまずはレース唯一のデポバッグポイント。時計を見ると6:55。
エイドで掛水してデポバッグでジェルの詰め替え所要時間3.4分。
ATGTRAILにも出場してくれたゲンヤさんにお会いして激励をもらう。去年完走した際のブログを役立たせてもらいました!

ここまでで制限時間7:30
何とないコースの雰囲気と距離と累積から関東の知っているルートで例えると
・箱根外輪山 累積一緒、距離が3-4km伸びる感じ
・彩の国ノースに似たサーフェスで累積一緒で距離的に降りてからロードなくなった感じ?
な印象。あくまで私感ね。んーハードでした。

とりあえず関門間に合ったー
Photo by ゲンヤさん

⚫︎北側ループ2周目

エイド終わりの坂を登り切り(割としんどい)
3度目のスタートゲートをくぐり、山場の北側ループ2周目。通過は7:01。
関門時間7時間半からは30分のアドバンテージあるね…いや30分しかないね。足攣りや内臓不調など1つでもミスが出たらアウトの関門ギリギリゲーム。精神的にはそんな感じ。
何せまだ約30kmある。
ただ北側ループ1周目と違うのは核心部の横高山を巻くルートで回避出来る事。
(なので累積は南ループ 20km D+1500m、
北ループ1が 31km D+2200m
北ループ2が 29km D+1800m くらい?)

ただとにかくスタートゲートを越える時の歓声が最終周入る時が一番盛り上がりがすごかった。
通過する全ての選手にやってるんだとも思うが、いける!頑張れ!カッコいい!など比叡山敷地内の観光客まで応援してくれるし、最終周はとにかく会う人会う人が50mileゼッケンを見て全力で応援してくれる。すげーここまでの声援を浴びたのは初めてってくらい。走ってる人数が少ないだけに全部自分に向いた応援なので自己肯定感が爆上がる。
これは今後出る方は体感して欲しいなぁ。

とはいえ、中々の出力で動き続けていた事、そして怪我によるロング練が圧倒的に足りない結果が徐々に現れ、後半の出力の落ち幅が顕著に出た。
普通に走ってるつもりなのに遅くなっているのか、神谷さんにも抜かれ…延谷さんにも抜かれ…色んな方に抜かれ…と後半は何度も何度も「練習は嘘つかないなぁ」と独り言のようにブツブツ呟きながら進んだ。

それでもずっと時間には追われ、正直60kmの小野山の予備関門を越えるまではずっと時計と睨めっこ。その辺からよくやく問題が起こらなければギリ行けるかもな?ってメンタルになれた。
恐ろしや。

あとはコースは一緒だけと、2回目の元三大師のロード折り返しで再びペヤングに会い、時間差が15分くらい認識。追いつくのは無理だけど苦しそうに頑張っていたので自分も最後まで気を引き締めようと奮起。
元三大師の折り返し手前に応援してるとんでもない美人とスラっとした娘さん2人がいて、ちょうど目の前の選手がそのご主人だったらしく飛び跳ねるように娘が激励する神々しい絵面を見て、折り返しを泣きながら走ったりもしたね。ちなみにその方は比叡山4回クリアのベテランで出場する選手は毎回その絵面を見る事になるそう。
さすが修行の比叡山。精神も鍛えられるね…
ベルさん、しいたけさんと再び会ってハイタッチし健闘を讃えあう。

そして最終エイドに着いた時に1周目の感覚だと11時間切りを目指せるかも、出し切ろうと決心し横川中堂エイド75kmも補給はスルーし林道をブッ飛ばす。2.3人抜いて頑張れてる!と思って終わった後にSTRAVAみたら1周目の方が早かったよね。まぁいいや。

残り2kmの表示から更に300mほど下り、ラスト1.5kmちょっとの登りを制すれば終わる!1度来たから知ってる!思ってたら、全然残り1kmの表示が出てこない。夜だし見落としたのか?と思って体感2km進んだところで残り1kmの表示。
は?動いた?ここで10:55。
はい11時間切りオワター。と惰性に変わりつつ、最後だけやっぱり走ってる感でカッコつけ
11:04。
なんとかゴール!

鏑木さんと握手しその場で
木製完走証を渡される。
Photo by フジタツさん
ペヤングとは20分差!はやい!
神谷さんつよかったー!
しいたけさんは3回目にして完走!
男泣きカッコよかった!

⚫︎まとめ

完走率は
出走:男子162 女子9 171名
完走:男子52 女子3 55名
【完走率】約32%

去年の23%よりは高く、今年は世界選手権の選考レースを兼ねているのでレベル高いと言われてたけどエントリーリストないし世界選手権目指す比率がわからないから何とも言えない。
ただそれでも参加資格が
・100km以上のトレイルレース完走経験のある方、もしくはフルマラソン3時間以内での完走経験のある方
(80kmより長いレース経験しないと出れない逆パターン面白い)
が集まっても1/3しかクリアできないのは結構な難関レースと言っても過言ではない気がする。

印象としては
・順位よりとにかく完走するかしないかでほとんどが語られる。
・花形の50mileの特別待遇感がすごい。(誘導もmile来たので道あけてーと他カテゴリに声かけしたり、ゴールのアナウンスや応援の熱量がすごい)
・キツイ、辛いのイメージが先行するが関西の一大お祭りレース感がすごい。
・ほとんどのレースは山で完結するが、観光地を巻き込むととんでもない応援と歓声を受ける。
・50kmくらい進んでもガンガン順位変動がある。
・水分は補給箇所が充実しているので夕方以降は毎度500mlで行けるな。
・とはいえ前情報が少ないので初見完走マジむずくね?と言った感じ。関西勢が試走繰り返してるのがわかるね。

反省は
・距離と累積標高から山岳レース的なイメージをしていたが林道走も多く基礎的な走力がもっと必要。
・特にこっちで言うヤビツ走などの長い登り下りをしっかり走る練習ね…(一番苦手)
・エイドが充実してるのでもっとジェル減らせた。
あとあれば随時追記します(5/19現在)

レース直後は大会公式サイトの素泊まりプランを申し込む。風呂付きだし何より会場から3分は最高。結構疲れてたのですぐ風呂に入り仲間と部屋で過ごしちゃってたけど今思えば待合で色んなランナーと話せばよかったなーと少し後悔。

次の日は京都らしいものを食べアウトドアフェスに顔をだしつつ、関西圏のランナーと交流打ち上げをして楽しめました!シガウマラは強い!
ちなみに今後初めて出る予定の方は過去3回ほぼ最終完走者になっているランナーの平阪さんa.k.a.比叡山の死神より後ろにいると完走難しいので目安にしてください。(クリアできてるから充分すごいんですけどね)

また出るか?
ちょっと当分考えさせてください!
とりあえず1発合格あざす!


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